HONDA XL1000V バラデロのシート改造

maxresdefault今回はバラデロの大幅なシート改造。
phpfr8Gurツーピースに見えるシートですが、実はワンピースのシート。
お客様の要望は、着座部の座り心地に不満があるためその部分の改造と、タンデム部の形状も変えて見た目にもワンピースのシートへの変更となりました。
フロント部はアンコ盛り、タンデム部前部はカットしてます。
DSC_3676見た目にも全く違うシートになりました。
DSC_3687サイドの張り出しを削ってスリムにしたので、この方向からの眺めもスマートになりました。サイドを削っても着座部の面積は十分にあるので問題なしと判断しました。
DSC_3672スリムにしたシートですが、バラデロのボリュームあるスタイルに負けることのないシートになったと思います。

お客様にも満足いただけたので安心いたしました。
ありがとうございました。

 

 

リブ付きグリッパーシート Gripper seat with rib.

モトクロスやエンデューロレースに使用するシートカバーの座面に、滑り止め効果を狙った帯やヒダ加工されたモノが付いている物をよく見かけます。
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motoseatこのような感じのものです。各シートカバーメーカーから同じようなものが出ています。座面に帯を縫製することで凸凹ができ、縫いしろのヒラヒラする部分がそれらが抵抗となって、自分の意思とは関係なく体がズレてしまう事がないような効果を狙ったものだと思います。

この方法を否定するつもりはありませんが、自分としては帯縫製のデメリットを解消したく、同じものを作るよりはもう少しグリップ性が出せないか、メンテナンス性もあわせて向上できないか、さらには耐久性も上げたいということでノグチシートからはこんな提案をさせていただきます。

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高周波ウエルダーによるリブ加工です。今までもリブ加工はワークスマシンなどに行ってきましたが、今回は独自に金型を製作して今までより安価にお客様にご提案できるように開発しました。高周波ウエルダー部の強度も裏側に補強を入れることでアップしています。

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高周波でリブを作っているので縫製のように糸は使いません。
IMG_3526リブの高さも選ぶことができます。
IMG_35315mmと3mmの軟質塩ビの芯なので、適度な硬さがあるのでリブの上に座ったときにリブの部分は大きく沈まずお尻に食いつく感じです。それが大きな抵抗となってグリップ効果を発揮します。
IMG_3528写真では分かりづらいかもしれませんが、5mmと3mmの高さの違いが分かるでしょうか。
レース後は高圧洗車機で泥まみれのシートを洗うことが多いと思いますが、ノグチシートで張り替えた場合は、ウレタンに防水コーティングを施しますので水の侵入は一般的なカバーとは比べられないほど防水性は高いです。
サイドの縫製から水は侵入しますが、ウレタンには浸み込まないということです。

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写真に使ったビニールレザーはB-36 この色は廃盤となっていましたが、復活しました。その他B-33黒 B-35青等ございます。他の素材でも同様のリブ加工は可能です。

リブの間隔を不等間隔に配置したり、前後でリブの高さを変えたりとオーダーは自由です。

ご興味を持たれましたら是非お問い合わせください。お待ちしております。

 

 

 

東京モーターサイクルショー 

モーターサイクルショーでは、普段見ることのないバイクに触ったり跨ったりできるのでシート作りには参考になります。
IMG_3515先ずはとにかく跨る。シート高の表示と足つきの関係。同じシート高なのに車種によって全く足つきが違う。シート幅が違えば当たり前なんだけど、実際跨ってその違いを体感することで色々とシート形状のアイデアが湧いてきます。
IMG_3512標準シートを削ったローダウンシートもいくつかありましたが、カタログ上は低いものの低くなる前より内股への干渉が大きくて乗り辛そうだなと思うものもありました。
ハスクの701のようにシート改造ができない作りのシートも、実車を見ないとわからないところです。
ウレタンの硬さも、手で触る感触と座ったときに感じる硬さの違いを確かめるのも楽しかったです。各社それぞれいろんな硬さをバイクによって設定していて、とても参考になりました。
IMG_3497座面の滑り止め加工や
IMG_3500切り替えのパターンなど、参考になるものが多いです。
IMG_3505今回、ウルトラスエードで張られたシートが多く目につきました。
IMG_3499滑り止めレザーのテクスチャーも様々で、これも現物を触って色々と確かめることが出来ました。
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ロゴ印刷や刺繍の技法など、各社色々と工夫があり、とても興味深いです。
こうしていろいろ眺めていると。もっと知りたいことがたくさん出てきて、それを調べつつ当社の技術に落とし込んでいけたらと思います。
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タイヤのメッツラーのブースでは故戸井十月さんが5大陸走破で使用したアフリカツインが展示されていました。
IMG_3502 IMG_3503長旅でシートの座面はボロボロになっているけど、これはこれで旅の軌跡の一つとしてこのままでいいかな。

