Kawasaki Z1-Rのシート

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Z1-Rでレース活動をされている方からの御依頼でシートを作りました。
今まではノーマルシートのカバーに滑り止め加工をしていたけれど、身長の高さとシートの形状が合わず、ポジションがしっくり来ないと言う事で大幅に改造することになりました。
座面は出来るだけ低く、着座位置を50mmほど後へと言うことで先ずはウレタンの加工から。
10728556_299611843564600_1247395515_n形状確認で送り座ってもらいましたが、まだまだ後に座りたいとのことだったので、写真と電話で説明しながらざっくりご自身で切ってもらいました。
10726743_844714882245389_146922014_n切りすぎると大変なことになってしまうので、このあたりは慎重にやっていただきました。
手先の器用な方でしたので綺麗にカットでき、このままなら後はならして仕上げればよいと言う所で止めていただきました。
レースが直ぐ近くに迫っていたので、通常ならば何度もシート本体を送ったりするのですが、今回は特別と言うことでご自身で加工していただいた次第です。
10736023_300836906775427_1876278002_nシートカバーの素材は決まっていたのですが、せっかくなのでタンデム部分上面に刺繍で所属チーム等のロゴを入れたいということでその配置の打ち合わせ。
配置も大きさも決定し、色はライムグリーンで統一。
先ずはビニールレザーに刺繍。
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IMG_8393座面は滑り止めに追加してウエルダーでタックロール。
この年代のマシンにはつやのあるビニールレザーとタックロールが似合うと思います。
座面は滑り止めのため艶がありません。サイドと後部は革の模様がはっきりとした艶のあるものを使いました。
IMG_8395特注で作ったウエルダー用のステッチ模様入りバーが良い感じです。
IMG_8398刺繍も良い感じ。シートの両サイドは大きなゼッケンプレートで隠れてしまうため、刺繍を上面に配置しました。レース用と考えると、これもありかなと思います。
IMG_8399IMG_8394なかなか良い感じに仕上がりました。
10748870_303696919822759_1464674741_n10736070_303696886489429_416809982_n10736047_303696943156090_842395780_n10736011_303696966489421_2048660356_n
次週のテイストオブツクバがんばってください。

 

 

横振り師への道 Free Hand Embroidery master!

横振ミシンの練習は地道に続けています。

とは言え、朝から晩まで毎日と言うわけにもいかず、コンピューター刺繍ミシンを動かしているときの待ち時間や早朝や夜、営業時間外に社員のみなさんの邪魔にならない程度にちょこちょこやってます。

とにかく
大変難しい!
です。
現状、練習の先に光のかけらも見えません。

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これが届いて直ぐの頃。ミシンを動かすだけで精一杯。
そして、直ぐに折れる針。
ミシン針の高速に対する、ゆっくりと動かさなければならない手の動きが上手くいきません。

IMG_8344ハイスピードな針の動きに慣れた頃、対して手をゆっくり動かすことを覚えてきた。
しかし、刺繍の幅も糸の密度もめちゃくちゃ。
さらに、文字として読めなくはないが、文字打ちできます!と宣言できるものではない。
ここまでくるのに3000m巻きの糸を1巻使ってます。
習字5級で習字塾をクビになった経験がある私は字が下手です。
トメ、ハライ、漢字やひらがなの書き方を知らないことに今更ながら気付きました。
そうだ、いきなり文字は難しいはずだから、絵を描いてみよう。
絵なら多少下手でも、刺繍と言う付加価値が見栄えをよくしてくれるはず。
なので、絵を描いてみようと、いざ打ってみたのだが・・・・

 

 

 

 

 

 

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にゃー   ・・・・・

・・・・・・

あ”ぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・     スミマセン・・・

とりあえず猫と言えば猫だ。
だけど、これ以上話が膨らまない。
結論。
いまのところ絵も字もなんともならない。
下手とかのレベルを超えてます。

何がしたいんだキミは!?
そう、自分に問いかけたくなるほど悲しい技術力です。

しかし、練習は続く
IMG_8385一歩ずつ。
よく覚えていないけど  左下に I need・・・って無意識のうちに書いてるけど。心の叫びなのだろうか。
YouTube Preview Image
今日もネットの中の先生を観ています。超達人ですね。美しいです。
これも、文字は置いといて、よく見ると糸が針穴を通る前に1回針を回っている。
糸調子のためか、糸キレ防止のためか、わからないけど真似してみよう。
とにかく真似してみよう。先ずはそこから。

真似を続けて1年。コンピュータ刺繍のほうは、かなりなレベルまで来たんですけどね。
まぁ自画自賛ですけれど。
IMG_8375これとか
IMG_8356このバッグもそう。
1年経つと技術はかなり進むものだ。

さてと、ぼちぼちやっていこう。

 

