NC700X

最近まで預かっていたR1200GSが持ち主の元に帰って行きました。
アドベンチャーバイクというものをしばらく乗って長距離移動の為のバイクが欲しくなってしまった。
予約してあるCT125ハンターカブがもうしばらくすると納車されるけれど、これでするツーリングとはまた違った使い方がしたい。
サッと金沢まで走ってノドグロのお寿司が食べたい。とか、知多半島のあのお店の煮魚定食、名阪国道のどて焼き、下呂のけいちゃん定食、うどん県のうどん・・・きりがないです。一気に移動するため、もう一つはタンデムして高速移動というのも重要なのです。
なので選ぶバイクをどうしたものか。
条件として
予算は50万以下
そこそこカッコいい
オフロードヘルメットでもそれほど違和感なく
下駄代わりにサッと乗れる
荒れていないダートなら躊躇なく入れる
改造ベースとしてのタンデムシートがちゃんとしている
じゃぁR1200GS買えばいいじゃんとなるのですが、最新ではないけれどこれは乗ったから良いのです。
良いのは分かってるんですが、CRF450LがありCT125 友人のだけど自由に使えるCRM250ARと、まぁ贅沢なガレージなのです。
もっと贅沢をしてもいいんですけど、コロナが収束してからの海外で、またバイクを使った贅沢なことをしたいなと思っているので今回は予算は低め。
色々探しているうちに1台見つけた。知っていたし、シートも何台か依頼を受けたことがある。
NC700X
これ、当時(と言っても数年前ですが)ABS付きの新車で70万切っていたんですね。
形は良い。
オフロードヘルメットでもいけそう。(単にロード用ヘルメットを買うのが億劫なだけです)
タンデムシートもいい感じ。
今までバイクを買う時に口コミとか読まなかったのですが、今回はいろいろ読んでみた。が、、なるほど、乗る人が違えば意見もそれぞれですね。これに決める気が失せるので、と言うかほかに決めようとするにも口コミを見るとたぶん買う気が失せるかなと思い読むのをやめました。
700ccあって、270度の位相クランクってことはこの前乗ったアフリカツインと同じ(同じではないけどイメージです)
そしてこのバイクの一番の売りはタンクである場所に21Lの収納スペースがある。タンクはタンデムシート下に14L。この収納スペースがあれば、温泉セット、カッパ、旅先のお土産等々いろいろ入る。大きな箱が苦手なのでこれは良い。
決めた。これにする。さてどこに売ってるかなとネットで探すけれど近くには無い。中古サイトで探すけれど、お値打ちではあるがなんか違う。
ヤフオク・・
やめておけ。
良い話を聞いたことがない。
今まで色んな話を聞いているので買ったことはなかった。
いや、いま会社で使っているスバルサンバーはヤフオクだった。
いきなり壊れたけど、新車保証で助かった。
なので、怖いけど、とてもとても素敵な程度と価格の1台を見つけた。
距離は伸びているけど高速を使ってのツーリングなら直ぐに行ってしまう距離だし。失敗してもあきらめが付く価格なので決定。
バイク輸送便で発送してもらうつもりが、この4連休は雨だし、コロナのニュースでなんだかなぁな気分だったので、「これから取りに行ってもいいですか?到着は夜中になりますけど」「夜中でもいいですよ」という事で、ヤフオクで買ったスバルサンバースパーチャージャーで片道400km、往復800km 所要時間11時間で完走。
受け渡しは暗いところだったので良く見えなかった。
ガレージに入れて先ずは眺める。スクリーンは大きなものに変えてある。
ETCも付いてる。
エンジンガードはいらないかな。外すのが大変そうなのでとりあえずそのまま。
車検対応の無限のサイレンサーも付いている。
ノーマルですと言われても分からないレベルの音の大きさ。GSのほうが音がでかかった。
キャリアはとりあえずそのままにしておこう。
シートは直ぐに改造するので付いていればいいんです。
とりあえず要らないものを外す。
車体を磨く。
当然現状渡しなので一通り確認してみる。
ブレーキパッドはリアが0.5mmでギリギリと言うか、危ないくらいの状態。
フロントも少なかったので近くのバイク用品店でパッドとオイルを購入。
ブレーキフルードも変えて、エンジンオイル交換、ブレーキバッド交換、ホイルのベアリングも問題なし、アクスルシャフトもグリスと塗布され錆び無し。一応リンクもばらしてみたけど、グリスも切れておらず全く問題なし。

全てのボルトナット類が固着していることなく見ただけの感想として、ちゃんと定期的にメンテナンスされていたようです。

今回の買い物は当たりだったかな。
一通りやった後、雨が上がっていたので軽く走ってきました。
DCTではありません。6速+ABS付きというものです。

車体もスクリーンもピッカピカです。
予想通りの良いツーリングバイクです。
さてと、遊びに出かける前にシートをやりますか。

 

 

ハンターカブのシート CT125

現在、ノグチシートではたいへん多くのシート改造の注文をいただいており、お盆前納期の受け付けは終了いたしました。さらに、お盆明けからの注文も多く入ってきており、お客様にはお待ちいただく時間が通常より長くなっており、大変心苦しいですがオーダーメイドという性質上、限られた職人で行う作業が急に早くなることもないためご理解いただきたくお願いするところです。

