私が住む関市は古くから刃物の町として知られており、毎年十月には刃物祭りという廉売市が開かれます。
普段は活気があるとは言えない関市中心の本町商店街ですが、この日は国内外より多くの観光客がやってきます。
ナイフ、包丁、ハサミ、刀、髭剃りなどなど、刃物に関するものは殆ど売っています。
普段は直売しない関市のメーカーも、こうしてお店を出すので見るだけでも楽しいです。
地元だと、わざわざこの日に買う必要もないためここ数年刃物祭りには行っていなかったのですが、先日、海外に住むメカニックをする友人が「ストレート刃のニッパー式爪切りが欲しい」と言ったので、関市で作っている物を渡したのを思い出した。
通販でも買えるんだけど、久しぶりに刃物祭りを歩いて見て、売ってたら買おうかなくらいのつもりで行ってきました。爪切りは人気商品らしく、様々な爪切りがありました。
当然これも少しお値打ちになって売っていたので購入。
で、この爪切りを何に使うのかというと、タイラップの足切り。
バイクの整備をしている時に、タイラップの余分を切った端で、こんな風に痛い思いをしたことはありませんか。
酷い時には肌を切って血が出ますね。
鋼線用のニッパで切るのと
爪切りニッパで切る違いは
爪切りで切ったほうは指で触っても引っ掛かりがありません。
この1mm程度の違いが作業事故を一つ減らしてくれます。
ラリーとかエンデューロだと、ライダー自身が修理やメンテナンスをする場合もあるので、ライダーがタイラップで怪我をしないようにと言うプロのメカニックの心配りとも言えますね。
あと、海外遠征で爪が切りたくなった時に爪切りがなくて困ったことが何度かあったので、これがあれば爪も楽々切れます。一般のニッパでは爪が割れたりしますからね。
と、関市の刃物のお話でした。