Dakar machine 2012  Quinn cody JCR/HONDA

JCR/HONDAの花輪さんから、今年JCRからダカールに出場したクイン・コーディのマシンがJCRに戻ってきたということで、写真を貰いました。
 結果は先のブログでも紹介しましたが転倒によりリタイヤでした。

JCRに戻ってきた当初のマシンは、マフラーがもぎ取れ、メーター周りはぐちゃぐちゃだったようです。これは修復して走れる状態にした写真です。

 


シートの破れは座面の白い部分。転倒時に引っかかったようです。アルカンターラ素材は引き裂き強度がビニールレザーに比べて数倍強いので、引っ掛けても大きく裂けることはありません。

このチェックカードホルダーはJCRで取り付けたもの。蓋がボタン止めになってますね。ボタンだと閉めるときに面倒に思いますが、ダカールラリーの場合いちいちカードを出すことはしません(と聞きました)ではチェックはどうするのかというと、カードホルダー中央にスタンプが押せる穴を開けて 、カードは入れたままでスタンプしてもらいます。

ちなみにこれは数年前にダカールで使用したKTM660RALLYにつけた当社のカードホルダー

これはライダーが現地で加工して、上蓋を上げると窓からスタンプが押せる仕様に改造してあります。

これが今回私がトゥワレグラリーで使用したカードホルダー。スタンプするチェックではないので穴はあけていません。CPでは毎回取り出して時間を書き込んでもらいます。ダカール用であれば、クリア部分に穴を開けて蓋をボタン式にすれば問題なさそうです。

ちなみにこんなのもありました。

カードホルダー単体で売っている物でしょうね。ガソリン給油口にキャップで共締めです。最近のバイクはシート先端がタンクキャップに近いのでこうした方法もありかなと思います。これをアレンジして一度試作してみようと思います。

クインのマシンの話が、カードホルダーの話になってしまいました・・・・・

 

 

 

 

工具巻きの続き

まだまだラリーねたというか、遊びに行ったネタは引っ張るつもりなんですが、これも忘れてません。工具巻きです。

ラリーに行く前に試作した工具巻き。JCR/HONDAのメカニック、エリックが要望した物をアレンジして試作。
試作の模様はここから
 ラリー中、ツイッター見たらJCRのライダー/デヴィッドカモ選手のこんなつぶやきが!!!テストしてるじゃん。うれしいね。

JCRの花輪さんに送った分もテストしていただいています。自分で言うのもなんですが、いい感じやないの?(^^)

ちなみに今回のラリーで工具巻きがどれだけ使われているかについて調べてみた。
しかし、サポートチームがそれを広げているのは一度も見なかったな。

ライダーがこの程度のもを広げているのは何度か見たんですけどね。
これは車に積んであったものを見せてもらった。ハンマーや大きな工具だけまとまって入れてあった。
自分たちのチームも含めて大体こんな感じ。工具箱を置いて、ガチャガチャと工具を探しながらメンテを進める感じ。それを見ていると、やはり工具巻きの使い勝手は良いかもと思うところでした。
サポートトラックも様々でした。
天井にタイヤがいっぱい。下の四角い仕切りは、個人の持ち物を入れた箱を収納する場所です。
彼女が見てるから作業もはかどるんだって!

さぁ、工具巻きもいいけど次はシートだな。もっともっと詰めなきゃいけない。

 

工具巻き ToolRoll の試作

JCR/HONDAの花輪さんからこんな依頼を受けた。
「たくさん入る工具巻きが出来ないだろうか?」
それと共に写真が数枚。上の写真はJCR/HONDAのメカニックであるエリックが実際使用しているもの。使いづらい点も多く、改良したいと言うことでした。何故ボックスではなくて、工具巻きなのか。上の写真を見ても分かるように、みんなが使っている分には理由があるのです。設備の整ったガレージとアウトドアでは条件や対応する内容も変わってきますからね。工具を探すスピード、撤収の速さなどなど、1枚の布で構成される工具巻きですが、作ってみると奥が深いです・・・

