BMW K1200RS シート張替

BMW K1200RSの張替のご紹介です。
36_lBMWK1200RSノーマルシートは1枚のビニールレザーで張りこんであります。
ノーマルは少し滑りやすいビニールレザーかなと思います。
DSCF0107これをエクセーヌの黒(A-25)とC-01で張り替えました。
DSCF0110DSCF0132DSCF0108やっと酷暑が過ぎた感じがありますね。
いよいよ、バイクシーズンかなと思います。
旅のお手伝いに野口シートはいかがでしょうか。
ご相談は随時承っております。よろしくお願い申し上げます。

椅子張り職人兼漁師  Fisherman

時々このブログにも登場する当社の椅子張り職人兼漁師の話です。

当社は鵜飼で有名な長良川のすぐ近くにあり、この季節なんと言っても鮎を置いて他はないでしょう。
友釣や網漁などで川は毎日賑わっています。
1当社の漁師(と言っても鮎を売ってお小遣いを稼いでるわけでもなく、単なる趣味で鮎を捕り、捕った鮎は社員や近所、友人におすそ分けと言う感じです)も、毎日のように仕事が終わると川に行き鮎を捕ってます。
4今年は暑くて全然鮎がいないと言っていましたが、最近少しずつ出てきたようです。
23おかげで、私も漁師のおかげで長良川の美味しい鮎を思う存分食べることが出来ます。
塩焼き、一夜干し、鮎雑炊・・・・まぁ毎日はいらないんですけどね ^^;

仕事を終えて、疲れてぐったりして家でビール飲んで寝るだけの生活よりも、仕事中は集中して効率よくこなし、定時になれば緊張を解いてそれぞれが自分の時間を楽しむ。
休日になれば、それ以上に自分や家族の時間を大切に出来ると言うのは大切なことだと思います。稼ぐことと遊ぶことは矛盾だらけのようにも思えるけれど、全部欲しい!ではなくてこれが欲しい!を大事にすると、どっちも上手く回るような気がするんです。
まぁね、そうは言っても、そのためにはやっぱり頭と体を人一倍使わないといけませんけどね。
物だけじゃなくて、心の贅沢と言うものを大切にしていきたいと思う。

 

ちょとお出かけ、そして満腹。short trip

今度の連休は海外で!なんて思いつつ、結局プランも立てないで連休に入ってしまった。
連日40度を超えたと言うニュースを見ながら、クーラー全開の部屋で休日をダラダラ過ごすにはもったいないのでいつものごとくフラッとお出かけ。

春の連休は静岡に行った。なので、今回は北上して北陸あたりをブラブラしようかと・・。それ以外プランなし。とは言え、美味しいものを食べるという目的はいつも同じ。なので、普段抑えている欲望のまま、気になるものを食べることにする。
IMG_5474高速道路のパーキングでは、カマンベールチーズコロッケなるものでグルメツアーキックオフ。
そうは言っても、出された食事をパシャパシャ写真を撮るのが苦手なので、こっそり撮ったものだけをアップしていきます。

富山ICを降りて、そういえば富山市内って来た事なかったなと賑わっていそうな駅前に車を止めてアーケードを歩いてみる・・・・が
IMG_5481なんで????なにかあったの???全く人がいません。シャッターも7割が閉じられたまま。時間は12時。お盆だから休みなの?でも、最近はお盆は営業してその後休むとか、そもそも休みなんてないよと言うショップが殆どなのに・・・。とにかく寂しさ満点でした。
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小さいながらも、本物のミレーが見られる美術館があったので立ち寄った。
一応、端から端までアーケード歩いてみたけど、なんと言うかトキメク物は何もなく移動しようとした時このお店が目に止まった。
IMG_5482キングオブフルーツ! キングオブシートだからこれに反応したんではなくて、20年位前かな、2月の一番寒い時に東京を出発して、ここキングオブフルーツまで来て折り返し、東京まで戻るというキャノンボールがあった。結局僕は出場しなかったんだけど、友人たちはタイヤにスパイクを打ったりして改造し、ルートも独自に考えてと色々作戦を立てていたのを覚えている。楽しそうだったなぁ。
(気になって調べたらまだ続いてるんだね。同じ人がやっているのかわかんないけど、キングオブフルーツの名前で続いていた)
それだけの事なんだけどなんだけどね。分かる人にはわかる話ですみません。

