モーターサイクルショーでは、普段見ることのないバイクに触ったり跨ったりできるのでシート作りには参考になります。
先ずはとにかく跨る。シート高の表示と足つきの関係。同じシート高なのに車種によって全く足つきが違う。シート幅が違えば当たり前なんだけど、実際跨ってその違いを体感することで色々とシート形状のアイデアが湧いてきます。
標準シートを削ったローダウンシートもいくつかありましたが、カタログ上は低いものの低くなる前より内股への干渉が大きくて乗り辛そうだなと思うものもありました。
ハスクの701のようにシート改造ができない作りのシートも、実車を見ないとわからないところです。
ウレタンの硬さも、手で触る感触と座ったときに感じる硬さの違いを確かめるのも楽しかったです。各社それぞれいろんな硬さをバイクによって設定していて、とても参考になりました。
座面の滑り止め加工や
切り替えのパターンなど、参考になるものが多いです。
今回、ウルトラスエードで張られたシートが多く目につきました。
滑り止めレザーのテクスチャーも様々で、これも現物を触って色々と確かめることが出来ました。
ロゴ印刷や刺繍の技法など、各社色々と工夫があり、とても興味深いです。
こうしていろいろ眺めていると。もっと知りたいことがたくさん出てきて、それを調べつつ当社の技術に落とし込んでいけたらと思います。
タイヤのメッツラーのブースでは故戸井十月さんが5大陸走破で使用したアフリカツインが展示されていました。
長旅でシートの座面はボロボロになっているけど、これはこれで旅の軌跡の一つとしてこのままでいいかな。
年に1度はこうして色々眺めて触ることは大事ですね。知ってるようで知らないことばかりです。
と、仕事の目ばかりではなくて、最新機種を含めいろんなバイクを見るのは楽しいです。