トヨタ車体 チームランドクルーザー  ファラオラリー用クッション

先日はトヨタ車体本社へ2010ファラオラリー用シートクッションを納品してきました。


当たり前の話なんですが、大きな会社です。
頻繁にトラックや人が行きかっています。
さて、ファラオラリーはエジプトのカイロ、ピラミッドの前をスタートして、南下しつつ広大な砂漠を走りぬけてループして帰ってくるレースです。


ダカールラリーの前哨戦ともいえるこのレースは多くのワークスマシンが参加し、ダカールへ向けての最終調整もかねながら戦いを繰り広げます。
チームランドクルーザーは新体制の下、史上初のクラス6連覇に向けて始動しました。

新しいドライバーの寺田さんは、私がモンゴルのオフィシャルをしていたときにお会いしている方でした。
厳しい社内選考で選ばれた新人ナビの田中さんは、現在ナビゲーションのトレーニングなどで毎日を忙しくされているそうです。同じ岐阜出身者としてがんばってほしいです。

三橋ドライバー以外は当社のクッションに始めて座るので、先ずは基本セッティングのパーツを渡して、ファラオで感触を確かめてもらい、ダカール用に改めて新作をします。
厚みやクッションの角度など、できるだけ多くの不満を(無いほうがいいのですが)持ち帰っていただき、それらを解決したベストなクッションをダカールで使用してもらいます。

一ヵ月後に始まるレースが楽しみです。

【Half&Half Stool】 創作椅子№2 完成

以前書いた記事の続きです。
木と樹脂の融合・・
完成しました。
結局と言うか、それしか考え付かなかったのでスツールにしました。
脚の製作は「TOKOTOWA」にお願いをしました。
ものすごく抽象的な僕のイメージを、しかも言葉だけで伝えて作ってもらいました。
逆の立場ならプレッシャーで倒れそうになるのですが、頑張って作っていただきました。
TOKOTOWA社長のブログはこちら
真鍮の丸棒を使って、座面を浮いた感じが、この半分透明の椅子のイメージぴったりです。
ありがとうございました。

透明な感じと、木部のしっとり感を一緒に写すのって難しいですね。


木と樹脂で半分半分なので【Halaf&Half Stool】と言う名前にしてみました。

いやいやどうして、かっこいいじゃないですか。
と自己満足度はかなり高いです。
なーんだ・・という方もいるだろうし、欲しい!って言ってくれる方もいるでしょう。
売れる売れないを考えるのも大事ですが、創作する楽しさが先ず第一ですね。
そうじゃないと、人生楽しくないですかね。

シート製作後にいただくメール

シート改造の半分以上は、eメールを使ってのやり取りのみで完成に至ります。
文章だけでは伝わらない部分は、写真やサンプルの送付、改造途中でいったん送り返して確認など・・
できるだけお客様のイメージ通りに仕上がるように心がけています。
そうしてやり取りを重ねて送り出したシートの感想を、お客様から頂いた時などは製作者としてはうれしい瞬間ですね。
今日もこのようなメールが届いていたのでご紹介させていただきます。
**************************************************************
シートを製作していただきまして、ありがとうございます。
早速日帰りで奈良の山奥へ行ってきました。

約300キロ走り、7時間くらい座っていました。尾骨と臀部全体が痛くなりましたが、純正シートに座っていた時と比べて明らかに体の疲れが違います。林道でスタンディングしたとき、あんこ盛り20mmのおかげで膝位置が楽になり、タンク側への新たなポジションが増えました。またエンジンの振動、音を吸収するのか、以
前より楽にスピードが出せると感じました。提案していただいたアイボリーっぽい白、座面のサンドレザータイプ、とても気に入っています。シートチューニングありがとうございました。このバイクと末永く付き合えそうです。
*************************************************************
シート改造を多くやっていても、改造されたシートがバイクに装着された状態を見る機会が、実はほとんどありません。
評価を写真付きで送っていただければ、可能な限りこのブログでお客様の愛車をご紹介させていただきます。

