何年ぶりだろう、と思い出しても中学の時に鈴鹿のモトクロスコースに親父と正月に見に行った記憶しかない。それが人生初のレース観戦だった。
レースは観戦するより自分で走るほうがいいので、あえて観戦に行くということは殆どなかった。最近モトクロスシートのことで色々やっていることもあり、いろんなマシンのシートや現場に行けば会うだろうと言う人とのお話を楽しみに名阪スポーツランドに行って来ました。
当日は雨。でも、昼からは雨も上がり陽がさすくらいで、コースコンディションもベストとは行かないまでも埃も立たない、気温もちょうどいいくらいの日でした。
到着した時はまだ雨がザーザーで、練習走行を終えた車両は泥だらけ。
シートも泥でべっとりです。各チームのシートの洗い方を見てましたが、「そのまま高圧洗車でジャーーー!」です。なるほど。確かに、こうした現場でシートだけ丁寧に洗ってる時間はないんだろうな。高圧で水を四方八方からかけるので、いくらシートカバーを防水にしても、裏側からの進入は避けられないな、とか考えながら、洗車場で長い時間眺めてました。もちろんこんな所で洗車を眺める人はいません。ピットに戻ると離れた所からしか見れないですからね。
シートをぶら下げてます。一応、床と言うか地面に置いて破れないように気を使っているのか、それとも洗って進入した水をこうして少しでも抜くようにしているのは聞きませんでした。カバーはスペシャルではなく多分アメリカ製の既製品ですね。
各ファクトリーのピットは「見せる」配置になっていて、作業している人たちの揃ったユニフォームやインカム付けた人がなにやら喋っているのかかっこよく見えますね。なんでもそうなんですけど、かっこよさはどの分野でも必要です。子供が見て「かっこいーー」って思われるのって大事だと思うんです。
勝つからかっこいいのではなくかっこいいから勝つんです。・・・まぁそういう言い方もあるって事で・・
では色々なシートを見て行きます。カバー地はそのほとんどがグリップの良い物を使っており、更にカバーにグリップ力を高める加工がしてあるものが目に付きました。
KTMのカバーにこんなのがありました。ピラミッドが並んでます。触ると大げさに言えばチクチクするくらいの尖り加減です。座ってみたかったけどできませんでした。
これは何台か見ましたね、既製品であるのかな。多分だけど、加速時はヒダがストッパーの役を果たして、前部に体重移動する時はスムーズに移動できるのを狙ったのではないでしょうか。泥とかヒダに溜まりそうだな。
アシャルビスのエックスシート。インテグラルスキンフォームで成型されたシートなので、カバーはない。なので完全防水。しかし、フォームの硬さとか割れの問題、滑り止めの効果とかはどうなんだろう。
コブ付きのシートはほとんど見なかったな。これも好みの問題なんだろうと思うけどね。
これは座面に使用している滑り止めを帯状にして縫いつけてありますね。帯の端がめくれることを利用した滑り止め効果のアップでしょうか。
同じヤマハでもこっちは帯ではなく、最近のKTMのカバーと同じように四角く低めの凸凹が付いていました。
このシートは座面に凸凹が付いています。
ライダーの好みもあると思うのですが、皆さんそれぞれシートに対して何がしかのこだわりがあるようなので、こうして様々なバリエーションがあるんだと思います。
しかし、こだわりがあっても好みに近いカバーを探してきて使用している人が殆どでしたね。もちろんノーマルのままも多いです。スペシャルなカバーを使用していたのはヤマハとホンダのファクトリーチームだけだったように思います。
たくさん見たおかげで、いろいろアイデアが湧いてきました。^^まだまだいけますね。ここでもやれることはたくさんありますよ。
そして、こんなシートも
当日、デモランをされた戸田蔵人さんのマシンです。戸田さんは事故で車椅子での生活となりましたが、こうしてスペシャルなマシンでコースを走って、ジャンプまで飛んでいました。来年にはレースに出場すると話しておられました。下半身を固定すためにシートには大きなストッパーがつけられていました。少し破れていた部分があったりしたので、声をかせさせていただこうと思ったのですが会うことができず。まぁ何か縁があれば、お手伝いさせていただこうと思います。
破れで思い出したけど、全日本クラスでも破れたままのシートで走っているマシンを何台か見ました。当日破れちゃってスペアがなかったのだろうか。シート屋だけに破れたシートはすごく気になるんですよねー。
またアイフォンの向き間違えちゃいました・・ IA1のスタートの映像です。レースに事故は付いて回るものですが、でも無いに越したことはない。この数台が絡む転等でも大怪我をされた方がいなかったのは幸いでした。
ヒート2の成田選手の走りは見てて気持ちよかった。