高周波ウエルダー

高周波ウエルダー機を、たまたま縁があって手に入れました。
2テーブルあって、それぞれが作業できます。

上と下に真鍮が付いています。下は真鍮のテーブルです。

ビニールとビニール、ビニールとウレタンなどをギューって挟んで、高周波によって素材同士が融合します。



溶けているのが分かるでしょうか。一旦くっついた素材同士は、その部分以外のところで材料破壊を起こして破れるくらい強く溶着されています。
しかし、高周波のかけ方で強度も変わりますね。
トラックの幌や倉庫などのテント。パスケースなど、高周波ウエルダーを使って製造された製品は思ったよりも身近にたくさんあります。
さて、当社では機械導入後、真鍮で当社のロゴ刻印を作ってビニールや革に刻印を押してキーホルダーにしたり、

ナイロンターポリンを溶着してドライバッグの製作をしたりしています。

それと、最近の市販車ではあまり見かけなくなりましたが、座面にウエルダーで模様がつけてあるシートはまだまだ多く見かけます。



これらはすべて、模様の金型を製作して1回で模様付けがされています。
とりあえず、イメージを作るためにフラットバーを使って色々やってみました。


まぁまぁ、これならシートの座面に使えそうです。
ここまでなら、いろんな業者さんがやっているのですが、せっかくやるのであれば乗り心地もと考えたくなります。
一般的なクッション材で溶着しても面白くありません。
少し前にある会社から提案を受けていた材料で試しております。
柔らかくてもっちりしていて、それでいて密度があるので底付きしにくい。などなど
これを使って、座り心地の良いカバーを考えていこうかと思います。
また追って報告しますね。
こんなもの作れないか?と言う内容の問い合わせもお待ちしております。

ISDE  シートのサポート

ISDEと言えば、オフロードレースをやっている人や興味がある人なら聞いたことがあると思うけれど、そうでない人は???な単語ですね。
ISDEとは。
アイ・エス・ディー・イーと発音します。
インターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロの略です。
とにかく6日間、オフロードバイクに乗って、コースと時間と競技者達と戦う競技です。
国対抗でもあり、いわばバイクのオリンピックのようなものです。
そんな競技に日本も出場していたと言うことを知っていましたか?
今年はメキシコでその大会が行われます。
今年のチーム員の一人に内山祐太郎さんがいます。
今回はその内山さんのシートをサポートさせていただきました。
ノーマルシートでも問題はないが、いまひとつ、ほんの些細なことだけど気になる点があるので改修して欲しいとのことでした。

試乗はまずまずとのことでしたので、後は本番でシートがその性能を発揮して本人のゴールドメダル獲得に向けて力添えができればなと期待しています。
また、日本チームの活躍も同時に願うところです。
つきなみですが
ガンバレ 日本!!!

ちなみに、バイクシートだけではなく、自らトランポを運転して全国を転戦している内山さんの座席も当社でチューニングさせてもらってます。座面のウレタンを交換して、背面部にも加工を施してあります。
長距離が楽になるとレースもより一層楽しくなりますもんね。

干上がった川原

預かっている友人のバイクを不動車にするわけにはいかないので、時たまエンジンをかけたり、走ったりしている。
走り出して気持ちよさそうなダートがあると、ついついそっちに行ってしまう。
オフロード車の場合、この点が自由ですね。
道なき道とかではなくても、ちょっとした脇道が楽しかったりするんです。
昨日もそう。
少しだけ近所を走ってこようと出かけたんですが、干上がった川を見て、どうしても走りたくなり進入。
場所はこんなところ。うちから1分のところです。

矢印の範囲、すべて水がありません。
左のルートに水が全部流れてしまっているんです。
矢印の上から下まで全部走破してやろうとがんばったけど、まぁきついです。
上流見ても

下流見ても

石ころ砂漠・・・

こういった場所は、いったんストップすると再スタートが難しいので、リズム良く石ころを越えていくんですが・・・・
先ずリズム感から養わなければ!

シート製作後にいただくメール

シート改造の半分以上は、eメールを使ってのやり取りのみで完成に至ります。
文章だけでは伝わらない部分は、写真やサンプルの送付、改造途中でいったん送り返して確認など・・
できるだけお客様のイメージ通りに仕上がるように心がけています。
そうしてやり取りを重ねて送り出したシートの感想を、お客様から頂いた時などは製作者としてはうれしい瞬間ですね。
今日もこのようなメールが届いていたのでご紹介させていただきます。
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シートを製作していただきまして、ありがとうございます。
早速日帰りで奈良の山奥へ行ってきました。

約300キロ走り、7時間くらい座っていました。尾骨と臀部全体が痛くなりましたが、純正シートに座っていた時と比べて明らかに体の疲れが違います。林道でスタンディングしたとき、あんこ盛り20mmのおかげで膝位置が楽になり、タンク側への新たなポジションが増えました。またエンジンの振動、音を吸収するのか、以
前より楽にスピードが出せると感じました。提案していただいたアイボリーっぽい白、座面のサンドレザータイプ、とても気に入っています。シートチューニングありがとうございました。このバイクと末永く付き合えそうです。
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シート改造を多くやっていても、改造されたシートがバイクに装着された状態を見る機会が、実はほとんどありません。
評価を写真付きで送っていただければ、可能な限りこのブログでお客様の愛車をご紹介させていただきます。

とあるショップにて

久しぶりにお邪魔したバイクショップに、当社のシートが付いたバイクが置いてあった。
ショップの社長曰く「たまたま当店で新車を購入されることになったお客様の、下取り車についてましたよ」と言うことでした。

アルカンターラで張り込まれたシートで、裏側からはT-NETの挿入が確認できる。
このように、一般の方がしばらく使用したシートは、普段検証する機会があまりないのでシートの裏側まで見せてもらった。
表皮のたるみもなく、テンションも均等を保ち、クッションの感じも問題ない。
どのような使われ方だったのかまではわからないけれど、アルカンターラの質感も上品さを保ったままだったので、これからもさらに安心してお客様にご提案ができます。

そのショップには、さらにもう一台当社のシートが付いたバイクが置いてありました。
いろんな場所で、当社のシートを装着したバイクを見ることができるように、もっともっと皆様に愛されるシートを製作して行きたいと思います。