新しい工具巻 Tool Roll

工具巻きのかっこいい呼びかたってないもんかな。

やっぱりカタカナ読むがいいかな。
TOOL ROLL・・・
TOOL WRAP・・・・・
それとさROLLとWRAPの違いってなんだ?

野口巻・・・・論外やな・・・(^^;)

さて、HRC向けに作った工具巻
先のモロッコラリーでも問題なく活躍してくれたそうです。
工具が収納しやすく、展開もたたむのも早い。
生地は地厚のナイロンオックスにビニールコーティングされたとても丈夫な物を採用しています。力がかかる部分の3重縫製など地味な商品ではあるけど、割と手がかかってます。工具を刺す袋の底は2重にして、尖った工具を力いっぱい刺しても破れなくしてあります。
ピットだけじゃなくて、車検場などにもこうして素早くコンパクトに畳める工具巻は重宝されたそうです。各国から集まったHRCのメカニックからも「イイネッ」ってメッセージ をもらいました。

そして、エンジン担当のメカニックから小さいサイズのエンジン用工具巻の依頼がありました。
これだけが収納できるサイズの工具巻。
色々考えたけど、結局大きな工具巻きの縮小版に落ち着きました。まぁこれがいいのか悪いのかは使ってみないとわかりません。なので、たたき台としてこの時期に作れば、最悪手直し品は本番に間に合わすことができるでしょう。このまま合格なら、それに越したことはないんですけどね。相手が欲しいと思っているものをどこまで具現化できるかが、オーダーを受けるほうの使命だと考えています。こちらがいくら良いと思っても気に入らない使いづらいでは意味がないです。オーダー品と言うものは、オーダーするほうもされるほうも本気のぶつかりあいじゃないと良い物にならないと思います。しかし自信持って作ったものでも相手がいる以上、物作りはいつも不安がついて回りますね。(^^;)

シートカバーのサンプル帳 Sample piece of the cover

当社で扱うバイク用のカバー地見本帳が少しリニューアルしました。
お客様が選ばれる色で最も多いのが黒と言うこともあり、黒のシボ(表面の模様)違いを充実させました。また、別冊としていましたアルカンターラエクセーヌと並べて添付しました。

当社で扱うカバー地は、バイクシートに適した物を選んで使用しております。過酷なラリーなどでも、その耐久性は野口シートとして実証しておりますので安心してお選びいただけると思います。

サンプル帳の表紙にも書いてあるように、お客様により良い「Proposal:提案」ができるように日々研究を続けていきたいと思います。

サンプル帳以外にも掲載していないカバー地が多数ありますので、お気軽にお問い合わせください。

 

オリジナルバッグできました。 The bag which reused the cover of the motorcycle seats.

久しぶりに登場です。本来なら張替時にそのままゴミとなってしまう古いバイクシートのカバーをバッグに仕立てました。張替えが必要になったシートカバーなので、汚れや破れ硬化などがあります。
本日から販売開始となります。欲しいバッグがありましたら、メールか電話で欲しいバッグの番号をご連絡ください。

同じものは2個ありませんので、早いもの勝ちとなります。

前回のサイズに比べて少し大きくして、A4ファイルが入るようにしました。

フラップ以外はバイクシートに使用する強度の高い非発泡レザーで、内側はテント地のターポリンと言う素材を使用しています。

写真はバッグを使っていただいている方からの写真。旅先からいただきました。ノートルダム寺院かぁ、また行ってみたい所だ。

よろしくお願い申し上げます。

アルカンターラ・エクセーヌの汚れ落とし  Be careful

あぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・なんてこと・・・・・

ある方がバイクを貸して、借りた方が洗車して返してくれたまでは良かったのだけれど、高圧洗車機でブシャァー!!!!しかも至近距離で、高圧洗車のノズルはたぶん真っ直ぐ噴射・・・そうすると、エクセーヌやアルカンターラの表面はこのようになってしまいます。もう直りません。張替です。
タグからすると、これは5年以上前に作ったシートで、この高圧洗車機による跡以外、毛羽立ちや毛玉、そしてシートウレタンへの水の浸入は認められませんでした。
こうならなければ、まだ数年問題なく使える状態でしたね。