お待たせしている中で自分のシートの記事を出すのも憚られるのですが、こうした試作もあわせて進めることで、より進化したノグチシートになることをご理解いただければ幸いです。

さて、たいした連載ではありませんがハンターカブのシートの続きです。

色々考えてもらちがあかないので、とりあえずこの前の脳みそ柄のキルティングはボツ
いろいろラインを描いて、とりあえずこれで行ってみようというものが見えたので作業開始。
少し手間のかかる切替を試してみることにしました。
ここから型取りです。

型を取ったら、生地に転写して裁断です。

今回は座面にウルトラスエードを使い、ステッチ柄のウエルダーをかけて低めのタックロールにします。

縁取りの部品と縫い合わせてステッチをかけます。

縫い合わせたパーツを乗せてこのまま進むか、1からやり直すか考えます。
試作なので自由なのですが、自由だから制限がなく不自由でもあります。
たいしたデザインのポリシーも無いのに、意味もなく悩むのでたちが悪いのです。かっこよくしたいけどどうしたらよいのかわからないというのが本音です。
誰が見ても「良いですね」と言われるデザインはあるんですけど、勝手に一捻りしたくなってしまうんです。要はスケベなんです。
とりあえず当初の案のままやってみることにします。
赤いラインを入れるべきかどうか悩ましい所なんです。
黒1色が無難なのは分かっているんです。しかし、赤いラインを入れた場合どうなるかも見て見たい。安っぽくなればそう言うアドバイスも今後できるし、かっこよければ強くお勧めもできます。

赤や黒のレザーも、表面の柄をどう組み合わせるか悩むところです。艶の具合も同じです。



取り付けてみないと分かりませんが、自分的にはまぁまぁ合格かなというデザインです。
ハンターカブのシート出来上がり。中身はもちろんダカールスペックのウレタン構成で、カバーはどっかり座って夏場に長時間乗っても蒸れにくいウルトラスエード(アルカンターラ)です。

早くCT125が納車されないかな。待ち遠しいです。
このシートに乗って遠くに旅に出たい。

 

柳宗理のエレファントスツール??


椅子が好きで、柳宗理のプロダクトが好きで、タイミング良く出会った時に購入して使ってたり眺めたりと楽しんでいます。

定番ですが、現在も生産されているバタフライスツールは玄関に置き

柳宗理デザインの少し色あせたヴィンテージの布(これも現行で買えます)は、パネルにして事務所の壁に


難有りで、かなりお値打ちに買うことができた1969製コトブキ社製のサイドチェアー。
張替とウレタン交換、その他修理をして自宅で毎日使っています。

今回は前から狙っていたエレファントスツール
1956にサイドチェアーと同じくコトブキで作られました。
廃盤になった後、2000年にイギリスのハビタで2年だけ同じFRPで復刻されました。
その後、2004年より現在もヴィトラよりポリプロピレンで生産されています。
現行品は値段も安くいつでも買えます。
しかし、こうした有名椅子について回るのが、ジェネリック製品、リプリダクト、偽物・・というキーワード。
じゃぁ大手メーカーのヴィトラが作っているエレファントスツールは偽物なのかというと、そうではなくて忠実に復刻されたものではあるけれど素材がポリプロピレンだという事。お話にならない偽物は別として、単純に好き嫌いの話です。FRPの椅子が欲しいんです。
話はそれますが、少し前にアメリカの友人が会社の備品の販売で買ったという椅子を貰いました。
イームズのシェルチェア。FRPのシェルです。これも現在ではポリプロピレンで作られたものが売られています。なんとなくカッコいいんです。それだけです。
ポリプロピレンで作られた椅子がダメというわけではありません。
これも自宅で使っている椅子で、カルテルが作っているユニバーサルチェア。ポリプロピレン製です。

きりがないので話を戻します、なので昔からエレファントスツールを手に入れるならFRP製が良いなと思っていました。
コトブキ製の物は手を出すには躊躇する価格だし、ハビタのもコトブキほどではないけれど、ほほぅ・・と言いたくなる価格で流通しています。
ふとネットで見かけた1脚のエレファントスツール。

質問欄に「ジェネリック(リプロ)ですか?」の問いに「はい、リプロダクトです」の回答。
しかし、小さな写真をよく見ると素材はFRP。FRPのリプロ?ハビタ以外でFRP製はあったかな?

