カワサキ スーパーシェルパ  Kawasaki Super Sherpa

カワサキ スーパーシェルパのシート改造です。

お客様からの要望は
①シートアンコ抜き(完成後のシート高を低くする。)*身長165cm普通体形65歳
②T-NET装着
③シート張替(カラー及びデザインはお任せします。)*対象バイクのカラーは「グリーン」です。
④ロゴをプリントする
という内容でした。

張替のデザインはお任せということだったので、座面にはB-33のグリップの良い物、サイドはB-08のプレーンな黒を選択しました。
車体色がグリーンというのもありますので、無難に飽きの来ない黒/黒のツートンにしました。
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お客様から

感想・抜群に足着きが良くなり、信号待ち、超低速での方向転換に不安要素が無くなり「取り回しが、安全・容易」になりました。
シート着座に関しても、手の感触はやや硬い感じでしたが、実際跨ると、内股部に圧迫感も無く、又、尻の骨(尾低骨)にもやさしい感じです。流石です。!
メールでのやり取りのみでの製作依頼でしたが、ここまでしっくりするとは「感激」です。

ご満足いただけたようで安心いたしました。
ありがとうございました。

ほとんどのお客様が、メールでのやり取りで完成させますが、当社にて材料の確認や改造の相談も可能です。遠方でお越しいただけない場合は、改造途中での確認も可能です(別途料金がかかりますのでご了承ください)
シートに関わるあらゆる後相談におこたえしますので、お気軽にご相談ください。

ラリーモンゴリア2014  Rally Mongolia

ラリーモンゴリアの写真をいただいたので紹介します。

カナダのモータージャーナリスト Lawrence Hackingさん。
HONDA CRF450Xをベースにしています。
10656394_608495922604128_1021535926_nクリアなスクリーンは定番化しつつありますね。
10589000_608494535937600_497455579_n10656532_608494529270934_1745758181_n10428193_825092014221495_3305731406738067554_o1404970_825092010888162_1657111818071230920_o総合14位  クラス7位でした。

続いてはイワサキモータース岩崎有男さん
マシンはYAMAHA WR250R
10656188_608495915937462_259460652_n10656698_608495925937461_1215799440_n10639606_608232989297088_1066397571086871162_n_Y8A0488IMG_4226PZ5C8781
総合8位 クラス優勝でした。おめでとうございます。

ビバークでは工具巻きも活躍してたようです。
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モンゴルの写真を眺めていると、ずいぶん昔にこのラリーのお手伝いをした記憶がよみがえります。2005 2006 2007と三年間RCPを担当しました。
ここからは思い出写真です。

I helped Mongolia to 2005 2006 2007.
I was charge to fuel to competitor.
BTOU2005 (240)2005はここで丸2日競技者が来るのを待った。ちなみに一面に生える緑の草はちぎって食べるとネギの味がします。ラーメン作ってこれを入れて食べてました。
BTOU2005 (225)待ってる時間はひたすら読書していた。江戸川乱歩を読んでるときの写真。

BTOU2007 (73)

スタッフのモンゴル人は日中はだいたい裸だった・・。

BTOU2007 (141)

天を射すような虹

BTOU2006 (165)風紋が綺麗だった。

BTOU2007 (203)

2007に友人が優勝したとき。もちろんシートはこのときもノグチシート

話しに聞くとモンゴルもずいぶん変わったようです。
ウランバートルから延びつつあった舗装道路も、今では数百キロ先まで伸びているとか。
しばらくしたら、のんびりツーリングでもするかな。

 

Rally dos Sertoes 世界ラリー選手権

Rally dos sertesが始りました。
キャプチャHRCからはエルダー・ロドリゲスとパウロ・ゴンカルベスの2選手が出場。
sertoes14_scrutineering_0250_rz世界ラリー選手権ランキング3位につけているパウロ・ゴンカルベスが初日トップ。
sertoes14_prolog_goncalves2_rzsertoes14_route_w1これからモロッコラリーなど、ダカールに向けて気分が高まってきますね。
次のダカールはHRCの優勝と疑わず、全力でシートを作っているノグチシートです。

 

バイクシートのカバー地について  Seat cover materials

市販車のバイクシートのカバー材料は99%がビニールレザーです。
本革シートやウルトラスエード(アルカンターラ)などもありますが、市販車ではまだ少ないです。
ビニールレザーと一言で言ってもいろんな種類があり、家具用や内装様々です。
IMG_7970家具用(椅子張り)のサンプル帳です。当社が仕入れているメーカーのビニールレザーを全てあわせると1000種以上に及びます。これだけあれば、希望の色や柄を選ぶことができます。
しかし、バイク用となるとその数はぐっと少なくなります。
IMG_7971これは当社オリジナルのバイクシート用ビニールレザー及びウルトラスエード(アルカンターラ)のサンプル帳です。
バイクでの使用に耐えうる、当社が選んだ強いビニールレザーです。
強いというのは破れにくいという訳ではなく、屋外での使用、耐磨耗など、一般家庭の椅子では求められない性能を持っています。
家具用とバイク用は何が違うのか簡単に説明します。

