ラーツーの話 RAMEN Touring

ラリーの話じゃないです。
ラーメンツーリング。ラーツーです。
今までツーリングと言えば、オフロードなら林道を繋いで休憩もそこそこにひた走る。オンロードバイクなら、目的地やルートを決めて、これもまたとにかく走る。

走ることがメインで、観光などはそれほど重要ではありませんでした。
そもそも何かを背負って走ることが苦手なんです。
お盆中はツーリングに出ても暑いし渋滞だしなぁ、出かけるにはちょっと・・・でも乗りたい。何かないかなとユーチューブを眺めていたら「ラーツー」の動画をみかけた。
バイクで出かけて、その先でラーメンを作って食べて帰ってくる。
それだけなんだけどなんか楽しそう。近所には山も川も沢もたくさんあって、良いロケーションはたくさん知っている。

さらに、ラーツーするための道具は何一つ追加しなくても、すぐに出かけれるほど揃っている。
ガスのストーブやもっとコンパクトなものもあるけれど、なんとなくガソリンストーブのオプティマス8Rをラーツーのお供にすることにしました。
とりあえずやってみよう。
早速、袋ラーメンを一個持って出かけてみました。
この時は、おにぎりと刻み葱と海苔を追加。きれいな沢に足をつけながら涼しい風に当たって食べるラーメンは美味い!
いくら涼しいとはいえ直射日光が当たる場所は暑い。なので太陽を遮る大きな樹の下の影を探して、なおかつ風が抜けるところを探すんだけど、さっきまで影だったところがお湯が沸くころにはカンカン照りになったりして、思っていたより地球は早く回ってるなぁなんて気づいたりします。
2回目はラーメンに入れるカット野菜と赤飯のおにぎりを追加。
この場所は県道の休憩所のようなところで、県道と言っても車の往来はほとんどなしなところ。すぐ下には川も流れ、ぎりぎり汗もかかない程度の場所。
やっぱりテーブルがあると楽だなと思う。
早速折り畳みミニテーブルを買ってしまった。
道具はぎりぎりまで増やしたくはないんだけど、快適で便利なものはやはり持って行きたい。

テーブルが届かないのに3回目の出動
今回は出来立てラーメンに落とす生卵と食後のデザート「なごやん」東海地方の人ならだいたい知ってるお菓子。卵の輸送は気を使うので、なにか1個入りのケースを考え中。
廃村になった村を抜けてしばらく行くとコンクリート舗装の道が途切れる、ここは誰も来ない場所なので道でラーメン。食べた後にそのまま道に大の字になって仮眠も気持ちいい。

楽しいぞラーツー。
なので、袋ラーメンも毎回同じでは面白くないので、ネットで袋ラーメン20食入り福袋なんてのを買ってみたり、乾燥野菜のネギやコーン、キャベツにわかめと、そうそうメンマも要るやん!とラーツーを充実させるラーメントッピングも購入。

乾燥野菜なんて買ったことがなかったけど、これはこれで試すのが楽しみ。
こういったものを全部揃えてしまうと、揃った時点で飽きてしまうことが往々にしてあるけれど、まぁそれはそれで良しとしよう。

そして先日も。
今回は「朝ラーツー」をやってみました。
朝ごはんにラーメンはいかがなものかと思いつつ出発。
こんな渓谷。すごく涼しい。
この場所は、山の家のすぐ裏なんです。
袋ラーメン定番中の定番。
乾燥野菜も大正解でした!
こんなところでぼんやりする時間もいいもんです。


続く。

はず。

 

 

CRM250ARのレストア

友人から、ほったらかしにしているCRM250ARのレストアを頼まれました。
レストアと言っても、それほど大げさなものではなく、よくあるしばらく乗らないうちにキャブが詰まり、ブレーキが固着したという簡単な修理で直りそうな状態です。
いままで乗ったことがないモタード仕様のCRM250AR。

