梅を見る遠足   I appreciated a national treasure.

土曜の朝いつものように山に登るために車を走らせていると、国道脇の温度計はマイナス2度を示していました。山の木々はまだ新芽の気配もなくまだまだ冬の形相です。
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でも、お昼頃になると陽射しが暖かく、それほどの厚着をしなくてもバイクで流すには良い感じです。冬眠していたスポーツスターの埃を払い出発。
軽く流して立ち寄った岐阜市の梅林公園は、人出は多かったけどまだまだ咲き始めでした。
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と、ここで急に思い出しました。少し前にノロウィルスにやられてのたうってる時に、普段見ることがないテレビをつけて、観るともなくみているとMOA美術館の尾形光琳についてやっていました。そうそう、一度見たかったんだ。しかも3月3日まで国宝の紅白梅と燕子花が一緒に見られるというから、思い切って行ってきました。
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素晴らしかった。感想を僕の陳腐な言葉で述べることはしないけれど、これは見に行って良かった。
尾形光琳も伊藤若冲も40歳越えるまでダラダラ遊びほうけていたと言う生い立ちも好き。
もちろん努力もしたのだろうが、そういったエピソードが残っているというのいいね。
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しかし、会期も終わりだからだろうか、物凄い人出!
欲を言えば、もう少し静かにゆっくり見たかった。

いつも混み合った美術館で思うんです。館内で喋らないでとは言わないけれど、もう少しボリューム絞って話してほしいな。お年寄りが耳が遠くなって声が大きくなるのは仕方がないことなんだけど、ボリューム全開の人が自分勝手な解説を始めたりすると、そっちが気になって集中出来なくなってしまうんです。絵を観ていても、その解説が無茶苦茶で面白いから耳を傾けてしまうんです。
ダメだと思って離れても、離れた先に若い男女が居て「これ、俺でも描けるんじゃね」「えーすごーい」とかのやり取りを聞いて更に脱力してしまったりと、そしてそれが一番印象に残ってしまう・・・
同じように多少声が大きくても、小さな子供と親とのやり取りで「この梅の花すきー」「どこが好き?」「この梅の花。まん丸で大っきくてさっきの梅より可愛くて綺麗」とか言ってるのは全然いいの。

音声ガイド借りればよかったよ(^^)

絵も良かったけれど、この美術館の外は所蔵の紅白梅と同じくたくさんの梅が満開でとても綺麗でした。
IMG_8977遠足なので、絵を見た後は熱海の街を散策して、いつも通りこうした小路に入って、そこで見つけた小さなお寿司屋さんで美味しいお昼を食べて今回の遠足は終了。

次の遠足はどこに行こうかな。