なんでもはるよ。クラタスの秘密基地でシート改良 KURATAS

先ずは宣伝。3月17日 NHKスペシャルクラタスが登場します。是非ご覧ください。

その取材にあわせるために、初代の汚れたシートを新しく張替えて、さらにはクッションのグレードアップを図ったんだけど、これが裏目に出てシート高が少し上がったせいで色々不具合が出てしまった。見た目には問題なかったので取材は上手く行ったそうだけど、これは乗ってなんぼのロボット。なので、操縦しやすいポジションになるように改良しますということになりました。
いままで会社の中で実物のクラタスを見たことがあるのは私のみ。
なので、今回は条件の厳しい現場作業と言う事もあるので、私よりも腕のいい職人二人と一緒に水道橋重工の秘密基地へといってきました。
IMG_4313先ずは乗って問題点を検証。

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ハッチを閉めて操縦空間を確認。

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クラタスのヘッドカバーを外して、コクピット内でのポジションを確認中。姿勢、高さをどうしたら良いかを倉田さんを交えて職人と検討。
IMG_4315とりあえず革をめくり、ウレタンを削る。

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削っては置いて座ってハッチを閉めて・・・・・・の繰り返し。

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お尻の位置を強制的に前にして深く沈むポジションを取る。という方向性でウレタンの改良は進む。

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職人二人の真剣な作業の横で、新型の武器について説明を受けた。

おおーこれは!

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既に筒の中に実弾が装填されているのが分かるだろうか。筒の先に見えるオーガニックな弾。
ヒント:女性に人気のカロリーゼロ。おでんには必須。
しかもこの弾、一見自然にも体にも優しそうに見たのですが、発射したらダンボールを簡単に突き破り、私が持参したバイク用のブレストガードを破損させる威力があり、今回倉田さんの希望で「中々的がなくて試し撃ちができないんです」と言う事で行なわれるはずだった、逃げる私を社員が撃つという対人テストは中止。
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試作品を外で発射したが、オーガニック弾は驚くほど遠くまで飛んでいった。
そして、そのオーガニックライフルが基地の隅っこで着々と製作されていた。試作品のやっつけが丸出しな感じと、量産を見据えた作品のクオリティーの高さのギャップが凄くいいんです。
3これも開発中の武器の試作(^^)名前はまだない。完成したら迫力は隅田川の花火以上でしょう。面白いだけでは武器としてイマイチなんだ。面白くて、操作をちょっと誤ると怪我をするというリスクがあるほうが魅力あるんだよな。

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と、倉田さんと二人で遊んでいる横で職人たちによって手際よく作業が進められていたシートが完成。

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せっかくなので記念撮影。
まぁ、仕上がりを言い出すときりがないんだけど、とりあえずシートは収まった。これで様子を見てまた改良すればいいんだ。クラタスの進化に合わせてシートも進化させていけばいいんだ。と都合よく考えることにします。また秘密基地に行く口実も出るしね。
まだまだ、これからのクラタスも目が離せません。

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もうね、何度来ても秘密基地で見るもの触るもの楽しくて仕方が無いんです。見るもの触るもの全て男心をくすぐるんだよなぁ。

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こういった仕事ができるってのは、椅子張り屋冥利に尽きるってもんです。

なんでもはるよ。

なんでもはるよ KURATAS 2013

ヤフーのトピックスに倉田さんのクラタスの記事が出ていた。

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キャプチャもう一昨年の事になるけど、倉田さんと知り合いクラタスのシートを作らせてもらいました。
イベントがあれば水道橋重工社員「なんでもはるよ部(ちなみに部員は一人)」として、主に細かな部分の装飾を担当させてもらいました。

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毎回、改良が加えらて成長していくクラタスを見るのが楽しみです。
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昨年製作されたPVなんて200万回以上再生されてるし、世界中から注目されるこのクラタスが今年どんなニュースを提供してくれるのか楽しみでなりません。

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そして、現在クラタスのシートは当社に戻ってきてます。
少しくたびれてきたのもあるし、でもいい感じにヤレて革特有の変色もしてきている。
これをどう改良するか・・・。
シート屋としての意地は見せないかんしなぁ。下手うてば水道橋重工をクビになるだろうし(^^)
今年も多くの人がクラタスのコクピットに座ることになるだろうから「このシートもいいね!」と、感動してもらえるように頑張ってみよう。

と言うわけで、今年も「なんでもはるよ」

 

