セロー225 ロシアツーリング

以前にご紹介したセロー225の旅人仕様

無事にロシアのたびも終えられ、写真と共に「セローシートではお世話になりました。大変気に入っております。去年12時間かかった難区間が、今年は荷物が増えたにもかかわらず8時間で走破できました。野口シートが全てを物語っておりますことを付け加えておきます」と言う、製作者としてこれ以上ない言葉をいただき嬉しいかぎりです。

そして、このお客様は、今度はセローからアフリカツインで旅をすることになり、アフリカツインのシートも当社で現在製作中です。機動力の上がったバイクで、次はどの大陸を走られるのでしょうか。ライダーも快適に、さらに夢も乗っけていけるシートつくりを目指したいですね。

 

 

 

 

ドラッグレース 99eagle

先日、岐阜の高鷲スノーパークで行われたモーターサイクルフェスティバルin岐阜に行ってきました。目的は「99eagle」への参加。99イーグルって何?言う人にちょっと説明。

ドラッグレースと言う名前は聞いたことがあると思います。スタートラインの停止状態から400m先のゴールまでどれだけ速くいけるかという単純なレースです。
これは本気のドラッグレース。(写真クリックで映像が観られます)

では99イーグルとは。ルールはこのドラッグレースと同じだけど、距離は99ヤード(90メートル)。イベントにバイクで来た人が、そのまま参加できる気軽なレースです。距離が短いから、僕のようなノーマルのスポーツスターでも、スタートのタイミング一つで何とかなるだろう・・と思って参加したわけです。

先ずは予選。タイムが速い8位までが決勝に残れると言うルール。

2台が並ぶ先にシグナルがあり、赤・黄・青!でドンとスタート。ゴールラインには光電管があり、青シグナルから通過までのタイムを計る。

たった90mと思うでしょうけど、これが結構本気になるんです。ぎりぎり2速に入れなければならない距離なので、このシフトアップのタイミングも難しい。それ以前にスタートの難しいこと。
時間が許す限り何度もトライしていいというルールだけど、それだけバイクにはストレスが溜まってくるし、最悪壊れてしまう。壊れたら家に帰れなくなってしまう、でもいいタイムを出したいと言う葛藤も楽しい。だから、バイクのことを考えつつ少ないトライで早いタイムを出したいのです。

こんなマシンも参加していました。鈴鹿4時間耐久出場マシンです。

ちなみに僕の参加マシンはこれ。サイドには今回のイベントの名称「ランデブー」のステッカー。

予選も終わり、しばし休憩。昼ごろには多くのバイクが集まってきてました。

エクストリームバイクパフォーマンスを見たり

ドリフト見たり。天気もよくて、朝方の冷え込みとは変わって、半袖でもOKなくらいのいい陽気でした。

そして予選の結果報告。
僕のタイムは5.36秒だったかな。予選通過。やったー。
ん?90mで5.36秒・・・本物は400mで6秒・・・・・・・・どんな世界なんだろう。一度本物が見たいと思った。
さて、決勝は8台のトーナメント。
0.1-2秒差のファイナリストで争うわけなので、見てるほうも楽しい。ゴールラインもほとんど鼻の差で通過するようなものでしたね。

 

スタート前のバーンナウトの映像です。

そのマシンの走り本物のドラッグマシンの速いこと! 

決勝1本目です。向こう側が私です。(リンクでYOUTUBE)

決勝2本目。ここで負けちゃいました。(リンクでYOUTUBE)3位決定戦。手前が私です。 (リンクでYOUTUBE)
(最後なんてちょっとフライングしてるやん・・かっこわる)

決勝1本目は勝てたけど、2回戦目は1800ccのM109に負けてしまった。続く3位決定戦もお互いが勝った!と思うくらい同時ゴールだったけど、これも鼻の差で負けちゃって結果4位でした。
悔しいけど、久しぶりに楽しいイベントでした。

スタートする一瞬の、頭の中がシグナルだけに集中してるあの感じがたまりません。しかも、最高速は出ないにしろ、アクセルを千切れんばかりに全開にできるあの快感は何もにも変えがたいですね。それとレースに参加していた人の年齢が、ほとんど僕より下なところもよかったですね。

来年もあるならまた出よう!

