命知らずの冒険野郎の話

先にフェースブックにアップしちゃったけどまぁいいか(^^;)
毎年このくらいの時期に思い出すのがこれ。

数年前の話になるけど、某県、某所、某高い山に全国各地から集まった「自称」命知らずの冒険野郎たち。

その手、いや背中にはホームセンターで手に入れた、1個数百円のプラスチックのソリ。
俺はホンダだから赤で。
俺はヤマハなんで青にしたんだ。
俺はなんも考えねーでライムグリーン買っちまったからカワサキだな。
と、今回の乗り物はソリであるが、いつも乗っている自分のバイクメーカーのイメージカラーを気にする冒険野郎たち。
海外ラリーやデザートレースを経験してきた冒険野郎たちは、仲良く山の上からソリで単純に滑り降りるのを良しとしない。なので、今回のイベントを「第一回プラソリ世界選手権」とした。遊ぶ理由は時には重要なんだ。しっかりしたルールもない選手権ではあるけど、とにかく一番先に下ったやつが栄えある第一回プラソリ世界チャンピオンとなり、その晩の酒くらいは美味く飲めると言うことになるわけだ。

山の中腹から、昔のパリダカの最終ステージ「ラックローズ海岸での一斉スタート」をイメージして横一列でヨーイドン!
その予想以上のスピードの恐怖から絶叫が無意識に出る。
恐ろしくスピードが乗る上に、そのスピードにビビッて足を出すと、足で削られた雪が一気に顔めがけて飛んでくるため視界がゼロになってしまい止らざるを得なくなる。そうすると、みんなに置いていかれて世界チャンピオンの夢は儚く消える。

プラソリで競争して世界チャンピオンもないだろう。と思うかもしれないが、そこは命知らずの冒険野郎たち。公式だろうが非公式だろうが、自分たちがそう言えば成立するんです。一晩だけでもね。

とにかく負けず嫌いたちが「絶対負けねぇ!」って言う気持ちで目を吊り上げて滑るんだけど、ちょっとしたハプニングで気持ちが緩むと笑うしかなくなってくるんだ。

あーーー、久しぶりにまたやりたい!