籐の張替 ラタン RATTAN

当社では籐の張替えもしております。
籐の椅子と言えば、この椅子が最初に頭に浮かんできます。

トーネット№14 曲げ木、ノックダウン方式、生産台数・・この椅子だけでも語る事がたくさんありますが、今回は籐の張替について。
籐張りの初期はこんな張り方をしてました。今でもこうした張り込みをしているメーカーもありますね。
残念ながら、当社では今のところこの技術がありません。

一本一本手で編み込んでいきます。
最近のトーネットは、コストダウンのあおりからか、それとも張替のしやすさからか、籐の張り方が昔と違うようです。
1:30辺りの映像をご覧ください。

これからご紹介する張り方と同じようです。
さて、こんな感じで破れてしまった籐で困っている人も多いかと思います。

カナディアンカヌーの座面

ロッキングチェアーの背面と座面

ダイニングチェアーの座面
これらの張り込みは、一般的にはこのようになっています。

木の溝に籐を押さえこみ、タッカーで固定します。
はみ出た籐を切断して、溝に糊を均一に塗り込みます。
そこに溝を埋めるように籐芯を打ちこんでいきます。
はみ出た糊をふき取って完成です。

はがした現物はこんな感じです。
籐芯は糊でカチカチに接着してあるので、ある特殊方法で傷なく取り外しができるのが当社の特徴です。
決してドリルやルーターでフレーム傷はつけません。
はがした後はこれらの材料の中から選んで張り込みます。

網目はこのように、かご目や四つ目のサイズ違いから、張り込む際に必要な籐芯も各種太さを取りそろえています。


ただし、全体の塗装はしておりません。シロ(材料色)のままでの張替となります。
張る時も少し工夫があり、仕上がりは叩くと音がするくらいパンッと張りが出るようにします。
張替のお問い合わせは

レカロシート  ラバーマットの修理

レカロシートの底についているハンモック状のラバーマットの破断でお困りの方は多く見えると思います。
ゴムなので、経年劣化で突然断裂します。
ラバーマットが断裂してしまうと、クッションが落ちてしまい乗ってられません。

こうなったら終わりです。
みなさん苦労して修理されているみたいです。
そこで代替品で修理します。

純正部品もあるのですが、椅子などの底に使用する特殊な布。ポリエステルエラストマーとポリエステルで構成された丈夫で弾力があり、伸びない材料です。
ゴムや帆布などで補修も可能ですが、この材料が最適だと当社は考えます。
ゴムベルトやバネなどのクッション材の補助として使用しています。
ベニアをくりぬいて、この布を張り、ウレタンを乗せて張り込みをすると、見た目の薄さよりも大きなクッション性が得られます。
どんな布かと言うと

この椅子に使われている物とほぼ同じです。
ただし、修理に使う物は見えない場所なので、目の詰まったごつい物となります。

はい、出来上がりです。
このシートは3年ほど前に、当社で張替えをしたものでした。


表皮の皺もなく、型崩れもなく、まだまだ使える状態に職人も喜んでおりました。

ユニフォーム

今年のユニフォームはポロシャツにしました。
いつもは半袖の作業服だったけど、2枚着て作業するには暑い。
会社内は全て冷房が効いているが、それでも暑いです。
汗をかいて、その汗が高級な布にシミを付けるのはよくありません。
それと、お客様と打ち合わせをしたり、納品に行ったりする時だけ作業服を羽織って行くのも面倒だし、羽織っただけはやはりだらしがない。
服装に自由はあるかもしれないけれど、ちゃんとした物を作ってる会社の人間が、サンダルにヨレヨレのTシャツではいけません。きちんとした身なりで、きちんとした物を作ると言うのは大事なことだと思っています。

社員それぞれ、ポロシャツの色はバラバラなんだけど、胸に当社ロゴマークを刺繍して統一感を出してみました。

素敵な頂き物をした。
この氷変な形でしょ。

見たことない?
でも、インテリアショップなどに行けばわりと見かける形です。

アアルトの湖
アルヴァ・アアルトがフィンランドの湖を見てその形をサラサラーーって書いたものがこの形。この形の花瓶やトレイなどいろんな物が商品化されています。
で、私がなぜ知っているかと言えば

そう、椅子です。
アアルトの椅子。
この椅子のコピーは溢れているので、コピーくらいは見たことがあると思います。
単純な形の椅子ですが、説明を読むだけでも勉強になります。
まぁアアルトや椅子に関する蘊蓄は、他のもっと詳しいところで読んでやってください。

幸せになるアイテムって言うのは、人それぞれの価値観で決まるものだけど、幸せの共有ができる友人がいるって言うのは自己満足の何倍もうれしかったりする。
この椅子に座って、この氷入れたウイスキーチビチビやりながら椅子話がしたいですね。

写真撮影

雑誌の企画でシートを作りました。
雑誌で発表する場合、本当はいろんな提案をしたいのだけど、作るシートは一つなので、多くの方が気にしているだろうという点を重点に製作をします。
この企画の記事が載る前にまた皆さんにお知らせしますね。
さて、シートの製作に合わせて今回は写真も撮ってみました。
プロが撮る写真に近づきたくて一眼レフを買っては見たものの、実際いろんな設定をして撮ってみるとこれが思うようにいかない。
下手に設定などする前に、切り取る絵のセンスも磨かねばならないのですが、とにかくいろんなことをいっぺんに進めて行きたい性格なので、先ずはたくさん撮ってみました。
絞りとかシャッタースピードとか、聞いたことはあるけどそれがどんな効果を出すのか良くわかってません。
しかも、それ以外にも設定がたくさんあるので、楽しいような迷路に入るような。


明るい写真と暗い写真。
なるほど、暗いですけどなんとなく下の写真が好きです。
作業中の臨場感が出てる、気がします。
自己満足優先です。

完成品の写真。ロゴを撮ってみました。
ピントの合わせ方が、オートなのに上手くいきません。
一番難しいのがこれ

ビニールレザーとエクセーヌの質感の違い。

極短い毛の流れがあるので、それを逆なでてみてもいまいち。
プロにはイメージしやすいけど、知らない人にはただの傷や汚れに見えます。

とにかく、たくさん撮って色々勉強しないと。ですね。