CRF250RALLY in Merzouga.  メルズーガラリーの報告

2014メルズーガラリーが終了した。
カナダから参加したパトリックはHRCのCRF450RALLYレプリカをCRF250Lをベースに製作。
CRF250RALLYでメルズーガラリーに挑んだのだが・・・
結果から言えばスターターリレーが壊れてしまい、直したけどまた壊れてしまい・・でリタイヤ。
リタイヤだったけど、ノグチシートとして、このパトリックの挑戦は協力に値すると思ったし、なにより彼と色々やり取りをしていて、国は違えど同じラリー好きの陽気なにーちゃんな感じがとてもよかった。
壊れていなければ完走できてたか?それはわからない。
だから、また挑戦して欲しいと思います。
IMG_9760 (Large)14MR_FR_0091 (Large)ライア・サンツも出場してた。彼女、ステージ優勝2回獲ったっけ?すごいね。ダカールがますます楽しみになってきた。
14MR_RS_4290 (Large)14MR_RS_0135 (Large)14MR_RS_4894 (Large)14MR_RS_0122 (Large)14MR_RS_2188 (Large)I am looking forward to his next rally!

HONDA GROM のシート

今回はホンダ GROMのシート改造の紹介です。
お客様の身長が178cmと言うことで、そもそもその身長でグロムは厳しいとご本人もおっしゃっておられましたが、全体的なフォルムが崩れないように、可能な限りアンコ盛をして幅も広げたいと言うことでした。
pic-color01このシートをアンコ盛りするにあたり、以下のような2パターンでご提案をさせていただきました。
pic-color01お客様からは
シートエンドは20mm上げた緑ラインでお願いします。テールにキャリアを着けています。シートエンドが外側に広がるとキャリアに干渉するため純正のエンドラインで20mm上げてほしいです。

と言う事で盛り方は緑ラインに決定。
衝撃吸収材T-NETを挿入し、当社オリジナルウレタンでアンコ盛と幅広加工。
座面にはD-02 サイド面はG-02を使用して完成しました。
IMG_0794IMG_0793お客様からインプレが届きましたのでご紹介いたします。

9月に作成していただいたグロム用シートで日帰り700㎞ツーリングに行ってきました。
2時間ごとの休憩もありましたが、尻痛は全くありません。
「T-NET」と自分の尻との相性が良いのか?以前作っていただいたBMW用ともどもロングツーリングで大変ありがたい加工だと思います。
座面高さUP、シート巾増により、178㎝の身長でも窮屈感もなくミニバイクでも楽にツーリングを楽しめました。
カバー生地はアルカンターラにしたかったのですが、フェンダーレスによる泥はねがひどい為、カバー生地をビニールレザーでお願いしました。メンテが楽で洗車もしやすかったです。 

ありがとうございました。 

DUCATIハイパーモタードのシート改造  HYPER MOTARD SEAT

ducati_hypermotard

DUCATIハイパーモタードに乗られるお客様から、シートの大幅な改造の依頼がありました。
100mm近くシート高を上げたい。
さすがに100mmは無いとしても、お話を聞くとタンクの上にシートが被るまでは盛りたいとのことでした。
なので、打ち合わせの上、シートベースの前部を増設することに決定。
この作業はお客様のほうでされました。
IMG_7755これがノーマルシート。
IMG_7743アルミ板で延長されたシートベース。よく見ていただくと、後部の取付金具もウレタンを厚くする為にワンオフで製作されています。
IMG_7748IMG_7749ノーマルのウレタンを製作されたシートベースに乗せるとこんな感じです。
大丈夫かなと言うくらい盛らなければなりません。
IMG_7852ウレタンの成型と同時に、シートベースが外側に張り出している部分を熱で変形させました。この場合は、できるだけフレームにシートベースを近づけたいと言うことで10mmほど内側に入れました。
IMG_7854裏から見るとこんな感じです。
IMG_7949でかい!185cmの私でも躊躇する高さです。
IMG_7857お客様に跨っていただき各部の形状をつめていきます。
IMG_7946隙間のチェックや同時に生地の切替位置を決めていきます。
IMG_7856IMG_7948IMG_7755こうして比較すると高さの違いが一目瞭然ですね。
IMG_8351そして完成。
座面はウルトラスエード(アルカンターラ)、膝が当たる部分はG-02を使用しました。
先日、鈴鹿サーキットでフリー走行をされたそうですが、ポジション、操縦性、全てにおいてご満足いただけました。
IMG_8353IMG_8350写真では分かりづらいのですが、シート側面とタンクのシュラウドの面が良いつながりをしており、サーキットやワインディングでの膝の動きにもひっかかりなどはなく、かつグリップ良くホールド出来る形状になりました。
IMG_8349何度かのやり取りを経て、お客様が満足し末永く使えるシートになったのは当社としてもうれしいです。