さて、考えてばかりでは形にならないので、長いものから短いもの。自分の工具を一通り並べてみた。ハンマーを加えると15kgを越える重量になった。そしてまた考えて・・・先ずは第一試作。
綺麗に収まっているし、これでもちゃんと使える 。でも、なんか面白くないので手直し。工具を出したりしまったり、工具の位置を変えるだけで纏まりも変わる。縫製もいろいろ工夫が必要・・まだまだ開発中なので、もう1つ作った手直し品に工具を収めた写真は内緒です。
この工具巻きを折りたたむとこうなります。
ネームプレートも入るようになってます。工具は職人の命ですからね。

ロゴを入れたら更にかっこよくなりました。
ダカールやバハのピットでこんな感じで使われたなぁと思いつつ、今は飛行機で運ばれています。エリックの使用感や変更箇所などの意見が楽しみです。
野口シートはシート屋ではないのか?と言われますが、シートを作るには縫製も重要な技術で、縫製が出来るとこうした袋物を作ることは可能です。
応援するチームの勝つためのアイテムはシートももちろんそうですけど、こうしたアイテムも重要なパーツなんだと思っています。

 

 

JCR/HONDA  San Felipe 250  CRF450X

昨年末にJCR/HONDAからシートのオファーがあり、開催ギリギリとなったが間に合ったシート。早速San Felipe 250に出場するゼッケン1xに装着してテストを行ってもらいました。

JCR/HONDAの花輪様(写真も花輪様から)からいただいた、David Kamo選手のインプレ。
BAJAではアルカンターラより、更に強いスベリ止めが良い。
座面がノーマルより若干丸くなっているのが気になる。
しかし、今まで気になっていたシートの底付き感は解消されているので問題はない・・など、色々意見をいただきました。いまさら言っても仕方がないけど、アルカンターラ+サイド滑り止めで張り込んで、予備カバーとして座面も滑り止めレザーのも入れておけばよかった・・・・。
座面がフラットでシートの角が鋭い場合、今までの経験からすると座面を若干ラウンドさせて、角は若干丸みを持たせると言うのが多くの方に好まれる形状でした。
この形状はダカールでクイン・コーディが使用したシートと同じ仕様なんです。 ダカールでは800kmのステージでもなんともなかったよと言ってもらってます。

シートの好みは、今までと違ったシートに乗ることで分かることが多いんです。同じ仕様でも好みが変わればシートも変わる。だから当社はあくまでもオーダーにこだわっているのです。
とにかく、今回はライダーの好みが分かってよかった。本番はライダーが気に入ってるシートで走ってもらいましょう。チャンピオンゼッケンをつけて走るマシンとライダーに妥協がない事くらい知っている。テストされる土俵に乗ってるだけでも野口シートの進化ではあるんだ。 だって「あの」JCR/HONDAが野口シートのテストしてるんだよ!

現在も第2弾のシートを試作中。今回のことを踏まえて、更にパワーアップしたシートを作って、これじゃなきゃ嫌だと言われるまでになってやろう。

 

 

 

 

 

2012 DAKAR いよいよスタート

2012 ダカールラリーのスタートも秒読みとなってきました。

レース全体はもちろんだけど、やはり気になるのは当社に関係のあるチームです。

シートのサポートをさせてもらっているチームランドクルーザー(TLC)も無事車検を済ませ、後はスタートを待つのみ。TLCは市販車部門7連覇を目指し2台体制で挑む。

ドライバーの三橋淳は市販車部門3連覇がかかっている。電話で少し話をしたが、時差ぼけはあるものの体調は良く、後は行くだけ!とのことだった。

 

もう1つは、JCR/HONDA(USA)から出場する昨年、初出場で総合9位、ベストルーキー賞をとったクインコーディが乗るCRF450Xにもノグチシートが装着されています。

マシンの受け取りでトラブルがあったものの、メカニックのエリックの徹夜作業で無事車検通過。

明日から(明後日か?)毎日の速報から目が話せません。

DAKARオフィシャルサイト