アフリカツインのシートに限らず、シートの改造でお客様が心配されるのは耐久性です。
改造をしてから5,000km以上走り、毎回ダートを含んだ行程で、一般よりハードに使われたシートが再改造で戻ってきましたので紹介します。
北海道4デイズラリーも走ったアフリカツイン。
座面はウルトラスエード(アルカンターラ)の赤のパンチングです。毛玉の一つもありません。北海道のラリーは最終日雨に見舞われるなどしましたが、それでも座面の荒れは見られません。
ウレタンのへたりも現状全く問題なし。
こうした使用後も分かると安心して高級な素材を選ぶことができるかと思います。
そして、重なるもので海の向こうから同じくアフリカツインの改造依頼。
ライダーはバハ1000、11回優勝のジョニーキャンベル。
つい先日、ノグチシートオリジナルの工具巻きを買ってくれました。
彼曰く「アフリカツインで速く走るためには、スタンディングしやすいアンコ盛りと、腰が引きやすい形状が欲しい」と言うことで、いろいろ考えて作ってみました。
モーターショーではこうしたワンピースのシートが装着された写真を見ましたが、今のところパーツとしても販売されていないので、これをイメージして作りました。
奥のシートは標準シートの形状そのままです。
手前がジョニースペシャル。フロントシートを25mm程度盛り、衝撃吸収材T-NETを挿入。
装着した時にワンピースのシートのようになるようにリアを削りました。
巾も腰を引きやすく内股の引っ掛かりが極力少なくなるように幅を詰めました。50mm以上狭くしています。光の加減でシート前部が広く見えますが、この部分はノーマルを踏襲してます。
速く走るために、スタンディングしやすく、前後の体重移動もしやすいという2点に絞ったシートはどのような結果を出してくれるかインプレが楽しみです。