先ずは家具用ビニールレザー
1無題この図のように3層になっている場合が多いです。
上から スキン層 中間に発泡層 裏はメリヤスなどの基布
発泡層があることにより柔らかさをだしています。発泡層とは簡単に言えばスポンジ状の層です。
表面のスキン層に革の模様やカーボン柄などを付けて表情を出します。
しかし、この表面のスキン層は薄いので連続する摩擦や少しの引っ掛けで表面が破れてしまう場合が多いです。
IMG_7968少し意地悪な試験ですが、先の尖ったもので表面をガリってすると簡単にスキン層が破れ、発泡層の強度が無いために裏地まで直ぐに到達してしまいます。

一方、バイク用レザーと言うと
21無題図のように2層で構成されています。発泡層はありません。
表面から裏地までビニール(PVC)です。
なので、表面を多少強くこすっても破れる事は無いです。
IMG_7969先ほどの家具用ビニールレザーと同じ実験をしました。家具用より強くこすっても消しゴムのカスのようなビニールが出るだけで、すぐには破れません。
オフロードで山の中を走る人は「そうは言っても枝が刺さればすぐに破れるでしょう?」と思うでしょうが、それは仕方がないです。
破れない素材はありますが、それらは伸びないなどの問題からシート素材には適していません。(実際には破れないレザーは存在するのですが、まだバイクに転用する価格とロットになっていないのが現状です)
普通に乗っているだけで表面がひび割れたり、摩擦で表面が削れたりしないようなビニールレザーをバイク用として使っているのです。
ちなみに、発泡層があるビニールレザーは全てバイク用に適さないかというと、そうではありません。当社でも場所によっては使う場合もあります。
何をカバー地に使うかは、その会社の考え方なので自由です。
今回は当社の考えを述べているだけですので、反論や間違いなどの指摘はこっそりやさしく連絡ください。

ついでなのでウルトラスエード(アルカンターラ)についても説明します。
なぜそんなに高いのだという声も聞こえますが、それなりに理由はあります。
IMG_7880IMG_7881これはMVアグスタF4のシートです。素材は「イタリア製のアルカンターラ」です。
日本製のウルトラスエード(アルカンターラ)とは少し違います。
写真で見る用と分かるように、生地が伸びて表面の毛羽立ちも多いです。
ウルトラスエード(アルカンターラ)は超極細の糸が密に絡まっている、フェルトのような構成の生地です。
なので、その糸がほぐれてしまうと毛羽立ちや伸びが出てしまいます。
321無題この伸び止の生地がポイントなんです。
これがあることで、先のシートのような問題を発生しにくくしています。
拡大してみましょう
1裏からもこの伸び止を見ることは出来ません。
縁の下の力持ちのように、見えないところで高級素材を高級なまま保っていてくれます。

ざっとこんな感じでカバー素材の説明をしましたが、これでも本当にざっくりした説明しかできておりません。
張替をされるときに悩んだら先ずはご相談ください。

 

 

 

アジアクロスカントリーラリー2014 Asia cross country rally

8/9から8/15の期間に行なわれたアジアクロスカントリーラリー2014
3タイランドのパタヤをスタートし、カンボジアに入国、アンコールワットを経由しPhnom Penh(読めません)でゴール。
12012のラリーで優勝した池町選手と、毎年上位に食い込む走りを見せる江連選手、以前5Dラリーでお世話になった前田選手、などなど日本から2輪4輪合わせて多くの参加者が集まりました。
1957681_530425003756033_7376371782965959017_oその3人のマシン。
10556868_530425423755991_7229918612585086425_o池町選手のマシンはCRF450X  2012に優勝した時、泥で滑るシートで苦労したということから、ハイグリップレザーを使用しシート後部にはリブを付けて更にストッピング効果を高めました。
10550054_711195615619806_8137465852780557982_o10582996_530425413755992_9062311401676709031_o江連選手のシートはバハ500で使用した時の感じがとても良かったので、同じ使用でこのラリーに望みたいということで、同じ物を製作しました。
1518231_530425280422672_7004186995022575666_oそして、彼はメキシコでもアメリカでもタイでも裸です!
1534859_530425433755990_5158188557576161752_o今回はチームジャージのロゴ入れにも協力させていただきました。FBは古河バッテリーのFBです。
結果は前田さんが優勝し、江連さんが3位。前々回チャンピオンの池町選手はマシントラブルで完走はしたもののペナルティーで最下位というリザルトで終えました。

アンコールワットは一度見てみたい遺跡なんだよなぁ・・・・