トゥアレグラリーのおさらい その1

トゥアレグラリーのレース期間中は、出来るだけ毎日報告を短く書いていました。
もう一度、簡単だけどビデオも七日分それぞれ編集して、その日あったことなどをアップしていき たいと思います。
もうしばらくラリーの話にお付き合いください。

現地には前々日に入りました。
マシンはレンタルで2012KTM450EXCと聞いていた。なので、それに合うシートを作りサービスチームに送っておいたけど、結局出発までお願いしておいたシートの装着写真は届かなかった。少し不安を感じつつも、当日コレがお前のマシンだとコンテナから出されたバイクは新車のフサベル。しかも、このサービスチームが来年のダカールでレンタルするつもりのマシンだそうで、そのテストも兼ねているとのこと・・・テストって・・。まぁここで騒いでも始らないので、自分に合わせるためのセッティングをと思ったけど、低いハンドルを交換することすらできず、その他いろんな所は「別に優勝狙うわけじゃないし我慢するか」と言う事で、まだ取り付けられていない部品をメカニックが切って貼ってしているのを眺めていました。

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ちなみにコレがわがチームメモツアーズのサポートカミオン。先のダカールラリーもこのトラックで7台のライダーをサポートしたそうです。トラックの中には生活用具一式がつまっています。これについては追々説明していきます。
トラックの横にはツアーメンバーの名前が印刷されています。

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IMG_6855前日は車検。車検はゆるいものでごく簡単に眺めるだけ。
厳しかったのはエマージェンシーキットと電話。電話は当日知ったのですが(事前の連絡文を読んでいなかった)2つのキャリアが切り替えられて、ちゃんとそのどちらからもコールできるか検査する人の目の前で見せながらしなければなりませんでした。たまたま、日本から持って行ったアイフォンがその2つのキャリアを選択できたのでよかったのですが、シムロックのかかった日本のアイフォンの場合シムを買っても使えないわけですよね、もし片方のキャリアが使えなかったらと思うとぞっとします。たぶん、携帯電話をその場で買うとか何とかしたと思うけどね。それにしても、当日知ってびっくりした。
IMG_6858車検後ホテル前の砂丘を少し走ってみた。まぁ、このために来たんだから当然嬉しい。明日から7日間チュニジアの大地のどんな所を走るのか期待に胸が膨らむ。
P3080109レース初日、バイクのプロクラスが横一線に並びルマン式スタート。
スタートラインに並ぶ前にGPSを眺めていると、何かおかしい・・。ポイントには全て名前がついているんだけど、自分のGPSが表示している次のポイント名前と、実際のマップに表示してある名前が違う。2個目も3個目も違う。近くのライダーに聞いてみても「なんかおかしいなぁ」程度の反応。昨日メカニックが「GPSは今年のデータに書き換えてあるから問題なしよ」と言っていたので確認をしていなかった。でも、実際には「去年の!」データのままだった。スタートまで20分。慌ててホテルに帰って、今までいろんなレースに出たけど予備と称する物は一切持ってきたことなかったのに、今回はたまたま日本から自分のGPS(今年のデータインストール済み)を持ってきていたので、慌ててガムテープで取り付けた。これで、何とかスタートに間に合ったと言うわけで、かなりヒヤッとしました。
P3080111コースは短いけれど、柔らかい砂と小刻みな砂丘。なかなか距離を稼げない設定で、とにかく体力的にきつい日でした。
しかも、フロントフォークのトップについているアジャスターから何故かサスペンションがストロークすたびにオイルがジャブジャブ溢れ出てくる。
そのために、ウエアーはオイルまみれ、水筒のホースもオイルまみれ・・オイルまみれなので当然舞った砂が口に入れる場所にたっぷりつく、喉が乾いてホースを咥えると、砂とオイルが口の中に広がり、それはもうテンションの下がり方と言ったらありませんでした。
IMG_6888それでも何とか規定時間内にゴールできたのでよかったです。
初日から相当タフだったのでこの先が怖くなりました。
それよりもオイルでベトベトになったジャケットやパンツをこれから着続けなければならないと言う憂鬱さに夕飯があまり喉を通りませんでした。
これが私のヘルメットカメラで撮ったDAY1の映像
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こっちがオフィシャルビデオ
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