工具 

高校時代からバイクをいじり始めたので、かれこれ25年になります。
バイクを整備するには工具が必ず要るし、整備の内容によっては特殊な工具も必要になりますね。
バイクを整備し始めたころは車載工具から始めて、次第に増えていきました。

2番のドライバーで、3番のネジ頭をこじって駄目にしちゃったりと、そんな初歩的な所から工具の勉強をしていきました。

現在使っている工具の多くはFACOMです。
1992のオーストラリアンサファリに出場した時に、工具一式をサポートしていただきました。
今でも大事に使わせていただいております。
中でもラチェットの使い心地は最高ですね。振り角度が狭くて、狭い場所でも使いやすいし、なによりギヤのカチカチ音が細かくていいです。


反射テープが巻いてある物がありますが、これはラリー中などで、夜の荒野で整備をしているときに工具の紛失を防ぐためです。
工具はいくらあっても足りない感じです。
工具があることで、より深くメカの奥まで辿り着けて、今まで知らなかった世界が見えます・・・と言うと大げさですかね。

メイドイン関   SEKI-JAPAN

私の住んでいる関市は「刃物の町」として世界的にも有名です。
ナイフ 包丁 食器 など多くのメーカーがあります。
いきなり余談ですが、小学生の頃先生に電話の市外局番について教えてもらった時の語呂が今でも忘れられません。
当時は05752-1-1234でした。(何年か後に0575-21-1234と変わりましたけどね)
この05752という番号は「黄金ナイフ」と読めますね、関市にちなんでそう付けられました。
そう教えられ、まぁ当時はすっかり信用して、今でもその語呂を忘れずにいます。
友人や親戚にも刃物関係者が多くいるので、たまにうれしいプレゼントをもらいます。
そう、ナイフです。
お盆の休み中に道具箱や引き出しに散らばっていたナイフを集めてメンテナンスをしました。
切れないナイフや錆びたナイフかっこ悪いですから。
いつでもすぐ使えるように準備はしておかねばなりません。

並べて見ると、記憶の中にまだあるはずのナイフが数本見つかりません。
そのうち出てくるかな・・・
そんなに持っていても、使うのは1本だろう。と言うのは、ごもっともな話ですが、使う内容でナイフはそれほど融通が利く道具ではないかなと私は思っています。
なので、必然的に釣り用、調理用、バイク用と増えていきました。
ちなみに護身用は持っていません・・。
これらの中には、アメリカブランドのナイフも数本あります。
勿論、地元メーカーのナイフもあります。
それらのブレードには「SEKI JAPAN」の文字が入っています。
「JAPAN」ではないんです。「SEKI」と刻印が入っていることに意味があります。
関市のナイフ職人たちが胸を張って立っている姿が目に浮かびます。

スパイダルコ


HARA KNIFE

LAKOTA LIL’HAWK

IC,CUT
最近は海外のメーカーに押されて、SEKIブランドの力が落ちていると聞きますが、SEKI-JAPANの刻印はどうなっているのだろう。
今度調べてこよう。

これは18の時に買ったものだから23年も前の物になります。
関市のメーカーG.SAKAIの食事用ナイフです。


かなりやれてしまいましたが、オーストラリア、モンゴルなど、数多くの旅を共にしてきた相棒です。

このナイフは友人の手作り。手のひらにすっぽり収まる小さなナイフ。

こうやって持ちます。以前、渓流釣りに凝っていたときに良く使いました。
このサイズが、釣った魚の腹を割くのに丁度いいのです。

最近良く使っているのがこれですね。
レザーマン  スケルツール
ちなみにレザーマンの総代理店も関市です
このデザインがでた時にすぐ買いました。かっこいいし、使い勝手もいい。


ナイフがワンハンドで出せるというのは、使う上で重要ですね。
使っていると分かるのですが、ハサミが欲しい場面は結構多くありますね。
次はハサミに特化したナイフ?でも買おうかな。
さて、話が自分のナイフのエピソードになってしまいましたが、ナイフのSEKIブランドに見習って、当社のノグチシートも世界に認められるブランドを目指そうと思います。