ラリーニッポン2010 フェアレディーのシートカスタム

今年も開催されるラリーニッポン
ラリーニッポン2010
昨年は美濃市がチェックポイントになっており、見学に行きました。



小坂酒造前で、たくさんのクラシックカーと、それに乗るセレブな方を自転車にまたがりながら眺めてました。
さて、今年は桐島ローランドさんも参加されるとのこと。
しかし、参加車両のフェアレディのシートが酷くて1日すら乗ってられない!とのことでクッション改造の依頼がありました。
届いたシートを見てみましょう
表皮は張り替えてそんなに時間が経過していないようです。
しかし、張り替えた時にウレタンの補修まではしていなかったようで・・・

外観からも、座面のウレタンが崩れているのが分かります。座ると、金属フレームの中にお尻がはまり込む感じです。
クッション性はありません。

裏を見ると、エラストベルトも弾力がなくなっています。

はがしました・・・・

完全に崩れています・・・
壊れて粉々、と言うのはこのことですね。
これでは、シートの枠に体重を支えられているだけで、カバーがハンモックのように・・いやハンモックなら多少は楽かな。とにかく、見ただけでも座ってられない状態でした。
さて、完全に座面をフレームのみにして新しく作っていきます。
桐島さんからの要望で、座面の高さは極力上げないでほしい。現状でも天井に頭が当たるかどうかなんです。と言うことだったので、クッション性を保ちつつ低く作っていきます。

左が修理前のたるんだベルト。右が新しく張り込んだベルト。ベルトの上には座圧分散のシートを貼ってます。

ウレタンを整形していきます。着座部は薄くするのでT-NETを敷きます。
ちなみに右のシートは、助手席のウレタンです。助手席でもこのようにウレタンが硬化してひび割れ、握るとポロポロと崩れます。
ココからちょっと内緒
表皮はそのまま使用して欲しいとのことだったので、補強をして再張り込み。

座面のカバーが パンッ と張った感じが分かるでしょうか。
完成。座った感じは、薄いけれどセミバケット風な座面が適度なホールド感を出してよい感触です。
これで、ラリーニッポン全工程を快適に走ることができると思いますが、それは走ってみないとわかりませんね。
感想待ってます。