CRF1100L アフリカツインのシート

北海道ツーリングから帰ってきたお客様より感想のお便りをいただきました。

天気が芳しくなかったですが、利尻島、道北、道央中心に行ってきました。

残念ながら、楽しみにしていた知床は大雨で走っただけでした。

そんな感じだったので、あまりいい写真は撮れなかったです…。

総走行距離は6日間で2550KMでした。約3㎝アン盛したおかげで、

アイポイントが高くなりダート走行でも先が見やすかったです。

にもかかわらず、ノーマルとほぼ同じ足つきにビックリ!不安もなかったです。

座面がフラットになったおかげで走行中の移動もしやすく、おしりも痛くなることは
なかったです。

シートやってもらって大正解!改めてNOGUCHIシートファン度が高まりました!!

シート改造の内容は

フロントシート30mmアンコ盛り
シート前部(お尻が乗らない部分)をノーマルより細くシェイプ
フロントシートに衝撃吸収材T-NET挿入
タンデムシートは防水のみ
前後シートをウルトラスエード(アルカンターラ)で張替
です。

天気が良くなかったという事ですが、こうして写真見ると羨ましい限りです。
シートも6日間のツーリング期間中快適さを維持してくれたようで安心しました。特に、アンコ盛りをしたのに足つき性は維持されたというのが、狙い通りで良かったです。
もう少しツーリングシーズンが続きますので、たくさん乗っていただきたいです。
ありがとうございました。

 

 

 

シートの防水加工について

当社のシート加工は、理由がない限りウレタンに防水処理をしています。

これによって、縫製部などから水の侵入があってもウレタンに水が浸み込むことがありません。

表面の白い材料が防水のEVAの発泡シートです。発砲の硬さもバイクシートに合わせた物となっています。
EVAのみの販売もしております。

ほとんどのシートは、このEVA発泡シートで防水加工ができますが、EVAは大きな伸びがないので、複雑な形状や大きなシートなどではEVAの防水処理ができない場合があります。
そう言った時にはフィルムで防水処理をします。
フィルムというと、ポリ袋や塩ビ系のビニールシートなどを想像されるかと思いますが、それらを使うと以下のようなデメリットがあります。
* カバーがフィルムによって滑る。
* カサカサ、クシャクシャと音が出る。
* 長年使っていると破れたり、カバーの下で偏りが出て防水の効果が無くなる。
などです。

そこで、当社ではフィルムで防水をする場合は「ポリウレタンフィルム」を使用します。

カバーのよじれによって音も出ず、伸び率が500%以上あるのでシートウレタンのクッションに追従する、梨地なのでカバーが滑りにくい、なにより全てにおいて一般的なビニールやポリエチレンフィルムより優れています。

見えないところに使用する材料によっておこる問題が一番怖いです。
見えない場所だからこそ、しっかりした材料をノグチシートは使用したいと思っています。

 

ハンターカブのシート 2個目 CT125

ハンターカブのシート第2弾です。
発売当初1981かその辺りのハンターカブ CT110のシートデザインを習って当時の素材に近い風合いにしてみました。

これを習って作ったシートがこちらです。



座面にはB-46に縫製でタックロールを施し、サイド面はシボの深いB-38を使用。パイピングはシボの浅いプレーンなビニールレザーが使ってあります。
後部にはHONDAのロゴプリント。
形状はノーマルと同じ。
ウレタンは衝撃吸収材T-NETを挿入したダカールスペックとなっています。
シート裏には「inside T」のステッカーがあります。これがダカールスペックの証明でもあります。衝撃吸収材T-NET加工をしたという証です。
ノグチロゴを表に付けない場合は、裏側に織ネームを挟んでいます。

新型のハンターカブにもすごく似合うデザインだと思います。
パイピングも内股に干渉しないようにサイドに逃げていますので、違和感を感じることもありません。

タックロールを縫製ではなく溶着で行うこともできますし、パイピングなし、ステッチを赤色にしたいなどどのようなデザインでも対応可能です。

張替のみの注文も受け付けております。
当社まで来ていただければ、近距離の試乗は可能です。
シートの貸し出しは行っておりません。

宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

CT125 ハンターカブでツーリング


今までのバイク遊びというと、速く走る、高く上る、上手く走るなど練習要素が多かったんです。なぜなら、また砂漠に行きたい、海外の大陸を走りたい、その為の練習という位置づけで乗ってました。が、昨年友人から預かったR1200GS乗ってからちょっと変わってきまして、今まで練習と言って走っていた近所の山から離れて林道を含めたロングツーリングが楽しくて仕方がありません。
個人的に凄いバイクブームがやってきた感じで毎週300-400kmのツーリングを楽しんでいます。
GSではないけれど、なんかそんな感じに見えなくもないNC700Xを買ったおかげで遠くまで行けるようになりました。
先日はyoutubeで見た林道動画を見ながらコマ図を作成し、枝道の多い全長40kmの林道を走ってみました。競技ではないけれど、ラリーな感じは楽しいです。

