クラブハーレー掲載シート製作



先ずは、かっこ悪いですけど言い訳を一つ。
掲載のシートですが、わかる方はわかると思いますが車体とシートが合ってません・・。
作ってしまってから気づきました。
年式と形状が同じなので佐藤さんの883に装着できると思っていたのですが、シートベースの形状が微妙に違っていてシート下のコンピューターに当たってしまい浮いてしまっています。
2004以降のシートベースは全部同じかと思ってました。
シート自体はノーマルのままです。
一つ勉強になりました。
・・・トホホ フェンダーと隙間なくピターっと装着できていれば・・なんでもそうですがタラレバは無しですね・・。
さて言い訳はこのへんにしておいて、せっかくなんで誌面に紹介できなかったシートの中身を、お見せします。
無茶な佐藤さんの要望は「小物が入るノーマル形状のソロシート」なので形状は変えません。
小物入れと言っても、オフロードのようにバッグみたいにしたんではかっこ悪い。
なので、乗車しない後部全てをハードケースにすることにした。
ハードケースの製作は当社で販売している「光硬化型FRP」を使用。
カッティングシートのように切って貼るだけ。
後は外で紫外線に当てれば5分で硬化。
面倒なエポキシの混合や塗布は必要ありません。
大掛かりな補修や製作にはコスト的に不向きですが、こうした工作や小さなものを補修する時は簡単で早いのでとても便利です。
先ずは、シートそのものを型にします。
離型しやすいようにビニールレザーを張り込みます。
そこに光硬化型FRPをペタペタと貼り込んで、外で陽に当てて・・5分で硬化。
ウレタンと切り離してケースを補強。


補強したケースを再びシートベースに組みつけ。


フタはクイックファスナーで取り外し式とした。
紛失の心配もあってヒンジも考えたけど、蓋が微妙な湾曲形状なのでヒンジがスムーズに動かないことが判明したのでこの方式に落ち着いた。


FRP表面の凸凹を隠すためにウレタンを貼り付け整形。


防水シートを全体に貼りつけてシート本体が完成というわけです。
フタにも防水処理が施してあるのである程度の水(小雨??)なら中の小物が濡れることはないと思う。
ノーマル表皮を再び貼り込むこともできたけど、さすがにそれではカスタムした感じが薄いので、表皮のデザインはノーマルだけど座面にはアルカンターラを使用して、ステッチは白とした。
それでは、完成したシートは誌面で見てください。