YAMAHA SEROW セローのシートの隙間

 

最近セローの依頼が以前に比べて増えてきております。
以前アップしたブログと同じ内容の依頼も多いため加筆して再アップしました。
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「純正ツーリングシートを購入したが、タンクとの隙間が気になるのと、縫製ラインから水が浸入するので、張替も含めてそれらを直したい」  

という内容でした。

送られてきた写真がこれです。
11確かに隙間があります。
打ち合わせは写真だけなので、できる限りお客様から隙間寸法などの情報をいただきます。

このシートのカバーをはがしてみると分かるのですが、発生する隙間の原因の一つとしてカバーの縫製や張り込みにもあるのではないかと思います。
解決するためには張替が必要となりますが、ノグチシートでは気になる隙間を解消しつつ、防水コーティングまで可能です。

これがノーマルの状態です。
黒いウレタンは、ツーリングシート用に盛られたウレタンです。
防水加工はされていません。
黄色い部分がタンクとの当たり面ですが、押しつぶされています。
この部分を補修します。
防水コートした状態です。
分かりづらいかと思いますが、カバーが張り込まれた上の写真に比べて先端部分が出ています。これで隙間はゼロではありませんが違和感ないレベルで収まります。

これはセローに限ったことではありませんが、新車でも隙間がある場合もありますが、経年でシートベースがゆがんだり、ウレタンが変形して隙間ができることは多々あります。カバーを強く張り込みすぎてできる場合もあるため、特にオフロードタイプの場合、隙間がない場合でも張替えや改造をする場合、事前にシート長を調べていただきます。

防水に関しては、当社の場合ウレタンに1mm程度の防水ウレタンでしっかり糊付けするため、縫製から水が浸入してもウレタンに水が浸み込むことはありません。この防水方法だと、ウレタンに腰も出るし、劣化の防止にもなります。

シートウレタンの形状にしっかりとカバーの型を取り張り込みをして完成です。

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ビニールレザーの新色追加 Seat cover materials

ビニールレザーの新色を追加したのでご紹介します。
なるべく早いサイクルで新色や新機能素材をご提案したいと思っているのですが、ビニールレザーをオリジナルで作る場合、1回の注文量が当社レベルだと使い切るのに10年以上かかる量を注文しなければなりません。
なので、なかなかオリジナルのカバー素材には手が出せません。
ただし、オリジナルウレタンは、シート改造(乗り心地)にとって一番重要な部分であるためロットの量に関係なくオリジナルを製作しております。
さて、そんなシートカバー生地ですが、バイク用に使えるものとなると国産では限られた種類しかないため、その多くは輸入やメーカー廃盤となったデッドストック品となります。*バイク用ビニールレザーに関しては以前のブログを参照ください。

メーカー廃盤品はなかなか手に入れることができないのですが、長年おつきあいしている業者様から、不定期ですが素材の提案をいただきます。
今回は良いものが多かったのでまとめて購入しました。

品番:B-41 カワサキグリーンのグリップレザーです。

品番:B-42 ヤマハに多いネイビーのグリップレザーです。

品番:B-43 黒のグリップレザー。 上のB-41 B-42は共に同じ模様です。

品番:B-44 カワサキのライムグリーン 表面模様はスエード調に近いです。

品番:B-45 ピンクレッド ホンダ純正のモトクロッサーなどに使用されてます。

品番:B-46 極粗いサンドペーパーのようなザラついたグリップレザーです。

品番:B-47 ネイビー ヤマハ純正のネイビーブルーです。表面はスエード調レザーより粗めの質感です。

どれも、在庫が無くなり次第終わりですが、しばらくは問題ない量を確保してあります。
WEBカタログにも載せてありますので、他と比較いただきながらお客様オリジナルのシートカバーをお考えください。
張り替えのご相談お待ちしております。

 

 