年に1度はこうして色々眺めて触ることは大事ですね。知ってるようで知らないことばかりです。
と、仕事の目ばかりではなくて、最新機種を含めいろんなバイクを見るのは楽しいです。

 

 

 

モトグッツィV7Ⅱ シンイチロウ アラカワ

東京モーターサイクルショーに行ってきました。

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目的は色々あるんですが、先ずはノグチシートの作品を真っ先に見ること。先ずはSHINICHIRO ARAKAWA氏プロデュースのMOTO GUZZI V7Ⅱ
v7stone_1ベース車はこれ。このマシンがSHINICHIRO ARAKAWAによってカスタムされます。もちろん当社の担当はシート。
ちなみに今までも何台かのアラカワ氏プロデュースによるマシンのシートを作らせていただきました。
キャプチャ細かな指示がシートと共にきました。
異素材の組み合わせ、刺繍の配置、ラインの合わせなど通常のシート作りより手間がかかります。
手間をかけただけの結果が出ないと意味がないので、慎重に作業を進めます。

なにせ実車に合わせながらできないので、指示書とシートに記されたラインのみが頼りです。
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刺繍は刺しゅう機を自社で保有しているので、プログラムから施工まで納得いく刺繍ができます。

完成したシートを送り、しばらくして車体に装着された写真が送られてきました。
17351138_1439552666086347_522421117_nタンクのブラックとシートのエナメル、そしてタンクから流れる巾3mmのラインとの合わせ。いい感じです。
このマシンはイタリア語で”Lucciola Blu”(青い蛍)と名付けられ展示されるそうです。なるほど、だからシートの最後尾が黄色だったんだ。
しかし、写真だけでは分からないところもあり、東京モーターサイクルショーのMOTO NAVIブースに行ってきました。
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IMG_3491IMG_3488不安だったこのエナメルからサイドへの流れもバッチリ。
IMG_3492やはり現物を見ると、次への課題も出てきますし、頑張った達成感もより一層湧いてきますね。なかなかお会いする機会がなかったアラカワさんにも今回お会いし、挨拶が出来たのも良かったです。

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ウルトラスエード パンチング加工 Punching mesh

昨年までウルトラスエードのパンチングタイプはメーカーが作っていましたが、理由は分かりませんがパンチングタイプは今後作らないと連絡が来ました。
その為、当社で在庫していた分が終り、今までの間パンチングを希望されたお客様には大変申し訳なく、パンチング無しで張替をすることに納得いただいておりました。

しかし、相変わらずパンチングタイプの問い合わせが多いので当社で作ることにしました。

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先ずはウルトラスエードにパンチング加工を施します。この加工をする加工屋さんは多いのですが、ただパンチングするだけだと写真のように穴から向こうが見えてしまいます。

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当社で防水コーティングしたシートの上に乗せてみます。
パンチング加工したままだと、白いコーティングシートがパンチング穴から見えてしまいます。
これだとかっこよくないし、最高級素材のウルトラスエードの価値が下がってしまいます。

IMG_3457なので、パンチングしたウルトラスエードにバッキング加工を施して透けて見えなくします。こうした加工することで強度も上がります。

IMG_3458上が加工済みで下が未加工です。こうして並べると違いが良く分かると思います。
透けて見えないほうが絶対に良いです。

色々試してみて、これでいけると判断しましたので、今まで黒/ダークグレー/赤の3色しかパンチングがありませんでしたが、今後はウルトラスエード全色及びA-スエードも全てパンチング対応させていただきます。
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2-600x450image5-1パンチング単体ではなくパンチングを組み合わせることで、より一層シートのカスタム感が増すと思います。

宜しくお願い申し上げます。