アフリカツインのシート改造 HONDA AfricaTwin CRF1000L 

お客様から、以前に製作したアフリカツインのシートの写真を添付した依頼メールが届きました。
—————————————

①シートのフラット化が希望ですが、足付きの問題がありますので
ノーマルと同等の870mm迄でお願い致します。当然、タンデムシート
との段差が出来るのはOKです。

※シート前部のサイドを絞り込むことで、アンコ盛りしても870mm
と同等の足付きにはならないでしょうか。もしそのような効果があれば
フラット化を希望致します。不可能の場合、前述の通りでお願いします。

②ライダー部衝撃吸収材T-NET
 ミディアムウレタン
 フラット化及び前部シェイプ
 前後シート張替 ウルトラスエードにてお願いします。

③色 座面は青で、サイド部は黒でお願いします
—————————————
シートのフラット化(手前のシート)をすると、870mmの高さは維持できないため、フロントシートは若干盛りつつも前部を絞ることで足つき性を維持して、タンデムシートをアドベンチャースポーツに変更することで、よりフラットに近くなりますと回答しました。
上の写真のアドベンチャースポーツはスタンダードのアフリカツインのタンデムシートのように座面が盛り上がっておりません。
これを使うことでタンデムは張替のみとなりコストも少し抑えることができます。
そして完成したシートがこちらになります。


500km程、林道をからめてツーリングをして来ました。
加工前のノーマルシートでは段々とお尻が痛くなり
所々でスタンディングをしておりましたが、
加工をお願いした、T-NETの効果で長距離走行でも
お尻が痛くなることもなく、快適そのものでした。
また、林道を走行してみましたが、サイドの絞りこみが
私にはとても良く、膝をホールドさせるのがとてもやり易かったです。
ウルトラスエードも滑ることなくコーナーリングも安定し、
ライディングし易かったです。
100%という事はありませんが、改造をしたことで良い効果が少しでも多く出るようにと考えて製作をしております。
今回もご満足いく結果が出て良かったです。

 

 

HONDA CRF450RALLY Special seats. For the DAKAR2020


ダカールラリーの前哨戦ともいうべきモロッコラリーが終了した。
結果はハスクのアンドリューショートが優勝し、HRCホンダのジョアンが3位、リッキーが5位と言う結果でした。

ライダーやチーム員の皆さんがモロッコで戦っている間、それと同時進行で2020ダカールに向けたシートを製作しました。

レースごとにシートのオーダーが変わったり、レース中に仕様変更の速報が入って直ぐに改修したりと、当たり前なんですが気が抜けません。
レース中の写真やビデオを見ながら、ライディングスタイル、ポジションの研究をしています。

彼らには全く及びもしない私の走りですけど、同じフィールドでレースに参加することで少しでも彼らの希望を汲み取れたらと思って、私はラリーを続けています。もちろん、私のような趣味のライダーに、より良いシートを提供するのも同じ理由です。
シートは重要な機能部品であるとノグチシートは考えています。

少しでもライダーに負担をかけない、性能の良いシートを提供したいと思っています。
さて、今度のダカールラリーは初開催のサウジアラビア。
ワークスチームのHRCにシートを供給して8年。
今度こそ優勝をと願うばかりです。

がんばれHRC!!!!!!