ロゴプリント Color logo print

一般的なロゴはスクリーン印刷やマスキング塗装などの塗料で行なわれていますが、これも足との摩擦で文字やマークがかすれていきます。フィルムによるメリットは、ウルトラスエード(アルカンターラ)素材にもロゴを印字でき、ビニールレザーへの印字も摩擦で消えることはありません。また、滑り止め素材など表面が凸凹した所への印字は塗料では出来ないので、この点でもフィルムが良いのです。

ロゴのプリントは少し前からフィルムの接着で行なっているけれど、まだまだ途上な技術なので展示会などがあれば新しい素材やその技術がないか探しています。

途上な物をお客様に提供しているの?と誰かに言われる前に言わせて貰うと、ノグチシートは現在当社が知りうる一番良い物をいつも提供していますが、更に良い物をと研究しておりますので材料や工法はどんどん変わっていきます。そういった意味合いでの途上ですね。プリントに限らず当社の仕事全てにおいて当てはまることではあります。

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新しいフィルムは薄く密着性が良いので、貼り付けた後に硬く尖ったものでこすっても写真のように欠けるだけでめくれません。

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これは以前行なった違うメーカーのフィルムの実験結果ですが、最初はしっかり接着強度もあったのですが、多分ビニールレザーの可塑剤に侵されたのでしょう、ペロンとめくれてしまいました。こうなるとロゴには向きません。

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新しいフィルムは印刷も出来ます。
IMG_8911ビニールレザーの表面模様にしっかり密着しています。
IMG_8921こちらもビニールレザー表面に施された革シボ模様にしっかり密着しています。印刷の発色もいいですね。

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いかに密着させて耐久性を上げるかが課題なんです。
IMG_8909密着させるために単純に圧力を上げたり、温度を上げるとビニールレザーなどの対象物が変色や変質を起こしてしまうのです。
その辺りのバランスを見極めるのが実験のきもですね。

そしていつもの実験
IMG_8925* ビニールレザー 表面模様各種
* ウルトラスエード(アルカンターラ)
* エクセーヌ
* ナイロンオックス
* テント生地
これらにフィルムを転写して、生地をつなぎ合わせてクッションを作り、車や事務椅子で毎日使って耐久試験。洗濯試験も同時に行ないます。
これが一番早いんです。
カタログデータも必要だけど、やはり使った結果が一番説得力があるし、自信を持ってお客様にもご提案できます。

小さな会社でも地道な開発を積み重ねることで大きな結果を生み出すことは可能だと思っています。
今日も明日も実験 実験♪ です。