今週もNCに乗って何処かに行こうかと思っていましたが、やっと来たんです。

そう、いつ予約したか覚えていないんですけど、コロナのせいで納車が遅れていたCT125 ハンターカブ。
もう30年近くお世話になっているバイクショップトライさんへ引き取り。
実際、現物をまじまじと見るのはこれが初めて。かっこいい。久しぶりにテンションがあがります。
翌日、天気予報は晴れ。当然のことながら大きな荷台にラーメンセットをくくりつけて福井県境の山を目指して出発。
見晴しのいい場所を探して、ここまで6kmほどの林道をトコトコ。
急勾配は苦手だけど、それ以外は何の問題も無し。
1000kmまでは優しく乗ってくださいと、バイクショップトライの社長に言われたので、無理なことはしないで丁寧に進んでいきます。
山遊びで乗っているCRF450Lとは速度域が半分以下なので、いろんなものがいつもより見えてくるので寄り道しまくり。
峠越えもエンジンうならせるようなこともなく、125のトルクで何の不満もありません。
タンデムだと厳しいかもしれないですけどね。

車体の大きさから、窮屈さを心配していましたが(185cm/75kg)膝の曲がりやハンドル位置、チェンジペダル、フットブレーキなど違和感なし。これは意外でした。しかも、お尻が痛くなりにくい骨盤を立てた姿勢を維持できるポジションなので、ノグチシートとの組み合わせで寄り道が沢山したくなるほど周りを見ながらのんびり走ることができました。
このシートの製作については過去のブログを読んでみてください。
赤いラインどうかなと思っていたけど、良い感じです。
NC700Xと同じ茶色のシートも有りかなと。これは追々いろんなタイプを作って紹介していこうと思います。
今回、初めて乗るハンターカブで林道含めて250km/8時間(タンク満タンで余裕です。まだ50kmくらい行けそう)走ったのですが、初めて乗るバイクって慣れていないので肩が凝ったり、いつもより余計にポジションが気になってお尻もムズムズしがちです。
しかし、翌日の今、椅子に座ってブログを書いているのですが、痛みや、変なお尻の筋肉痛とかも無く、ウルトラスエードのおかげで蒸れもないので、蒸れて柔らかくなった尾てい骨周りの皮膚がこすれてヒリヒリすることもありません。

ノグチシートが肩こりも無くしてくれますなんて絶対に言いませんが、今まで新車に乗った初日の体のこわばりが無いのは嬉しい限りです。まぁこういったバイクに乗るのは初めてなのでこんなものなのかもしれません。

これなら自信をもってお客様にお勧めできるのですけれど、ここが問題で、身長、体重、経験、乗り方、さまざまな要因からまったく同じ効果が得られるという確約ができないのです。

それがいつも私を悩ませるところです。
バイクはシートの仕事の為に乗ってるわけではなく、それもありますけど、やっぱりバイクで出かけてきれいな景色や美味しいもの食べるのは幸せですからね。
出来るだけ期待をしてくれるお客様に応えるために工夫を重ねようと思います。

海外にも行けないし、イベントも少なくなってしまったので、個人個人で楽しめるためのアイテムとしてノグチシートを選んでもらえるように、いろいろと提案ができたらと思います。

既に、納車待ちのCT125ユーザーの方から多くの注文や問い合わせをいただいております。
現在、注文が多く予約という形でお待ちいただく状態になっております。
9月の予約は既に埋まっております。
当分このような状態が続くと思われますので、納車に合わせて欲しいというお客様は早めにお問い合わせください。

余談ですが、ノーマルシートは一度も座っていません。自分で作るシートが良いのか悪いのかが問題なので、比較をする必要が無いのです。良い悪いを比較で決めるのではなく、シートの仕事をしている以上、このシートで満足というものを作って乗るのが大切だと思っています。ノーマルで問題ないという人がほとんどかと思いますが、何とか良いシートにしたいなというお客様にノーマルよりもグレードの高いものを提供できたら良いなというのがノグチシートの考えです。