スーパーカブのシート HONDA SUPER CUB

スーパーカブはツーリングバイクとしても人気が高く、商用車そのままの状態で旅をする人や思い切りカスタムする人。スーパーカブの派生でハンターカブやクロスカブで遊びやツーリングを楽しむ人が増えてきました。
おかげさまでカブのシートの依頼も多いです。
今回のシートはこれぞカブと言うスーパーカブです。

カゴ付き。通勤、おつかい、配達まで何でもこなせる1台です。
ご依頼のライダーは女性
これをシートだけで可愛くするのはだいぶ無理があるけれど、黒いビニールのままでは嫌だというので相談に乗りました。

余談だけど、可愛いシートと言えば、ずいぶん前に木彫り作家のムラバヤシケンジさんのシートも作ったなぁ。
今回は、この可愛さとは違って、マルチに使える可愛さを追求します。

話を戻します。
90ccのこのカブの荷台は、たまにタンデムもするかもしれないので、荷台に乗せるタイプのタンデムシートも合わせて張り替えたいと、WEBショップで社外品の安価な汎用タンデムシートを購入して張替えることに。

先ずは届いた二つのシートを確認します。

フロントシートはカビが生え、ウレタンが崩れているところがあります。

そして、通販のタンデムシートめくってみたら・・・。
これがお値段通りと言うか、びっくり。
今までこんなクッションは見たことがないし、こんな発想もなかった。
チップウレタンならまだしも、ウレタンチップを固めずに袋詰めして、その上に硬い板状のポリエチレンでチップの凸凹を整える感じです。ビニールレザーを張り込めばちゃんとした四角いウレタンが入ったクッションに見えます。

なので、ノグチシートオリジナルウレタンで成形。
そして防水コーティング。
しかし、いくらなんでもあのクッションは無いなぁ。

ウレタンの補修が済んだら色決めです。
シックに可愛くという要望に、茶系とアイボリーで組み合わせに悩む。
生地は最高級ウルトラスエード。汚れても防水加工したウレタンだから、水と洗剤でザブザブ洗えます。
なので、濃い色ではなく柔らかいタンとアイボリー色に決定。

そして完成。

大変喜んでいただき、とーーっても素敵な写真をたくさん送っていただいたので紹介します。




 

「カブと私とノグチシート」な写真集でした。

 

 

CRM250ARのレストア

友人から、ほったらかしにしているCRM250ARのレストアを頼まれました。
レストアと言っても、それほど大げさなものではなく、よくあるしばらく乗らないうちにキャブが詰まり、ブレーキが固着したという簡単な修理で直りそうな状態です。
いままで乗ったことがないモタード仕様のCRM250AR。

ガレージに入れていろいろ外していく。
タンクの中のガソリンは既に腐った匂いがしていて、スロットルが固着しているキャブの中は想像通りな状況でした。
とは言え、洗えば綺麗になる程度だったので、最新のケミカルを買って掃除。
しかし、最近のケミカルってすごい。あっという間に汚れが落ちてしまう。無理やり擦らなくても良いって言うのが本当に素晴らしい。
キャブと同時進行で、前後のブレーキのオーバーホール。
キャリパーのピストンが固着していてどうしても動かない。
会社のエアコンプレッサーでピストンを強制的に出そうとしたけど、あまりの固着ぶりにまったく動かず。そうこうしてるうちに、うっかり入れてはいけない場所に指を置いていて、そういう時に限ってピストンが急発射!
瞬間でキャリパーに食われた指はびくともしない。冷や汗とあまりの痛さに涙も出てきた。動けないので大声を出す。
離れた場所で仕事していた職人に「助けてーー 指がぁー たぶん折れてるぅー」と叫ぶ。
職人は半笑いで、何やってんですかねぇとピストンをこじってくれて指脱出。
久しぶりにあんな痛い思いをした。
キャリパー側だけではなく、マスター側もダメで部品交換。
やはり、ブレーキは即命にかかわるのでちゃんとしないといけません。
だましだまし部品の再利用はしないことにします。
ステムやリンク部のグリス確認をしたら、こっちは錆びもなくすべて新しいグリス注入でいけました。室内保管と低走行が良かったんだろうと思います。
タンクもワックスをかけたらとてもきれいになりました。
とにかくどこを磨いてもオフロードを走った形跡がない、傷が全く無いと言っていいほどの状態です。
一通り組み上げて試走です。
このお盆休みに急にブームが来た「ラーツー」を兼ねて試走です。
涼しい山に行って、バイク眺めながらラーメンと数年ぶりに動いたCRMをお祝いして赤飯のおにぎりも追加です。
スポークも黒にしてみました。
モタード仕様って初めて乗ったけど、これはこれで楽しい。
ワインディングが気持ち良くて、あとエンジンの調子もすごく良くて試走と言いながら150km走ってきました。
気になるところがあれば、直ぐに止めて調整です。