さて、美味しい話の続き
IMG_5477この季節、岩牡蠣は外せません。
IMG_5478上の軍艦巻きは、白えびとイカの墨で漬けた塩辛、黒造りというもの。どれも美味しい寿司でした。
IMG_5486少しは涼しいかなと渓谷の看板を見つけ寄って見たけど、33度・・。岐阜よりは温度が低いけど、歩けば汗だーだーです。観光はしなくていいや。
車を走らせているとカレー屋の看板。
地元岐阜ではカレーといえばココイチだったけど、最近メディアでも金沢カレーの名前をよく聞くようになり気になっていた。
気になるものは食べてみよう。入ったのはゴーゴーカレー
カツを乗せるのが一般的なようなのでそれの小盛を注文。
IMG_5489ココイチと比較ってのもおかしい話かもしれないけれど、それに比べてルーが固めのカレーでした。付け合せのキャベツがいいね。
IMG_5488お土産もとりあえず名物をば。
そのまま一気に帰るのもなんなので高山で休憩。
IMG_5490おやつに高山ラーメン。おやつにはちょうどいい軽い感じのラーメンです。

さて、盆休みも今日まで。明日から通常営業です。
たるんだ気持ちとお腹を明日から引き締めていきます!

 

野口シートの作り方 How to make comfortable seat.

シート改造はカバーに包まれた中身を見ることができないので、ウレタンにはどんな仕事をしているのか気になるところだと思います。
なので、今回は当社の一般的な改造例として衝撃吸収材T-NETを挿入する工程をお見せします。
いいの?全部見せても!と思われるでしょうが、そこはあれ、少々割愛してます^^ご了承ください。
オーダーされるお客様の安心のためにも、何をどうしているのか、見えない部分を少しお見せします。
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さて、今回のベース車両はXL250S。30年ほど経過したバイクです。ウレタンも経年変化でへたったり、加水分解している可能性があります。社員が購入したので、試して見たいこともあるので写真を撮りながら加工していくことにしました。

 

P7260304カバーは何度か張替されたようで、エンボス地のビニールレザーで張り込まれていました。この時点で、カバーの上から触ってウレタンサイドに割れがないか、シート裏側から見て腐食の進行などを確認します。

 

 

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カバーを留めているタッカー針を一本ずつ抜いていきます。こうしてみると、表にはシワはありませんが、裏側は苦労して取ったシワが寄っています。見えない場所なので問題はないのですが、当社では裏側も 表 同様極力シワのない張り込みを心がけています。

 

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オフロード車に限らずシートベースは汚れているので必ず洗浄します。
洗浄することで、シートベースのクラックや変形、その他不具合などが無いかを確認します。

 

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ウレタンの確認をします。今回、年数が経っている割には状態がいいウレタンです。紫外線によって焼けている部分もありますが、保管状態が良かったようでウレタンの腐食はありません。
*ウレタンの状態の悪いものなどは、加工ができない場合があります。

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シートベースのバリなどを取り、ウレタンとシートベースをしっかり全面接着します。しっかり接着をすることで耐久性も上がります。

 

 

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衝撃吸収材T-NETを入れるために上層部を削り取ります。T-NETの挿入位置などはシート形状やシートウレタンの硬さによってその都度変えます。低くしたい場合や高くしたい場合などは、この工程で高さの調整をします。

 

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T-NETを貼り付けます。T-NETを貼り付ける前に1工程あるのですが、そこは割愛。(ごめんなさい内緒です)貼り付けたT-NETの全周は全てテーパー状になっており、ウレタンとの接着面で起きる違和感がないようにしております。この方法はすべての積層するクッション材に行なっています。

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貼り付けたT-NETの上に野口シートオリジナルウレタンを積層していきます。ここでも、オリジナルウレタンを接着する前にT-NETのにある加工をするのですが、ここも割愛です。こうして積層するオリジナルウレタンですが、T-NETの上に何mm積層するかで感触も変わってきます。何mm乗せるかはお客様の好みもありますし、シートの形状によっても変化します。このウレタンの接着も当たり前ですが端面はテーパー状になっております。違和感のない接着面も当然ながら、接着面からの割れを防ぐためにもテーパー加工は必要だと当社では考えています。

さらに、この段階でシートカバーを張り込んでも表面に接着面の凸凹や、各Rや座面の均一さなどの不具合がないようにしっかりと削り込みをして仕上げておきます。
この後に張り込みをする防水コートは厚さが1mmしかなく弾力もあるのでいい加減な表面仕上げだと、全てそれがカバーを通して外に見えてしまうのです。
柔らかいウレタンで全体を覆えば凸凹を消してくれますが、触ったときに一瞬フワッとするその感触が私が嫌いなので当社ではしていません。