クラタス  日本科学未来館で、なんでもはるよ。 KURATAS

今週末、日本科学未来館で行われるMAKER FAIRE 
作者の倉田さんがハカセと出会ったイベントでもある。このイベントに先駆けて、日本科学未来館のシンボルゾーン(入場無料)に11/28-12/10までクラタスを展示することになったそうです。
MAKER FAIREの期間中はクラタス動作デモも行われるとあって、今回もパワーアップしたクラタスとそれに伴う内外装の担当として「なんでもはるよ」と東京まで行って来ました。
駅から歩いて会場の日本科学未来館へ向かう途中に聞き覚えのある名前が書かれたビルがありました。産総研。ほぉーーー、ハカセはここで働いているのか。モダンで素敵な建物だなぁ。

そして、その隣の会場へ到着。

倉田さんの車・・・荷物満載・・しかも謎のアース線が車から出てるし・・

会場で組上げられるクラタス。天井にあるこの館のシンボルであるジオ・コスモスが凄くきれい。これ球体の画面なんだ。

油圧バルブの変更により、背もたれが干渉するのでフレームを切って再張り込み。
このために小型コンプレッサーやタッカーを持ってきたんだ。そのまま再張り込みだと、シワの問題などがでるのでウレタンの追加がしたいがそこまでの材料を持ってきていない・・そうなったときは今すぐ手に入るもので代用するのがプロの仕事。(と思ってる)柔らかくてボリュームがあって期間中クッション性を保つもの・・・・と考えていたら、倉田さんが「これどうっすかね」廃油処理箱の中に入っているフェルト。おーーーー!これ使える。椅子屋じゃない倉田さんですが、物つくりをしている人の頭の中は基本同じで、工夫すると言う回路がちゃんとできているんだ。
汚れはあるものの、気になっていたシワも取れてまぁまぁいい感じ。本革の色の変化も出てきたし、なによりグレー色のクラタスの中で唯一暖色系があるのはこのシートだけだし目立つ。ハッチが開いてこの椅子があることで「操縦する!」と言う意識が見てる人に湧き上がる。そして「座ってみたいあなぁ」と思わせたいですね。それが椅子屋の一番の喜びなんです。

なんでもはるよー。接着剤を大量に使うので館内での作業ができず、屋内ではあるもののほぼ外気温のままな場所での作業。ワンフェスの時はサウナだったけど、今回は寒かったなぁ。

一旦作業を中断して、この館の職員さんたちの内覧会がありました。???僕の目の前に立っている人どこかで見たことがある。何度も見たことがあるぞ。

おぉぉぉ!日本人としてはじめてスペースシャトルで宇宙へ行った毛利さんではないか。今はここの館長をしているそうです。宇宙のお話はできなかったけど、クラタスについて少しお話をさせてもらいました。宇宙へ行ったことがある人と始めて話をしたってのがなんか嬉しくてね。
内覧会後、ハカセの作業少し眺める。どうやらクラタスの手がパワーアップしたようだ。今までの機工とは違って指全てにサーボモーターが入った。
ちなみに今までの指はこのような動きでした。
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それがこんな動きに変わった。ちなみに僕が動かしてます。
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じゃんけんもできるよ!グローブのセンサーも倉田さんの手作り。手の指とグローブを倉田さんが作り、それをハカセが制御する。この最強のコンビでクラタスができているんです。

ちなみにちょっとおさらい。クラタスは倉田さんの作品ですが、搭乗型ロボットとして成立させるにはハカセのプログラムが必要なんです。そのプログラムをハカセが作ったのですが、それの簡単な紹介ビデオがこれです。
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YOMIURI ON LINE ここにも動画があります。

もう何がなんやら・・ちなみにこの紹介ビデオに出てくるロボットは今回ハカセのバッグに入っていたので「いつも持ち歩いてるの?」と聞くと「いや、今回はこれでプログラムの修正をしてクラタスの・・」 とにかく僕の頭には花が咲いているとしたら、ハカセの頭の中は映画マトリックスのオープニングのあの数字が流れてくる、あんな感じなんだろう。クラタスの脳の回路の中をハカセの脳が・・・よく分からないけど、なんかそんな感じだ(^^;)

そして、寒い現場へ・・今度は形を修正したカバーを「なんでもぬるよ。」
塗料を計量して、硬化剤を混ぜ、スプレーガンでシューーーシューーーシューーーーーーー。

スポットライトが当たり、陰影が強く出たクラタスは美しい。
これが立つと4mになる。中々の迫力だ。
翌日はメディア各社が集まっての記者会見となった。新聞、TVなどなどなど。

質問攻めにあっている倉田さんとハカセ。

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讀賣オンラインでも 

国内だけではなく海外からのメディアも多数あり、この日は夜8時まで取材スケジュールがつまっているとのことでした。僕は自分の仕事を終え、囲み取材を受けている倉田さんを眺めながら帰宅しました。今後もクラタスはどんどん進化していくのでたのしみです。

次はどこで「なんでもはるよ」と言えるでしょうか。

なんでもはるよ。 KURATAS

なんでもはるよ。って今日はYOUTUBEのリンクなんだけどね。
コレ
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なんでも作るよ。の倉田光吾郎さん

