CRF250Lのシート CRF250L seat for Rally from Australia.

オーストラリアからCRF250Lでラリーマシンを作っているという人から問い合わせがあったのが昨年11月でした。

彼は、以前当社が作ったカナダ人ラリーストのパトリックのラリーキットを購入したが、キットに含まれない当社のシートは個別に注文してきました。

はい、分かりました。直ぐ作りましょう。と行かないところがこうしたキットについて回る落とし穴。
何年もシート作りをしていると、その辺りの心配事がたくさん出てきます。
ましてや、不具合に対して直ぐに対処できない海外となると余計に慎重になります。
先ずはユーザーが欲しい形状やカバーの打ち合わせから入ります。
恥ずかしながら、言葉だけで意思の疎通が図れるほど英語力がないので、とにかく写真に落書きしてやり取りをします。
ある程度の形状が決まったら、質問をしていきます。
*ラリー仕様のタンクは何ですか?
*現在そのタンクはマシンに装着されていますか?
*そこにノーマルシートを取り付けると皺とか出ませんか?
*シートとタンクとの当たり面に無理はないですか?(両サイドがタンクからはみ出していないか、シート前方が浮いていないか)
などです。
そして、帰ってきた回答も写真でした(ありがたい!)
案の定、皺は寄るしトップはかなり押されるという事でした。
出来ることと出来ないことをしっかり明記して、さらに寸法を測ってほしい場所の指示をします。
装着した状態での寸法が重要なのでこのように採寸してもらいました。
だいたいここまでこれば製作に入れます。
当社でもCRF250Lのシートは用意できるよと言いましたが、自分のを送るからそれを改造して欲しいという事になりました。

そして完成。
それから半年経ってマシンがきあがったという事で写真が届きました。
このマシンでどこに行くのだろう。オーストラリア国内のラリーか、それともアフリカか。
ノグチシートで快適で楽しいラリーを楽しんでもらえたら嬉しいな。

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