シートをつけたまま高圧洗車機を使うことは問題なのですが、やはりシートに直に当てるのはビニールレザーの場合でも避けたほうが良いと思います。
また、車体の裏側から洗う場合も、シート裏からは水が侵入する恐れがありますので気をつけてください。できれば、シートは外してブラシで洗うといいですね。

当社のシートは防水加工が施してあるので、洗車に関してそれほど気を使うことはありませんが、やはり程度というものがありますのでよろしくお願いいたします。

ビニールレザーシートで張り込んだシートの洗い方
水道の圧力でホースから出る水を直接シートにかけてもかまいません。
汚れていれば洗剤と柔らかめのブラシでこすります。
洗剤の残りがないように水で流します。おわり

エクセーヌ・アルカンターラで張りこんだシートの洗い方
ビニールレザーシートと変わりはありません。
ただし、表面はビニールレザーよりもデリケートなのでブラシは柔らかいものでこすってください。できればブラシも円を描くようにこするのではなく、後ろから前に一定方向に流すようにこすってもらえるといいです。
洗剤を流した後は、乾いたウエスで水分を拭き取ってください。
これも、ブラシと同じく後ろから前に毛並みをそろえるように拭き取るとよいです。おわり
末永く当社のシートを使っていただくために、汚れなどの落とし方などわからないことがあればお気軽にご相談ください。

 

 

 

ミシンショー  SEWING MACHINE SHOW

昔から一度は行ってみたいと思っていた展示会があった。
これです。
3年に一度開催されるこのショー。世界各国の最新鋭のミシンや裁断機などが一堂に会します。当社はアパレルの仕事ではないけれど、縫製の仕事は椅子に限らず様々な分野でやっているので、特に特殊なミシンには興味がある。

各メーカー、新型のミシンを展示して、その場で縫って見せてくれている。

縫い見本を見せてくれている人は中国の女の子が多かったし、そもそも会場内の日本の比率の低いこと。様々な国の人がいたなぁ。やはり縫製の現場が国内より海外へシフトしているというのがこれを見るだけでもよく分かる。ミシンが踏める、いわゆる「縫子さん」と呼ぶ人が本当に少なくなってきているんです。

足並み揃えてひたすら糸を刺しまくる、刺繍機の動きは見とれちゃうね。

同じ刺繍機だけど、これは帽子への刺繍機。

なんだこれは!と言う専用機が多かったです。ボタンを付けるだけ、ベルト通しをつるだけ、ポケットを付けるだけ、人はそこに縫い合わせたいもの置くだけで、後はミシンが勝手に動いてくれると言うもの。

こんなステッチが掛けられるミシンもあった。ミシンの原理が分かっている人なら、なんで????って不思議な原理で縫われてた。手縫いでしかこの縫い方はできないと思ってたからね。

講習会も開かれていて、ミシンのトラブル対処法など普段聞けない話も聞けた。

あと、一番見たかったミシンがこれです

これは溶着ミシン。糸を遣わず縫い合わす(貼り合わす)ミシン。バイクのシートなどはこういったミシンでビニールレザーが溶着してあります。何台かあったんだけど、これはその中の一台。
ローラーで挟みながら超音波で溶着していきます。立体縫製物も可能です。

その他、極厚物や極薄物を縫うミシン、様々な分野で専用機として開発されたミシンなど丸一日掛けていろんな者を見ることができて、今後のものつくりに役に立ちそうです。これらのミシンを全部買えなくても、ミシンで出来ることを知っているということが大事なわけであって、特殊な仕事が来たときにこうしたミシンを持っているところと協力して新しい分野での仕事ができたいいなと思います。

まぁ、本音はあれもこれも全部買って会社に並べて置きたいんですけどね・・

有意義な一日を過ごすことができた、良い展示会でした。