こういうの観ると、自分がいくつになっても感動と興奮の連続の中にいたいなぁって思うし、そうなるように自然にからだと頭が動くよね。

あっ、注文は随時受付中だそうです 水道橋重工

注文時はコクピットのオーダーページで是非、最高級本革シート(プロトタイプに装着)をお選びください。

なんでもはるよ。クラタス販売開始です。 KURATAS

あのクラタスの発表会に行ってきました。
クラタスの販売開始プロモーションです。

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会場に設置された150インチの大画面でこのPVを見たときは鳥肌がたったね。

前日から道具を持って会場に入り、なんでもはるよ。と、細かな装飾部分の仕上げをさせてもらった。ビニールレザーやパネル等々ほんとになんでもはったなぁ。作業がたくさんあって写真撮ってる時間があまりなかった。

発表後のクラタスはツイッターのトレンドキーワードに上がったり、ヤフートピックスに掲載されるなどその反響の大きさから「クラタス」とキーワードで検索してもらえれば、私の断片的に得たクラタスのスペックよりも、詳しいスペック等を知ることができるのでここでは割愛。

先ず会場入りして手渡された「油圧」Tシャツ。水道橋重工からの今回スタッフへの支給品です。
油圧
この油圧Tシャツを着たスタッフたちが各自の持ち場で作業をしている。もちろん初めて会う人たちばかり。その道のプロが集まって作業を進める空間と言うものは、見た目は静かにゆっくり動いているように見えるが、気付くと「もうできたの?」という具合でそれぞれの持ち場が完成していくんだ。こういうのは見てて気持ちいいし、自分の作業にもおのずと力が入ると言うもの。

その重さに単体では車載できずに2分割されて輸送されてきたクラタスを組み立てる倉田氏
途中で、一回だけコクピットに座らせてもらった。やはりシートを作った本人として、その収まり具合やすわり心地は確認しないと仕事が完結しないんだな。
座ってたら背面で作業していた倉田さんが「ねっ、いいでしょう。完璧っすよ」だって。いやーうれしいね。それとハッチが開いた時のシートの存在感がなんとも言えずいい感じなんだ。殆どがライトグレーに統一された所にナチュラルカラーの本革シート。自分が言うのもなんだけど、「見たら座ってみたくなるよ。絶対に!」


クラタスがかっこいいのは言うまでもないが、やっぱり脇役のこのノグチシートも良い味だしてるじゃんと自画自賛。

さて当日。
本番用に支給された水道橋重工正式ユニフォームに着替える。
水道橋重工のツナギ 社名 社章 社員№(僕は3番だった。特に意味はない)クラタスカラーのこのツナギはかっこよかったし、それ以上にそれまで来ていたデニムやシャツが汗でギトギトになっていたから快適極まりなかった。
シートのほかにも大きな仕事がこれだった。発表まで隠しておくベールの製作。
これを、ちゃんとフワーっとめくることができるかが最後の仕事。
10mx10mの大きなベールをこのために、いや、この一瞬だけのために作った。
言葉で言うと大きさは分かりにくいけど、でかいよこのベール。ものすごくでかい。よく縫ったよこれ。
そして「REMOVE BEFORE FIGHT |||」のタグ。これも作ってみました。
大きなベールにはこのタグも忘れてはいけません。
それぞれの持ち場は、世界初の搭乗型ロボットの演出に最高の力を注いでいるわけで、やはりこれはスタッフとしてできる限りの演出をしたいと思うわけです。

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そして、フワーーサラサラーーーってベールを取った時に「おぉぉぉっ!!」と言う喚声。その後クラタスにはこの人!!!!!それにしてもクラタスが現れた時の会場の喚声と言うかどよめきは鳥肌が立ったね。久しぶりに震えた。と言うか、鳥肌立てっぱなしの一日だったなぁ。
この場に同席できたことはほんとに良かった。
それでは、クラタス販売開始です!(^^)

水道橋重工 ここで買えます

なんでも作るよ。 クラタスを作った男 倉田光吾郎氏のHP

クラタスの紹介サイト
WIRED(4ページ目には当社で作ったシートの写真が載ってます)
GIGAZIN 1   2(ムービー)
GIZMODO

クラタスの乗りかた

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英語版

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日本語版

注文はここからどうぞ

シートはオーダーサイトで生地を本革から綿と幅広く選んでいただけます。ドリンクホルダーなどのオプションも用意。水道橋重工から後日正式なリリースもあるかと思いますが(^^;クッション形状、クッション素材、カバーのデザイン等全てオーダー可能です。 ご購入を検討されている方の判断材料の1つになれば幸いです。

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水道橋重工シート担当 野口でした。