椅子の修理 張替

普段使っているダイニングの椅子も20年を超え、今まで幾度となく張替えをしてきたけれど、そろそろ飽きてきた。
壊れているわけではないけど、やっぱり椅子が変わると気分も変わるし、コロナの所為で家にいる時間が長くなると、食事の時に座る椅子が変わることで気分が少しでも良くなると良いなと思いヤフオクを眺めていました。
新品買えよ!と聞こえてきそうですが、壊れた椅子を買ってそれを修理するのもまた楽しみなのです。
椅子屋だからできる楽しみなんです。
そして、探していたらシンプルでよさそうな椅子を発見。
しかも、送料込みで数千円。


格子に編み込んだ革テープが切れてしまっています。
これがこの椅子の重要な部分なのは分かります。これを変えてしまったら意味ないでしょうと言われそうです。
しかし、薄くても座り心地の良い張り込みの椅子のベースとしては良いフレームなんです。
先ずは革テープを外します。(これが一番時間と手間がかかります。恐ろしいほど手間です)


ポリエステルエラストマーの繊維でできた、クッション生地を張り込みます。

このアーロンチェアの座面や背面の生地はご存知でしょうか。
これと性能は同じです。
クッションが無いのに適度な伸びがあるので座り心地とても良いのです。

このままでも使えるのですが、あまりカッコよくないので5mmのウレタンを貼って、生地は家具用のウルトラスエード(アルカンターラ)で張り込んでいきます。


縫製がないボウズ張りという張り込み方法なので、四方の角は慎重に切り込みを入れて張り込んでいきます。
角がしっかり出るのは基本ですが、やはり綺麗にできると嬉しいものです。



とてもシンプルで軽い椅子で気に入りました。

良い感じに仕上がったと思います。

オートバイの椅子も得意ですが、こうした家具の張り込みも野口装美は得意としております。
私より数倍腕の立つ職人が、家具系の椅子張り日記を付けています。
こちらもどうぞご覧ください。

 

 

HONDA CT125 ハンターカブ

どこかに行くという行為を制限されることが、こんなに窮屈なことなんだという事を改めて実感してます。
なるようにしかならないんだけど、予防できることはできるだけやりたいと思います。
今年もバルカン半島を巡るラリーを考えていたんだけど、それどころではなくなっちゃった。
今までに知り合った各国の友人たちも同じで、今はこもるしかないねと。
とは言え、自由になった時の楽しみを今から考えておくのもいいなと思い。

予約完了!
昨年、クロスカブの試乗をして気に入ったので買おうと思ったら、モーターショーで新型ハンターカブの参考出展がありました。

文句なくかっこいいし、これはもう発売されるでしょうと、クロスカブは保留にしていたら予約開始の発表があったので早速注文してきました。
すごい数の予約が入ってるようなので、手元に届くのは発売日の6月末は無理だろうけど、秋のツーリングシーズンに間に合うといいな。
その頃には、自由にいろんなところに出かけられる世界になっていて欲しいです。


僕の場合は写真のようなかっこいいキャンプではなくて、いつものラーメンセットを持って、いつもより遠くへラーツーに行こうと思います。

当然ながら、その為のシートの構想も考えてるので、ますます楽しみです。

2-3個作って色々試したいし、ダカールスペックのシートを装着したCT125を会社に置いて、ノグチシート体験試乗車としても使いたいと思います。

早く来ないかなぁ。
すごく楽しみです。

 

 

シート加工依頼についてのお願いです。

ノグチシートのブログをご覧いただきありがとうございます。

現在、ノグチシートではシート加工は予約制となっております。

メールや当社での打ち合わせ後、その時点での予約可能日をお知らせしております。

納期については加工内容にもよりますが、予約日にシートが到着して3-4週間いただいております。

問合せのメールは随時受け付けておりますので、質問など遠慮なくお送りください。

直接、当社で打ち合わせを希望されるお客様は、事前に予約をお願いします。