祝 富士山初登頂。 Summit of japan (Mt.fuji)

やっと念願だった富士山に行ってきた。いつでも行けたんだけど、やはりそこは日本一の山。重装備なく登頂可能と聞きながらも、天候やその距離など色々考えると、なかなか重い腰が上がらなかったのも正直なところ。なので、事前勉強として愛読書のこれは何度も読み返した。(トザンノサンコウニハナリマセン)

先ずはどこから登るか。ルートは4つあるけれどせっかちな自分は「距離が短く・・」と言う言葉だけに惹かれて富士宮ルートに決定。この時期5合目までは車を乗り入れることができないマイカー規制中なので、下の水ノ塚駐車場に停める事になる。ここからはバスかタクシーで5合目まで行きます。さて前日、食べ物を用意しなきゃと買っては見たけれど・・・

チョコ、アメ、パン・・三種の神器。あと水。

サッと登ってサッと降りるアルパインスタイル(意味違います)で行こうという計画には最低限の食べ物でいい。しかも山小屋は7つもある。売店で飲み食いもできる。だから、お金は少し多めにポケットに入れた。富士宮ルートは上り5時間下り4時間が平均と書いてあったので、何事もなければお昼ご飯だけでいいだろうという考え。

当日、朝1時に自宅を出発。途中ずっと雨。雨。引き返そうかと思うくらいの雨・・・。しかし、一旦出たんだから現地で判断しようとそのまま進む。富士インターを降りて駐車場に向かう途中で朝ごはん。早朝から牛丼大盛にとん汁という普段なら絶対にしない暴食を緊張からだろう、してしまった。まぁスタートして直ぐにお腹が減るよりはいい。
到着した駐車場もガスで曇っている。車は既に100台近く停まっていた。ここでこのガスだと上はどうなんだろう。バスは6時から運行開始だけどまだ5時半、スタートの混雑は嫌なのでリッチにタクシーをチャーター。登山道は道が狭くところどころで渋滞をおこすと書いてあったし、お盆のシーズンは更にそれが酷いとも書いてあった。だから少しでも早く出発したかったんです。五合目到着。ガスで真っ白・・。服は直ぐに濡れてしまうレベル。レインウエアーは持ってきていない。雨が降れば直ぐに帰るつもりだったし(←これダメです。登ってから分かりました。絶対持っていきましょう)風も強いし、気分は低め。とりあえず七合目まで行って考えようとスタート。
この入り口で登山道ガイドの紙をもらった。各山小屋間の所要時間が書いてある。
それを鵜呑みにすることはないけれど、参考時間は目安にはなるのでありがたい。目と鼻の先にある六合目はすぐに着いた。まだ周りは真っ白。寒い。天候が更に悪くなってもまだ引き返せるからと先を進む。
ストック持ってきてよかったなぁと、ど初心者丸出しなことを思いながら2つ目の七合目の山荘で天候も回復してきた。

雲が低くなって、下界は見えないけれど太陽が出た。
いつ天候が急変するか?などとは考えずにズンズン進む。

八合目を過ぎた辺りから徐々に足の運びが悪くなってきた。

つらい・・。それまで殆ど休憩を取らずに進んできた。左の写真は九合目の山荘。足取り軽く進んできたが九号五勺からは超スローダウン。

 

九号五勺から見上げる山頂。もう少しなんだけど遠い。九十九おれの曲がりを2つ曲がって一回休む。の繰り返し。

この時、時間は9時少し前くらいだったかな。どこかの山荘で一泊した人たちなのだろう、降りて来る人も多いし、これから山頂に行くんだけど疲れて道の脇で寝転がる人も多い。自分と言えば、一足半歩な進み方。でも、深呼吸して少し進むの繰り返しは、短いながらも確実に距離を稼いでくれた。酸素が薄いとかはよく分からない。そうだったのかもしれないけどね。ありがたいことに高山病の(なったことはないけど、うわさには聞いている)症状も全く出なかったのもよかった。

そして山頂

左手に持ってるのは飴の袋。なんでかって言うと、登り始めのガスで服が濡れて、携帯もびしょ濡れ。しかも防水バッグ持ってきていないと言う初心者以下の用意。なので、飴の袋に携帯を入れてました。
でも何かおかしい。毎年富士山に登っている友人から送られてくる写真の山頂の石碑が見当たらない。 周りを見ると、もっと高いところに何か建っている。
おーー。これが観測所だったんっだ。
その建物の横にありました。

やった!とりあえず日本のてっぺんに立てました。すごく天気もいい。思ったより寒くもなかったしね。
そして今回の登山のために唯一新調したPAAGOCARGO35 これは友人が自分でデザインして製作販売まで手がけている物なんだけど、バッグをデザインすると言うよりもバッグを背負った人の行動をデザインしているといったほうがいいね。彼は毎日のように試作を担いで様々なフィールドテストを繰り返して製品化しているんだ。だから当たり前だけど使う人の気持ちが分かっている製品になっている。
できる限りザックを体から離したくない僕は、行動食や水が背負ったままさっと取り出せるサイドのポケットがすごく重宝した。ファスナーのないザックの口は素早く中身に辿り着けるし、容量がヒモひとつでかなり変更できるので、ジャケットを袋の中に入れなくてもヒモ緩めてサッと仕舞える。せっかちな自分にはぴったり。肝心の背負い心地は言うまでもなし。いかん長くなった。同じ物つくりをしている者として、友人がこんな良い物を作ってるんだからもっと売れて欲しいもん。

その観測所までの道が結構なもので、ザックザクでつらかった。下りはそのザクザクで滑って2回転んじゃったし。

神社にお参りをして休憩もそこそこに下山開始。しかし、膝がもう既にガクガク。

ガクガクな上に滑りやすい道なのでしりもち転倒数知れず。ところどころで団体さんとのすれ違いで渋滞があったけど、それほど待つことはなくスムースに下山。

七合目まできたらやはり朝と同じ光景。風が強くガスも濃い。おまけに雨が降ってきたしね。
今回はツイていた。少し軽装備過ぎたと言う反省はあるけれど、初富士山はいい感じで登頂できたのでとっても気持ちよかった。また気が向いたら今度は別ルートで登ってみようと思う。