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そして最後にシート全面に防水加工です。
ウレタン全面に完全に接着をします。
厚みが1mmの防水ウレタンです。伸び率が高く防水性もあり、摩擦にも強いので縫製部分との擦れによる削れもありません。車種によってはシートベースに少し加工をする必要がある防水コートですが、その加工も言われなければわからないレベルの加工なので心配はございません。この加工は当社で行う全ての加工(張替のみの場合でも)に含まれています。エクセーヌやアルカンターラで張り込みをしても、カバーに保水はしますがウレタンにこうした加工がしてあるので、いつまでも濡れて困るということがありません。またこの加工を施すことでウレタンの耐久性も上がり、ヘタリの防止に繋がります。

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そして張り込みです。タッカー針はきちんと並べて打つのは当然のことなのですが、しっかり打ち込まれているかも重要なのです。カバーを留める針はコの字をしたホチキスの大きなものです。コの字のコ←この部分がしっかりとカバーを押えていないと、針の足だけでカバーを留めることになってしまいます。なので、単純に針を打つだけではなく、当社では特殊な方法で針がしっかりとカバーを留めるようにしています。カバーをとめる方法はブラインドリベットであったり、接着剤のみの場合もあります。そうした場合でも、シワの出にくいしっかりとした張りでカバーを留めております。
P7260318これでシートサイドにXLのロゴを入れたら完成です。

途中お見せできない部分が何箇所かあり失礼しました。
とにかくシートのことを毎日毎日考えているので常に新しく、且つそれがよりよいものになる加工となるように工夫し、皆様により良い製品をお届けできるようにしたいと思います。

新素材:グリッパーシート   New gripper seat cover material

ふふふ。

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届いたぜ!交渉の末、やっと買えた!シートカバー材。遠くアメリカからやってきました。簡単な国際通販は何度か経験があるけれど、でかくて重くて・・な輸入は初めてのこと。しかも、入金したはいいけど、荷物の引き取りはお前が自分でやれと言われて・・・・・まぁ何とかなるもんです。英語が出来なくてもこうして欲しいものがちゃんと手に入ったわけですから。協力いただいた皆様ありがとうございました。

さて

バイクシートの張替をする時に、滑りにくい素材を選ばれる方は多いです。
滑り止めもいろんなレベルがあって、その強弱で使用用途を選びます。

現在当社で扱っている滑り止めは数種類あります。一般的なツーリングからレースまで多く使われているのがB-33やB-35 B-36です。マディやサーキットなど極端に強い滑り止めが必要な場合はB-30をお勧めしてきました。今回B-33よりも強くB-30ほど強くなくて、レースから一般ユースまで幅広く使える新しいビニールレザーを輸入したわけです。
IMG_5274表面の模様はこんな感じです。太い糸の網目模様と言う感じです。模様ではグリップ力はさほど変わりませんが、成分にゴムが多く含まれているため粘り気のあるグリップをします。
実はこのビニールレザーは以前から当社で扱っていましたが、事情により一般販売は出来なかったのです。しかし、その間に多くのライダーに使用してもらうことが出来て、その高い性能から耐久性も各ジャンルで実証されています。
また、現在JCR/HONDAでもこのビニールレザーを使用しています。

JCR 2013 Baja 500 race bike-1先のバハ500ではこのシートカバーを使い優勝しました。
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専属ライダー達もこのビニールレザーがお気に入りで、練習にも使用しています。

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先日のブログで紹介した女王ライアサンツもこのグリッパーシートを使用してX-GAMESのエンデューロクロスを走り、ゴールドメダルを獲得しました。

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エンデューロクロスのコルトン・ハーカーもこのビニールレザーを使用しました。
エンデューロクロス用にはグリップ力を更に高めるための加工が座面に施されています。
写真

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キャプチャ

モトクロスWGPやアメリカではスーパークロスなどトップライダー達が、かなりの割合でこのグリッパーシートを使用しています。
810-TJ13_NonMM_bike(この写真はビニールレザーの販売元のwebから使わせてもらってます)
国内でも全日本モトクロスのトップライダーも既にこれを使用しています。(色々写真載せたいんですが、自分で撮った写真がないので・・・)

同じ素材のシートカバーの完成品はアメリカのシートカバーメーカーから購入は可能ですが、その形状や縫製、そしてそのまま使うと少し難ありの素材の問題点などを解決した当社での張替が間違いないと思います。また、このビニールレザーの国内での取り扱いは弊社のみとなります。

レースに限らず、シートの滑りが気になる方は、このグリッパーシートで張替えてみませんか。ON OFF 問わずオールラウンドで使用可能なビニールレザーです。

色は赤と黒の2色の取り扱いです。サンプルをご希望の方はメールください。

詳しく知りたい方、お気軽に問い合わせください。

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