2021ダカールラリー優勝のシート

2021ダカールラリーで優勝したケヴィンのシートがサイン入りで届きました。
まさにレースで使用した本物です。

シートが届けば、ここはどうだ、あそこはどうだと気になる場所があるのでじっくり見まわします。
触った感じのクッションは問題なし。
ウエルダータグはなんの問題もなく溶着部分の剥がれやロゴの欠けなどもありません。

汚れてはいるもののサイドのHONDAのロゴプリントも損傷は見られないです。


裏側です。こちらは特殊な生地で裏側を覆っています。これもテスト時に指摘された問題をクリアしたようです。

耳栓がリアルです。カード入れもマジックテープの強度も変わらず、裂けや破れもなく問題ない状態でした。ちなみにセンターの穴は最初は開いていませんが、現地でメカがスタンプの大きさに切っています。

これで当社には、2020優勝のリッキーのシートと2021優勝のケヴィンのシートが並ぶこととなりました。

シート屋にとって、これが一番のトロフィーかなと思っています。

忙しいレース後にこれらの手配してくれたスタッフ方々に感謝いたします。

 

 

お客様よりいただいた写真とインプレ

数年前から何度かご注文をいただいておりましたお客様からまとめてインプレをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

お客様より
全てのシートは、最初の座りごごちは、ノーマルより少し硬めですが、
乗っていると、振動を吸収し、ちょうど良い硬さで、腰にやさしいです。
また、きちんとタイヤからの情報を、シート越しに得られるので、乗ってて楽しいです。
Multistradaは、長距離が多いですが、腰の痛さはほとんどないです。
Supermotoは、シングルエンジンの振動がかなりありますが、腰の負担は少なく、足つきもよく乗りやすいです。
CT-125は、シートのエッジがしっかりしているので、コーナーが乗りやすいです。
色や素材、ロゴまで好みでオーダー出来るので非常に良いです。
3台とも違うロゴにさせていたただきました。
CT-125の刺繍は大満足です。希望通りでありがとうございました。
やはりNoguchiシートは、見た目が抜群に素敵なので、バイクがさらに良いスタイルになります。

これからも長く使用させていただきたいと思います。
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ありがとうございます。
数年が経過したシートですが、乗り心地も維持され、写真で見る感じでは座面に使用してあるウルトラスエード(アルカンターラ)も問題ない状態を維持しており安心しました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

ダカール優勝者のシート DAKAR Winner’s seats.

ここに2つのシートがあります。
このシートは2020ダカールで優勝したリッキーブラベックのシート

これは今年2021ダカールで優勝したケヴィン・ベナビデスのシート。
2018のダカール後にいただいたものです。形状は今回もほぼ同じです。

もう一度シートを並べた写真を貼ってみます。
この2つのシート、ベースとなるシートは同じものです。
衝撃吸収材T-NETの挿入は同じですが、ウレタンの形状は大きく異なります。
見ての通りリッキーのシートは羽が生えたように左右に大きく張り出しています。
ケヴィンのシートはリッキーのシートに比べると、ノーマルのままのようにも見えますが、高さ、角度等変更が加えられています。
その他、バレダやコルネホも同じくシートの形状については細かなオーダーが出ています。
こうして並んでいるシート全ての形状が違うわけです。
トップライダーは数ミリの変化にも違和感を覚えるので、希望する形状の再現は重要なことになります。
毎回微妙に違う形になっていたらセッティングも出ません。
ライダーから「ここをあと10mm出してくれ」とか「ここの角度を5mmほど変えて」とか言われると、なかなかに大変なのですが、変更後に結果が伴ってくると、その甲斐があったと思います。
昔何かの雑誌の特集で「たかがシート・されどシート」という題名の特集があって読んだ記憶があります。
たかがシートでしょ?付いてればいいじゃない?という考えから、シートによってこれだけ変わるというような内容でした。まだシートがそれほどバイクの性能に重要な位置にいなかった時代の特集でした。それから積み重ねてきた技術がこうして世界の頂点にいるライダーに使われている現実を見ると、シートの可能性はまだまだたくさんあるのかなと思います。
優勝するマシンには、シートだけでも相当なデータとノウハウが詰まっています。
それを考えると2連覇したHRCのCRF450RALLYには気が遠くなるデータの蓄積があるでしょうし、なによりそれを操るライダーも勝つためのノウハウが積み重なってきた結果だと思います。
この結果と共に、これらの技術を皆様から依頼されるオーダーメードのシートに生かしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

ダカールラリー ホンダが1-2フィニッシュで連覇!

ダカールラリー2021
HRCは1-2フィニッシュで、昨年に続き連覇しました。

優勝はケヴィン・ベナバイズ

2位は昨年の覇者 リッキー・ブラベック

レースは序盤から目が離せない展開で、HRCやKTMのトップライダーがクラッシュなどでリタイヤするなど、ゴールするまで優勝は誰になるのかわかりませんでした。
そこで、1-2フィニッシュをしたホンダのチーム力とライダーのレベルの高さが余計に評価されるものとなるでしょう。

そしてこの写真
私としてはこうしてライダーがシートに座ってる写真が好きなんです。
レース中にライダーを支えた重要なパーツの一つとしてノグチシートがそこにある。
ましてや、世界一過酷なレース、ダカールラリーで1位と2位のバイクにノグチシートがついている。

去年も同じようなことを言ったかもしれませんが、今年は2年連続ラリーシートの世界チャンピオンです。と、大声で叫びたいです。
今回はリタイヤしてしまったけど、途中総合トップに立ったコルネホや、ステージ優勝記録を歴代3位までにしたバレダも、次のレースでは十分に優勝できる実力を見せたと思います。
ホンダの今後の活躍に期待しつつ、ノグチシートも進化するライダーにしっかりとついていく技術と知恵を出していこうと思います。


ワークスライダーのように華麗には走れないけどまた砂漠に行きたくなってきたなぁ。ラリーの魅力は尽きないです。
早くマスクのない自由な世界に戻ってほしいです。

 

 

アフリカツイン1100 ダカールスペックシート CRF1100Lその後

昨年の3月に作った三橋さんのシート。
それからいろんなモディファイが加えられ、シートを新しくしてからの走行距離は5,000kmを越えたととのこと。
撮影やダート率も多く、一般的なオンロードツーリングに比べて結構激しく使用されてきました。
シートを作った時はこんな感じでしたが
細かいところを見れば本当にキリがないくらい手が入っていますが、サイレンサーくらいかなパッと見て変わりがないところは。
大きな部品は特注アンダーガードがつけられ、よりラリーマシンに近づきました。
デカールをデザインされた方が、シートのデザインも考慮してくれたと思うのですが、それくらいデカールとシートデザインがぴったりとマッチしています。
とにかくかっこいいです。
お披露目に来ていただいたついでに、激しく使われたシートのメンテナンスというか、見えない部分で不具合が出ていないかを確認させていただきました。


パッと見たところウルトラスエード(アルカンターラ)の表面は汚れがあるものの見苦しい痛みはなく、良い状態を保っています。破れれなどもなく縫製にも問題はありませんでした。
そして前後シートを外します。

カバーをはがして防水コーティングを確認します。
60mm盛ったハイシートはそれなりにクッションストロークが出るため、三橋さんのような激しく乗るシチュエーションがある場合は、防水コーティングが剥離するのではないかという懸念もありましたが、これも心配はよそにどこにも問題がない状態でした。
そしてウルトラスエードのカバーを軽くクリーニングして再度張り込み。
今年もこのマシンで全国を回るそうなので、マシンと共にシートもじっくり見ていただければ幸いです。