宝物が届きました。

クロネコさんが小さいけど重めの段ボール箱を届けてくれました。
早速開けると

あっ!!!!!!!!!!

箱の中からいきなりこれが見えたものだからびっくり。
僕の年代のオフロード好きなら説明は要らない代物。

バハライトと言えばこれ。これと言えばバハ1000です。
しかもバハ1000を11回優勝したジョニーのサイン入り。
XR600いや628か、デザートキングと呼ばれた名機。

これは2000年を記念して行われたバハ2000かな。この時もこのXR650に乗ったジョニーが優勝している。

そしてXRの時代は終わりCRF450X。
80年交換から2015(だったかな)のJCRがバハを撤退するまで使用されたこのどでかいハロゲン球のライト。

2012のバハ1000でジョニーチーム(JCR)のサポートカーに乗る幸運な機会を得て、出発前に入念にライトのセッティングをする花輪氏の話を聞き、実際ピットストップでこのライトに交換する作業を目の当たりにして興奮したのを鮮明に覚えています。

昼のライトから夜のライトに交換するピット。丸で囲んだ所にこのライトが置いてあります。交換作業も恐ろしく早かったです。

暗闇迫るラパスへの道をサーチライトのようにビカーーーーっと照らすこのライトは頼もしい存在でした。

届いたものは、これだけではないです。

2021にダカールで優勝したケヴィン・ベナビデス

KTMに移籍して2023に2回目のダカール優勝。
そんなケヴィンから
The best seat ever!だなんて、うれしいなぁ。


ホンダライダー ナチョ コルネホからも

ケヴィンの弟、ハスクバーナのワークスライダーである、ルチアーノ・ベナビデスからも。

さらに、
ジョニーの息子 プレストン・キャンベルの2023ISDE出場応援Tシャツまで。

会社の事務所内がコレクションで溢れていたので、もう少し整理してかっこよく展示しなきゃと思います。
届いた嬉しさもありますが、こうして世界中のトップライダーやその関係者の方々に気をかけていただけることが、ただただうれしいです。

 

 

アブダビデザートチャレンジ優勝 

アブダビで行われた世界ラリー選手権でノグチシートがシートをサポートするHRCのエイドリアン・ベベレンが優勝しました。



おめでとうございます。

ダカールが終わったばかりですが、既に次のダカールに向けて動いています。
そろそろ新型マシン出てこないかな。

そしてもう一つ。
同じレースに出場していた#45の池町選手。
彼と初めて会ったのは1993のTBIでした。
林道のSSで僕の後ろからスタートした彼に矢のように抜かれたのを今でも鮮明に覚えています。
それから、パリダカの視察に一緒に行ったり、山で修業したりとなんだかんだ長い付き合いとなっています。

ちなみに2000年のダカールでは10位というとんでもない記録をプライベート参加で作っています。その後は車に転向し今に至っています。
その彼が2024ダカールに出場するという事で、参加資格を得るためにこのレースに参加したというわけです。
そしてベテランクラス2位と言う結果。
いつまでその超人ぶりが続くのか、本当にすごいなと思います。

こちらもHRC同様に応援していこうと思います。

 

 

あけましておめでとうございます。ダカールが始まりました。

皆様、明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い申し上げます。

会社も今年で54年目に入ります。観光バスの張替えから始まった会社が、インベーダーゲームのテーブル作ったり、医療装具作ったり、スノボのビンディングなど本業の椅子張りとは離れた仕事を経て今の仕事があると思っています。これからもと言うか今年も色々変化するかと思いますが、変化に対応できる頭があるうちは柔軟にやっていければなと思います。

当社の仕事の一つにバイクシートがあります。
現在大変多くのご予約をいただいており、待っていただけるというのはありがたいなと感じております。
そして、待ってでも欲しいシートを提供するためにも日々試行錯誤を繰り返しております。

試行錯誤も仕事なのですが、その中でもとても重要なのがダカールラリーのシートです。
モンスターエナジーホンダラリーチーム 世界最高峰のチーム「HRC」へシートを提供し続けて11年が経ちました。
超一流のライダーが乗るシートを製作するというのはとても緊張する仕事です。
トップライダーの感性はとても繊細で、縫い目の位置、高さ、幅、ほんの少しの違いも気が付きます。
更にライダーがオーダーしてこない、乗り心地や操縦の安定に関する提案などを出していかないとノグチシートである理由がないのです。
ライダーが欲しいと思う以上のもの、決して余計なことはしない、気付くか気づかないかの微妙な改良と言うのはとても大事だなと思っています。
もちろん時には大きな変更をして、今までとは違ったシートへのアプローチを考えて貰うこともあります。
それが今皆様にお届けしている「ダカールスペック」のシートです。
前にある有名メカから言われました「トップライダーは勝てるパーツしか使いません」「いくらお金を積まれても、勝てないものは使えないのです」
その言葉はずっと頭の中に残っていて、勝手な解釈だけど「ノグチシートは勝つために必要なシート」と思い製作しています。

ダカール2023が始まりました。
初日のSSのトップタイムを出したのは2020に優勝したリッキーブラベック
昨年の覇者でGASGASの乗るサムサンダーランドは初日にリタイヤするという波乱の幕開けとなりました。
まだまだレースは始まったばかりですが、ゴールの1/15にはホンダのライダーが表彰台の真ん中にだっていて欲しいなと思います。

余談だけど

ダカールのビバークに並ぶこの椅子。

めちゃくちゃ欲しいです!