アイドリングの調整が調整ネジで出来ないのはなんでだろう。
ワイヤーの引っ張りで調整したけど、それだと遊びがなくて好みじゃない。
キャブの調整ネジをどちらに回してもアイドリングは変わらず・・・
半透明スモークのスロットルカバーから奥に見える部品が何か小刻みに動いているのは見えたけどよくわからない。ネットで勉強しなきゃ。
試走中、やっと2,000kmのこの車体。
そりゃ綺麗なわけで、エンジンの調子もいいわけです。
スプロケがモタード用なんだろうけど、少し小さい気がするので1枚2枚歯を増やしてみよう。
いずれにしてももうしばらく楽しませてもらいます。

 

 

クロスカブ110のシート改造

クロスカブ110のお客様よりご相談をいただきました。
ノーマルではシート高が窮屈なので、先ずは自分でシートのかさ上げをしてみたという事でした。
自分でやっては見たものの、問題点や改善点も出て以下のようにご連絡をいただきました。
お客様より
巡航時の乗り心地はそれなりながら加減速時は腰が前後上下にスイングしてしまい、どうにも落ち着きません。
形状は写真を参考にして頂き、純正よりも若干固めで一体感のある座り心地のシートにしたいと思っております。
また、可能であれば座面の大きさを純正よりも後方に2cmほど伸ばせればとも考えています。
尻の位置を上に上げるだけでなく、後方にも少しずらせる様にする事で膝の曲がりを緩和する考えです。
シート表皮は全面D-01黒ディンプル希望です。

何度かメールで打ち合わせを重ねて、最終的に以下のような内容にまとまりました。
そして完成したシートがこちらです。
厚みが見た目にノーマルの2倍になったシートですが、前後に角度を取ることでぼってりとルーズな感じにならず、シャープさを持ったハイシートになったと思います。

お客様より
ツーリングを敢行しましたが、正しい乗車姿勢が全て良い方向に作用する事を改めて実感しました。
全行程約950kmを二日で走破しましたが、目立った疲れは無く尻の痛みも最小限でした。

良い結果が出て嬉しい限りです。
ありがとうございました。

 

 

ライドアフリカツインに行ってきました

7/6-7とライドアフリカツイン2019の手伝いに行ってきました。
先ずは、このバイクに会えたのが嬉しかったです。
NXRレプリカ
以前、ブログでメイキングを紹介した車両です。
オーナーの方ともお話が出来て良かったです。

ラリーイベントや試乗、エンジンの分解展示など盛りだくさんな内容でした。
写真を撮り忘れてしまいましたが、ランチの色どりと美味しさは今までで一番ではなかったかな。

ノグチシートユーザーも何台か参加されていました。ご愛用ありがとうございます。
土嚢を作ったり、看板を立てたり、テントや椅子の設営が一通り済んだ後に、気になっているバイクを少し試乗させていただきました。
クロスカブ。トコトコ走るツーリング用に気になっていたんです。
ポジションも悪くなく、予想以上にトコトコいけそうです。これは欲しい。

と、こんな感じですが楽しい2日間でした。
また開催されて、皆さんに会えるのを楽しみにしています。

 

CRF450RALLY for Dakar2020  ダカールに向けて始動です。


しばらく南米を舞台にしていたダカールラリーが南米から離れ、次回の2020年は初のサウジアラビア開催となります。

現在はルート作成中で、どんなレースになるのか楽しみです。
そして、もっと楽しみと言うか、今回こそは!という思いでそのサウジアラビアのダカールに向けたHRC CRF450RALLYのシートを作成中です。

(念のため言っておきます。まだ張る前なのでカバーには皺が出てます。)
当然ながら体格もライディングスタイルも違うので、ライダー全員のシート形状の要望が違います。

毎年、少しでもライダーにとってストレスのないライディングが出来るようにと進化しています。
その進化が一般のお客様への提案に繋がるので、妥協はできません。
これからダカールまで何戦かラリーを経て本番に臨みます。
本番までにライダーにピッタリ合ったシートに仕上げていこうと思います。