ガレージに入れていろいろ外していく。
タンクの中のガソリンは既に腐った匂いがしていて、スロットルが固着しているキャブの中は想像通りな状況でした。
とは言え、洗えば綺麗になる程度だったので、最新のケミカルを買って掃除。
しかし、最近のケミカルってすごい。あっという間に汚れが落ちてしまう。無理やり擦らなくても良いって言うのが本当に素晴らしい。
キャブと同時進行で、前後のブレーキのオーバーホール。
キャリパーのピストンが固着していてどうしても動かない。
会社のエアコンプレッサーでピストンを強制的に出そうとしたけど、あまりの固着ぶりにまったく動かず。そうこうしてるうちに、うっかり入れてはいけない場所に指を置いていて、そういう時に限ってピストンが急発射!
瞬間でキャリパーに食われた指はびくともしない。冷や汗とあまりの痛さに涙も出てきた。動けないので大声を出す。
離れた場所で仕事していた職人に「助けてーー 指がぁー たぶん折れてるぅー」と叫ぶ。
職人は半笑いで、何やってんですかねぇとピストンをこじってくれて指脱出。
久しぶりにあんな痛い思いをした。
キャリパー側だけではなく、マスター側もダメで部品交換。
やはり、ブレーキは即命にかかわるのでちゃんとしないといけません。
だましだまし部品の再利用はしないことにします。
ステムやリンク部のグリス確認をしたら、こっちは錆びもなくすべて新しいグリス注入でいけました。室内保管と低走行が良かったんだろうと思います。
タンクもワックスをかけたらとてもきれいになりました。
とにかくどこを磨いてもオフロードを走った形跡がない、傷が全く無いと言っていいほどの状態です。
一通り組み上げて試走です。
このお盆休みに急にブームが来た「ラーツー」を兼ねて試走です。
涼しい山に行って、バイク眺めながらラーメンと数年ぶりに動いたCRMをお祝いして赤飯のおにぎりも追加です。
スポークも黒にしてみました。
モタード仕様って初めて乗ったけど、これはこれで楽しい。
ワインディングが気持ち良くて、あとエンジンの調子もすごく良くて試走と言いながら150km走ってきました。
気になるところがあれば、直ぐに止めて調整です。

アイドリングの調整が調整ネジで出来ないのはなんでだろう。
ワイヤーの引っ張りで調整したけど、それだと遊びがなくて好みじゃない。
キャブの調整ネジをどちらに回してもアイドリングは変わらず・・・
半透明スモークのスロットルカバーから奥に見える部品が何か小刻みに動いているのは見えたけどよくわからない。ネットで勉強しなきゃ。
試走中、やっと2,000kmのこの車体。
そりゃ綺麗なわけで、エンジンの調子もいいわけです。
スプロケがモタード用なんだろうけど、少し小さい気がするので1枚2枚歯を増やしてみよう。
いずれにしてももうしばらく楽しませてもらいます。

 

 

クロスカブ110のシート改造

クロスカブ110のお客様よりご相談をいただきました。
ノーマルではシート高が窮屈なので、先ずは自分でシートのかさ上げをしてみたという事でした。
自分でやっては見たものの、問題点や改善点も出て以下のようにご連絡をいただきました。
お客様より
巡航時の乗り心地はそれなりながら加減速時は腰が前後上下にスイングしてしまい、どうにも落ち着きません。
形状は写真を参考にして頂き、純正よりも若干固めで一体感のある座り心地のシートにしたいと思っております。
また、可能であれば座面の大きさを純正よりも後方に2cmほど伸ばせればとも考えています。
尻の位置を上に上げるだけでなく、後方にも少しずらせる様にする事で膝の曲がりを緩和する考えです。
シート表皮は全面D-01黒ディンプル希望です。