切れた・・

久しぶりに山へ出かけた。陽気も爽やかで山の空気もヌルッとしていなくて気持ちよかった。

少し休憩をして、1速から2速へ入れたとたん。バァーーーンと、ギア抜けした感じ。
やれやれと、ギヤを入れなおしてアクセルを開けると、またまたバイーーーーーーンって回転が上がるだけ。
やな感じ・・。

振り返ると、道の真ん中にとぐろを巻いている長いものが・・。

切れた

チェーンが切れるなんて初めての経験。こうなったらどうしようもないので、遠く離れた自宅へ軽トラレスキューを要請。

ずいぶん昔に、ラリーに出場した友人が、切れたチェーンをダイヤモンドやすりでカシメをはずして、持っていたクリップジョイントでその場をしのぎゴールしたと言う話を聞いた。でも、それは特殊な例だな。
やっぱり切れたらどうしようもない。お守り程度でクリップジョイントを持っていても、なかなかそれを使えるシチュエーションは少ないだろう。

レスキューが来る間に考えてみた。今ここは日本で少し歩けばコンビニもある。幸い怪我もしていないし、暇つぶしにツイッターでトラブルを楽しみながら呟いたりしている。
しかし、ここがラリー中のゴビ砂漠やサハラ砂漠のど真ん中だったらどうだろう。しかも、オンコースかどうかわからない場所。しかも怪我をしていて、イリトラックも故障だったら・・。街灯もある場所で最悪の状況をシュミレートするのは難しいけど、そんな状況にもしなったときにどんな行動をとるか(行動しないことも含めて)いろいろ考えるいい機会だった。

大げさですね。でも、ちょっと楽しいんですよ妄想ってのは。

考えてるような考えてないような自己陶酔の時間は瞬く間に過ぎて、スーパースイープカー到着。

トラブルは起きないほうがいいけど、起きた時に慌てないライダーになりたいものです。

 

 

薬師寺展

いつも登る金華山のふもとにある岐阜市歴史博物館。ここで特別展として薬師寺の国宝が来ているのは前から知っていた。まだやってる、まだ大丈夫だなと言っているうちに見逃す・・何度もそのパターンを経験しているので、昨日見てきました。

3連休の最終日と言うこともあり人が多い。バイクなら駐車場も何とかなるだろうと近くをうろつくけど、車の駐車場はバイク駄目と言われるし、自転車と一緒に並べようとするとそれも駄目。公園整備のおじさんに聞いたら、少し離れているけどバイク用の駐輪場はあるよとのこと。エンジン切って押していけば公園内を横切っていいよと言うのでそうさせてもらった。

ここだけ、自転車と一緒にとめてもいいそうです。金華山麓のタクシー乗り場の横です。

さて、薬師寺展に入ると、まぁにぎわしいこと!人が多いのは仕方がないけど、関係ない笑い声や下世話な話をここでは聞きたくない。しかもかなり集中しないと理解できない解説文が並んでいるので、そんな状態では集中できません・・。漢字が多い上に予備知識がないと理解できない解説文もどうかと思いつつ、国宝を眺める。そこに救世主が現れました。薬師寺探検隊だったかな、子供たちがガイドについてまわってクイズを解くようなことしていた。そのガイドさんの説明がすごくわかりやすく、面白いのでついつい子供たちの邪魔にならないように最後まで着いていってしまいました。

西遊記は架空のお話だけど、三蔵法師は実在し、インドへ行くことは実際にあったお話。孫悟空も猪八戒も実在しませんが・・・この絵を見てください。と曼荼羅図の前で説明が始まりました。「右に描かれてる赤い鬼のような人。コレが沙悟浄と言われています。沙悟浄は河童でもなんでもなく、砂漠の神とされています。ほーー沙悟浄は砂漠の神様かぁ。 今度砂漠に行くときはこの神様を身につけていこう。
国宝 聖観世音菩薩像の説明も面白かった。「皆さんこの手のポーズはちゃんと意味があるんですよ。なんだと思いますか」と始まり説明が続く。左手は皆さんの苦しみや悩みから救いましょうと言う意味があります。下に下ろした右手はあなた方の欲しいものをかなえてあげます。でも、かなえてあげるために一つだけ約束を守らなければならないと言われました。さてその約束とはなんでしょう。聞いていた子供たちは、少し考えてそれぞれ自分の意見を言ってました。
ガイドさんが「はい、その答えは・・
【かなうまで努力しなさい】
えーーーーーーーーーーー!それが答えかい!禅問答どまんなかやん!子供もガクーーーンってなってるやん。 わかるよ。言いたいことはわかる。でも、子供にはまだ理解できないだろうなぁ。

と思っていたら、出口の物販コーナー。袈裟を着た僧侶らしき人が薬師寺の写真集を手に持って「薬師寺とここでしか買えません」「今買うと薬師寺の僧侶のサインがもらえます」と軽快な口調で販売していた。そしてそれに群がる大人たち。

ちょっとわかりづらいでしょうが、画面中央で写真集を買った人が並んで一筆書いてもらっていて、警備員のおじさんがドライヤーで、急いで乾かしている光景です。仏壇にも飾るのだろうか。それともこれに何かを期待してありがたく床の間に置いたりするのだろうか。

かなうまで努力しなさい・・・。写真集買っただけではかなわないだろうなぁ。まぁそんなつもりもないと思うけど。

いろいろとためになった楽しい休日でした。