 

 

 

2022HRC感謝の会

3年ぶりの2022HRC感謝の会にお招きいただき、ホンダウエルカムプラザへ伺いました。
HRCのレース活動を応援する国内の企業が集まってます。
チャンピオンマシンがずらりと並びます。
当然ですが、当社がお手伝いしているCRF450RALLYも。
お手伝いをして11年になると言うのに、やはりこういう舞台で見るとまた感慨深いです。

当然と言うか、こういう場所に来ても知り合いの企業は「ゼロ」なので話し相手もいません。
名刺交換もあまり好きではないので、同席した人たちとも挨拶程度で名刺交換もしません。
じゃぁ何しに行ったのかというとこれです。
このメンバー!ホンダの契約ライダー及びドライバーが一緒の会場で食事しながらお話ししたり写真が撮れるからなんです。
ダカールの監督に挨拶したら「リッキーとエイドリアンが野口さんと話がしたいと言ってますので、直ぐに帰らないでくださいね」というので、いやいや、それが目的で来てるので色々話をさせてもらいますよと、ガタガタの英会話6級レベルの僕が返事してました。
先ずは写真撮ろうよと何枚か
ダカールライダーの二人は他のライダーと比べても頭一つ大きい。しかも威圧感がある。けど話ととてもいい人。一流のプロというのはこういうものなんだなとあらためて思った。
やっと直にリッキーに2020ダカール優勝おめでとうが言えたし、エイドリアンに関しては初めましててで、略歴を話してくれたので聞いたらフランスの超有名なサンドレースのルトゥケで3回優勝、5度のホールショットを取ったそうで、面白いエピソードを色々話してくれました。

マルク・マルケス選手 言わずと知れたモトGPライダー

トニー・ボウ選手 インドア アウトドア含めて30回の世界チャンピオンという怪物です。まさに敵なし。

昨年26年の現役から退いたものの、まだ現場で活躍中の藤波さん。顔を覚えていてもらえるのはうれしい限りです。インスタなどでアフリカツインに乗ってモロッコの砂丘を飛んでいるのを見たのでその話ができて楽しかったです。

そして現在日本人唯一のF1ドライバー角田 裕毅選手。

まさかここで会えると思わなかったインディ500を2度制した男、佐藤琢磨選手。
めちゃくちゃうれしい。
FB観れる人ならこれを見て欲しいです
今までこれを観て何度気分上げたことか。
とまぁ、少し酒も入り赤く、にやけた顔がお見苦しいですが、こういう機会に恵まれるのというのも今まで頑張ってきた結果なのかと思います。

これからも頑張ろう。

余談ですが、現在もてぎのコレクションホールではダカール優賞マシンが展示してあります。
CRF450RALLY 懐かしい2stのEXP そしてバハの王者XR600

Special seats for the 2023 DAKAR RALLY [HRC CRF450RALLY]


2023ダカールラリー用シートの製作が大詰めです。

その前にFIMクロスカントリーラリー最終戦となったアンダルシアラリーでベバレンが優勝しました!

さらにモンスターエナジー・ホンダ・チームとしてマニュファクチャラーズFIMクロスカントリーラリー世界チャンピオンの称号を獲得しました。
ライダーの年間チャンピオンはガスガスのサムでしたが、2位にはリッキーブラベック。

おめでとうございます。

世界一のチーム及びライダーたちと仕事ができていることに誇りを感じます。

CRF450RALLY
1回でいいからこれに乗って砂丘を越えてみたいなと思っています。
さて話は戻り、と言っても毎年恒例の投稿となっていますが、飽きずに同じ内容になりますが今年も書いて置きます。

HRCライダーのシートです。
こうして並べると違いが分かりやすいです。
リッキーとベバレンの形状はサイドが張り出したウイングシート。同じように見えますが微妙に違います。カバーの素材も全く別物になっています。
生地のグリップの強弱を色々試した結果です。

コルネホとキンタニラはノーマルっぽく見えますが、高さ、幅、角度まったく別物です。
どれ一つとして、金型で成形されたウレタンをそのまま使用したものはありません。
当然ながら中身はダカールスペックの構造となっており、衝撃吸収材T-NETもインストールされています。

こうした形状はホンダから図面で来ることもあれば、テストやレースの現場からライブで簡単な図面が届いたり、直接シートに書き込んで指示が来る場合もあります。
図面などは載せられませんが、指示の一例
ウイング部分のトップを前へ10mm前へ・・って、幅を5mm 高さをあと7mmとシビアな変更が逐次送られてきます。

こうした細かな対応ができるのもノグチシートだからと自負しています。
プライベーターは別として、KTM GASGAS HEROなどのワークスでここまでライダーに合わせたシートの装着は無いですね。
(もしやってるとすれば僕の認識不足です。ごめんなさい)
シートのオーダーができるよと言えば、どのライダーもオーダーするでしょうけど、チームにそのオーダーを聞くシステムが無ければ装着されているシートにそのまま乗るしかないですからね。
サスやエンジンのセッティングにプラスして、ポジションのセッティングの一つとしてシートは大きな役割を担っています。
シートによってライダーのポテンシャルが上がることを目指しているのがノグチシートです。
裏側の黒い生地はケブラー繊維の生地です。こうした処理も理由があってのことなのです。

写真には出せませんが、ノグチシートはシート以外にもマシンに装備する小物の製作もしています。軽く小さく安全にと言う工夫を凝らした小物の製作は出来上がると、とてもシンプルで誰でもまねができてしまうものなのですが、その形の理由が分からず同じものを作ると使えないものなってしまいます。
こうした仕事が田舎の小さな製造会社の生きていく一つの術ではないかと思っています。

2023は3回目の優勝目指して頑張ってほしいです!