ハビタの製品をリプロと言い切ってしまうのもありなんだろうけど、ハビタ製ですと言えばそれなりに価格は上がる。しかし、肝心のハビタのステッカーも無ければ、緩衝材も一切ついてない。当然コトブキの刻印もない。

偽物だけどFRPか。まぁいいや、と許せるまでの金額を乗せて入札したらびっくりするほど入札が伸びず手に入ってしまいました。
やはりリプロというキーワードにみんな買う気も無くなってしまったんだろうと思います。
で、届いたこれ。

コトブキでもハビタでもない、どこなのか分からない。でもそうかもしれない。
たぶんハビタのだろうと思い込んでこれから使っていきます。
エレファントスツール似のFRPのスツールを買ったってことでもいいかな。十分年代物だし。

「野口、それ全然ダメな偽物だよ」という忠告は寂しい気分になるのでやめてください。

今後、売るつもりはないし。自分の中で価値があればいいんです。
先ずはお風呂においてみようかな。

 

 

ノグチシートの作り方 CT125 ハンターカブ

さて、今回はハンターカブのシートでノグチシートの作り方を少し書いてみます。作り方の一例ではありますが基本はこんな感じです。
先ずはカバーを止めているタッカー針を外します。
当たり前ですが1本残らずきちんと外します。

なんか写真の大きさがバラバラですがご容赦ください。
ハンターカブのシートは縫製が施してあるので、縫製部分からウレタンへの水の侵入を防ぐためにビニールシートが1枚挟んであります。
これが一番安く簡単ではありますが、ノグチシートでは行いません。
最後に書きますので後ほど。


次はシートベースとウレタンの接着です。
ノーマルは点で接着してあるので、しっかり固定します。
シートベースのボンドが付く面に足付けをします。
同時にタッカー針が貫通して出来たバリも取ります。
これだけでウレタンの寿命は確実に上がります。

レーザーでセンタを出してラインを引きます。

先ずはノーマルの高さを計測します。
今回は衝撃吸収材T-NETを挿入して、その上に20mmのミディアムウレタンを乗せて、ノーマルより約10mmほどアンコ盛り仕様にしようと思います。

ズバッと上面を切り落としました。

衝撃吸収材T-NETを積層し、更にXXを積層してからミディアムウレタンを積層します。

サイドまでしっかりとウレタンを巻き込みます。
何故かというと以下の図をご覧ください。

単にウレタンを重ねるだけではダメなのです。
理由は沢山あるのですが、一つ言うとすれば右2つの積層方法が全てにおいて左に勝っているからノグチシートではこうしています。要は隠れて見えないところで手を抜くと、後々その手抜きが表に出てきたり、乗り心地も変わってきてしまうという事なのです。

荒削りをしてラインを引きます。
座面の傾きや内股に当たる部分のラウンド具合など、精密な寸法が出せるように多くラインを引きます。

ノグチシートのオリジナルウレタンだと、ざっと削っただけでもこのくらいの仕上がりになります。ウレタンはなかなか簡単には削れないので削ったことがある人であれば、この写真で加工のしやすさが伝わるかと思います。

まだ車体がないので装着確認ができませんが、まぁこのくらいの角度であれば良いような気がします。(カットする前の写真を撮り忘れてしまった・・)
写真を見ると、シート単体をテーブルの上に置いた状態が車体についている状態と変わらないようなので、横から眺めながら前後の角を取ったり、側面がのっぺりしないようにプレスライン的なものを入れてアクセントをつけ、ぼってりしたお饅頭みたいなシートにならないように気をつけます。

さて、形が整ったら最後に防水加工です。最初にノーマルシートはビニールが被せてあると言いましたが、ノグチシートでは1.5mmのEVAシートを全面に貼り付けます。これによって、ウレタンへの水の侵入を防ぎ、シートウレタンの劣化を抑えます。また、貼り込むことによってウレタンに腰が出ます。

裏側までしっかり巻き込みます。


次はカバーの型取りです。
どんなデザインにするかまだ悩んでいます。

ちなみに今回使用したウレタンなどの製作材料は全て購入可能です。

次は完成までをお届けいたします。

 

 

 

CT125ハンターカブのシート 


話題のCT125ハンターカブは既にデリバリーが始まったようですが、私のはもう少し先になりそうだというバイク屋さんからの連絡がありました。
そうであれば、先にシートを購入して作っておこう。
パーツの購入ができるか確認したところ可能という事で早速注文。

シートのみ当社にやってきました。
ちなみに、ちょうど良いタイミングで元祖のハンターカブのシートの依頼があったので並べてみました。

左がCT125 右が鉄ベースの元祖ハンターカブです。
まぁこれを比較したからと言って、何がどうのと言うこともありません。
比べてみただけです。

ウレタンの厚みも測ってみました。

着座位置は50mmとしっかり厚みがあります。
先方が少し上げ底になっているので30mm程度です。この部分は乗るところではないので問題ないでしょう。
改造はどうするか思案中なのですが、基本的に形状は変えずに衝撃吸収材T-NETとオリジナルウレタンで整形します。
中身はダカールスペックということになります。
既にオプションのシートが何個か発表されていますが、それらとは違うものにしたいと思いますが、奇をてらったものでは飽きが来るのも早いので慎重に考えます。
生地の切替ラインを引いているのですが、最近重宝しているのが(と言うか、今ごろ?と言われそうですが)チョークペンと言うペンです。

沢山ラインを描き込むと訳が分からなくなってきます。
なので、そのラインを濡れたタオルで拭けば
消せます。
そしてまた描きます。
こうして切替ラインを決めていきます。

早く来ないかなCT125