3D刺しゅうって何?って、はじめて聞く人もいると思うので説明を少し。
通常の刺しゅうは布に糸を打って模様や文字をつけますが、3D刺しゅうは布と糸の間に硬めのクッション材を挟み込んで刺しゅうをします。
そうすることで文字がポッコリと凸な状態で刺しゅうされます。
最近のキャップなどは半分以上が3D刺しゅうでロゴが付いていますね。
気にして見ていただくと、3D刺しゅうは多く使用されています。
見てるとやりたくなる。
やりたいけど、やり方が分からない。
でも、これだけ世の中に溢れているんだから、道具さえあればなんとでもなるだろう。
道具はあるんだから俺でも出来る。
多分簡単・・・
こうした単純な考え方で、先ずは適当に打って見ました。
見よう見真似で。
生地の上に3mmのポリエチレン発泡体を置き刺繍します。やり方はyoutubeで見ただけなので、ポリエチの発泡密度などは分からず・・。
とにかくやってみる。いつもこれが基本。
刺しゅうの外周はミシン目が入っているのでこのように剥がれます。
残ったところが凸と膨らんで残ります。これが3D刺しゅうです。・・のはずです。
では、次にそれらしい作品を作ってみよう。
針を打つ回数が少ないのか、クッション材の切れが悪く糸の間から顔を覗かせている。無精ヒゲみたいでかっこ悪い・・。
そうは言っても ちゃんと3Dになっている。
上の通常の刺しゅうと比べるとその盛り上がり方の違いは一目瞭然。
キモは端面にあるんだな。自分が組んだ今のプログラムだと写真のように糸が肩から落ちてしまう。このちょっとしたことで美しさが半減どころかゼロになってしまう。
ここからがスタートですね。
いや、そもそも3D刺しゅうに見えるだけで、見よう見まねが間違っているかもしれない。
なにせ完全独学。参考書すらなし。想像のみでやってるだけなので進歩が遅いんです。
ちなみに なぜ「油圧」なのかと言うと、少しばかりクラタスのお手伝いをさせていただいていると言うこともあって、勝手にそのロゴなどで練習させてもらっております。
なんとなく、こうじゃないかと思うことを踏まえてプログラムを組み直して再度刺しゅう。
今度は糸の密度を上げるために2度縫いしてみました。
剥がします。
うーーーーーーん・・
一回目とさほど違いがない。
発泡体の切れが悪い気がするし、糸の密度もイマイチ。
あーーー、先は長そうだ。
この前のバイクのスクールで成田先生が言っていた「練習でできたからOKではなく、できてからが大事で、絶対に失敗しなくなるまで、さらには成功した技の応用を限りなく、それこそ1万回以上やるのがプロです・・・」みたいなことをサラッと言っていたけど、そうだよなぁと思いました。
なので、バイクやバイクシート、この刺しゅうも完全を目指すべく日々練習ですね。
がんばろー