横振ミシン Free Hand Embroidery

コンピュータミシンを手に入れてから、その存在を知った横振ミシン。
針が左右にふれるだけのミシン。
押さえもなく、ただ針が降りてくるだけのミシン。
振り幅を足で調整しながら、文字や絵を描く。
先ずは次の映像を見てください。
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こうやってフリーハンドで刺繍しながら文字を書きます。
私は習字がとても苦手なので、筆で字を書くどころかミシンでこのような文字が果たして書けるのか?
教えてもらう人がいないので完全に独学です。
先生はインターネットの中に探すしかありません。
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こうした熟練の技術者は「横振り師」と呼ばれているそうです。
横振り師・・・・まぁ、なんというかもう少しかっこいい呼び名が欲しい所です。
横振ミシンは日本の伝統技術と言うことらしいが、今ではその職人は少なくなっていると言うことです。
20年ほど前ネパールの街をうろついていたときに、せっせとTシャツにフリーハンドでエベレストの刺繍を器用に入れている少女がいたのを今でも覚えている。
あれもこの横振ミシンだったんだろうな。多分今では世界の主に途上国で職人が育ってるんだと思う。
10513375_835265599856984_8983172954812590774_nやってみたい。とにかく一度このミシンを踏んでみたい。
ただそれだけ。仕事としてお金を生むわけでもないので、それほどコストをかけて購入するつもりもない。でも、欲しいからいろんな所にアンテナ張っていたわけです。
やはり、しつこく諦めないでいると、めったに出てこない横振ミシンが、とてもお値打ちに出品されているのを発見したので即購入。
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買ったのはジューキのLZ-271 ミシンのブランドとしては問題はまったくない。
ジャンク品だといわれていたけど、ミシンなんてよほどのことがない限り壊れないのはしっている。
だから、分解して組みなおせばいいかと思っていたけど、届いたミシンを見たらまぁまぁ綺麗で、軽く調整したら縫えました。
が!
驚くほど 難しい!!!!!
もう一度、少し大きな声で言う。  難しい!
しかも、スピードがタダでさえ速い工業用ミシンの3倍だって!安全装置なんてないから、うっかりするとダダダダダダダーーーーって指を刺繍します。
でもね、人間がやっていることなら自分にもできる。
100mを9秒台で走ることはできないけれど、できそうな気がするものは、多分まぁまぁの域に達することができるのではないかといつも思っているんです。

2014/10/6 がスタートになるんだけど、そのうちに「名前?簡単な絵?それなら直ぐにやるよ!」って、タオルやハンカチに達筆な字や可愛いワンポイントを描ける日が来るのだろうか?
コンピューター刺繍ミシンは約1年でプログラムを組むことから、ミシンの調整など、プロのお手本をとにかく眺めて、これならお金をいただいても良いかなと言うレベルまでにはなった。でも、まだまだ、細かいつめができていないので気力が続く限り練習ですけどね。
更に難しい横振ミシンはどうなるんだろう。
椅子屋が刺繍に熱を上げてどこに向かうのさ、なにがしたいの?と言われそうですが、興味のあるものはとことんまでやって見たいし、そもそも好奇心がなくなったら普段の仕事も楽しくなくなってしまいますからね。ただそれだけ。
あとね、ほんと投げ出したくなる技術的な壁が最初沢山現れるんだけど、一個ずつ越えていくうちに急に視界が開けて一気に走り出せる瞬間が来るんですよ。それが快感なんですよ。
がんばるよーーー

おまけ
初めて横振ミシンを触るの巻
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押える手が遠すぎる。どんな仕事でもそうだけど、うまい人は危険とギリギリのところで安全マージンを高くとって仕事してるんだよ。
ふぅ