何度かメールで打ち合わせを重ねて、最終的に以下のような内容にまとまりました。
そして完成したシートがこちらです。
厚みが見た目にノーマルの2倍になったシートですが、前後に角度を取ることでぼってりとルーズな感じにならず、シャープさを持ったハイシートになったと思います。

お客様より
ツーリングを敢行しましたが、正しい乗車姿勢が全て良い方向に作用する事を改めて実感しました。
全行程約950kmを二日で走破しましたが、目立った疲れは無く尻の痛みも最小限でした。

良い結果が出て嬉しい限りです。
ありがとうございました。

 

 

BMW RnineT のシート改造

BMW RnineTにお乗りのお客様から以下のような問い合わせをいただきました。

乗っていて膝の曲がりがきついのか?小一時間も走らないうちに、足首からふくらはぎにかけて痺れてきます。長くバイクに乗っていますがこんな事は初めてです。

日本仕様のローシート(820mm)をドイツ仕様ノーマルシート(850mm)と同じに高くすれば改善するか?と考えております。

良い案がありましたらご教示のほどお願いいたします。

体格は、身長176cm・体重62kgです。

以前にR1100GS(840mm)に乗っていましたので、足つきは問題ないと考えています。

デザインは、ノーマルシートのデザインと色でよろしいです。

ドイツ仕様・ノグチシートさんバージョン的な感じ。)

シート素材もあまり判りませんのでベストなものでお任せします。

ローシートとノーマルシートの比較をファイル添付いたします。

添付:BMW R nineT Urban GS 850mmシート比較.pdf
現状が下の写真左の状態で、希望形状が下の写真右となります。
上2点の写真はドイツ仕様850mmのシート高のノーマルシートです。
日本仕様はライダー部が-30mmの820mmのシート高です。

改造内容は以下のように決まりました。
* アンコ盛り(ドイツ仕様に様にフラットにする)
* 衝撃吸収材T-NET挿入

* 同じビニールレザーは無いが、近い赤色でタンデムベルトも張替える。
* 織ネーム取り付け

そして完成写真がこれです。
納品後半年ほど経った先日、ツーリングの途中でふらっと弊社にお寄りいただきました。
大変満足しているとのことで安心いたしました。
装着された写真を見ると、当初ご希望だった形状とほぼ同じに仕上がったと思います。
乗り心地に関しても良い結果が出て良かったです。

お盆のツーリングでシートに問題があった方や、もっと楽にツーリングをしたいという方、秋のツーリングシーズンに向けてシートのご相談お待ちしております。

 

中日新聞8/7朝刊に野口が掲載されました。

中日新聞には12年ほど前にバイオディーゼル燃料を精製しながら世界一周に出る山田周生さんの取材をしてもらった縁で、何度かバイクシートや当社について掲載をしていただきました。

そして、当時取材をしていただいた記者の方が、関市局長となって戻り、隔週連載記事に出て欲しいと連絡がありました。

電話で近況を聞かれ、当社が今年で50周年だという事、この前アルジェリアを走って来たこと、仕事内容の変遷などを一通り話すと「では、記者を近いうちに行かせます」という事で、インタビューを受けることになりました。

インタビューで何を話したのかよく覚えておらず、若い人に一言お願いしますと言う「若い人に」と言うキーワードに、僕ももうそんな年齢になってしまったんだなぁ
やはりこれだけ大きく扱われると、その影響は大きくて当日の朝にアポなし初訪問の営業の方が数人「新聞を見ました!」ってやってきました。

もちろん、近い人や懐かしい人からの連絡もあり、新聞もまだまだ読まれているんだなと思いました。
いずれにしても、こうして注目していただけるというのはありがたいので、期待に応えられる仕事が出来たらいいなと思います。
まだと言うか、これからも人生訓を語るようなことは無いと思うので、「若者へ」としたメッセージは自分への戒めとしたいと思います。

FBやってる人なら観れるかなコレ
全力な前向きは疲れるので、こっそりこういったもの観て自分を上げてます。