「シートから粉がいっぱい出てきて困ってます」
というメールが届き、現物を確認させていただいた。
フォルクスワーゲン パサートの本革シートです。座面中央の本革にはパンチング加工がしてあります。
そして、この座面を叩くと
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座面のパンチング加工された穴からウレタンの粉がたくさん出てきます。
これでは使えないですね。原因はクッションとなるウレタンの劣化ではなく、キルティング用の薄いウレタンが、汗などの水分で加水分解をおこして粉になってしまいました。
早速シートを分解していきます。
全て電動モータで制御されているシートなので分解も大変です。
完全に腐っています。これを全て取り除かないと解決しません。しかもこのシートカバーにはシートヒーターも入っているので、一旦シートシーターを外して腐ったウレタンを取り除いてから再度シートヒーターを取り付けます。
この粉は、服などに付くとなかなか取れない厄介なものなのです。
ちなみにシートウレタンはご覧の通りきれいなものでした。
そして、再度張り込みをして完成です。これで粉が服について不快な思いをすることはないでしょう。本革のカバーごと交換すれば話しは早いのですが、既に廃盤であったり、革がそんなに痛んでない場合であれば補修がいいと思います。さらに、新しいウレタンを追加するのでシートカバーの張りも出ます。
こうした粉でお困りの方は当社へご相談ください。