工具巻きもHRC  Tool roll for HRC

シートの採用も嬉しかったのですが、実はもう1つ採用されたものがありました。

世界で一番大きなノグチオリジナル工具巻き。(当社比)
広げたサイズはW=1300 D=1000
たたんで丸めると(入れる工具にもよるけれど)W=500 200-250Ф 

写真はHRCダカールバージョンです。

メカニックの名前がすべての工具巻に入っています。ニックネームつきで!自分の名前が入っていると、なんか嬉しいじゃないですか。気分も3割増にはなるね。
これが毎晩ビバークで広げられてマシンが整備されるわけです。

あぁ、その風景を見てみたい。ノグチの工具巻を広げて、工具を手にしたメカニックが先ずシートを外して工具巻きの横に置き、寡黙に淡々と作業を進める・・・勝手に想像してんですがその光景にため息ついています。
さて、今回の工具巻きはHRCのメカニックと検討をして現行品よりもパワーアップした工具巻きになりました。
収納力だけではなく、直ぐに作業ができるように広げやすく、直ぐに撤収しやすいようにバックル等の変更。
世界を渡り歩くメカニックたちの要望がたくさん詰まっていると言っても過言ではありません。

もちろんシート同様、ワークススペックの製品は一般の方々でも購入可能です。(受注生産)(HRCのロゴを入れることはできません)

 

 

 

よくね、取引先がバイクシートの改造だけではなく、多岐にわたる当社の製品群を見て、その管理からして大変ですねと言われるけれど、大変って何???
結局のところこれなんですよ。またホンダのCMかと言われそうですが、こう言うシンプルなのはいいですね。分かりやすいし伝わる。この言葉をどう取るかは人それぞれです。これからも、面白いから、やる。が、モットーです。

 

 

 

負けるもんか! Go to win!

 

上の写真クリックでHONDA RACING  http://www.teamhrcrally.com   の特設サイトへ飛びます。↑

DAKAR RALLY2013にワークス参戦する「TEAM HRC」のマシンにノグチシートが採用されました!

そりゃー、最初に話が来たときには鳥肌立ちましたよ。だって、HRCからの依頼ですよ。でもね、同時に不安も同じくらいありましたね。テストしてみたけど、やっぱり要らないよ。と言う評価もあるということでスタートしてますからね。

私自身パリダカに憧れて砂漠への思いはいまだ冷めず、今年の3月にはトゥアレグラリーに出場した。
ラリーに熱中すると同時に、家業に近いということもあってはじめたバイクシートのカスタム。今年で20年目に入った。(ちなみに野口装美は創業43年です)
シートカスタムを始めた当初から、単純に破れたシートを張替るではなく、ただ削るだけではなく、ただ盛るだけでもない・・・・・
少しでも機能性アップを求め続けてきた結果と、これまで当社と共に開発に協力をしてくれたライダーのおかげで今回の採用になったのだと思います。
シートカスタムを始めた頃には手本にする資料もなく、そんな中でも「HRCのNXR開発奮戦記」に書いてあったカンガルーの革で張ったシートの話は何度も読み返したものです。たった数行でしたが、ライダーのシリルヌブーが現場でウレタンを削りだしたとかと言うエピソードでいろんなことを想像しました。
そんなHRCのシートを今度は自分が作ることになるとは、本当に夢にも思いませんでした。
そうは言っても「いつかは世界の名だたるメーカーやライダー御用達」となるようなカスタムシートメーカーになるという気持ちは、はじめた頃から持っていたんですけどね。

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この話をいただいてから今日までCRF450 RALLYのシートは何個作ったんだろう。スタッフも良く頑張ってくれた。5人のライダーそれぞれの体型の違いや、乗り方の違い、シートに対する好みもあるだろうし、それを全て加味して全てのライダーから「good!」と、とりあえず言ってもらえたのは嬉しい限りです。しかし、まだまだシートが持つ可能性はたくさんあるはずなんだ。ダカールまで前哨戦やテストがまだあるので、できる限り突き詰めていこうと思います。

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前哨戦のモロッコラリーには、ダカールラリー常勝のKTMワークスもいます。
HRCの鈴木社長が言っていた「勝つ気で行かなければ2位にもなれない」というのは本音でしょう。
だれだってKTMのダカールでの強さは知っているし、初年度の難しさも知っている。

だけど勝ってもらいたい。
スゲーなホンダ!って賞賛を浴びてもらいたい。
そして、そのマシンにはノグチシートが付いているんだと、当社スタッフと今まで当社にご依頼いただいたお客様と、これからご依頼いただける未来のお客様みんなで喜びたいんですよ。

ベタですが、だから、これでしょう!

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こういうの大好き。

負けるもんか!

さぁ、始まりです。

HRC ダカール特設サイト

 

 

 

 

サポートライダー辻健二郎 AMA-SX

サポートライダーの辻健二郎氏がアメリカのAMA-SXに参戦する。そう、あのスーパークロスに。
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当社は、ほんとささやかながらシートを少しだけお手伝いさせていただいただけなんですけどね。

今年の初めに辻氏が当社へ挨拶に来てくれたときに「 どうしても挑戦したかったんですよ」って言葉が印象的でした。挑戦に早いも遅いもないと自分は思っている。いつも「今が一番いいとき」なんですよ。そりゃね色々思うこともあるだろうけど、そこは男としてグッと心にしまっておくもんです。

来年の彼の活躍に期待して、できる限り応援したいと思います。

今後の活動はここでチェック。

24時間耐久レース JCR優勝!  Congratulations! JCR

日本時間で言うとついさっきゴールした24時間耐久レース。グレンヘレンで行われたそのレースでは4年連続の優勝と言う形でJCRが勝利を収めました。

いいですね。CRF450X ゼッケン1の優勝したマシンを前に全員で1番のサイン。そしてその優勝したマシンにはノグチシートが装着されている。

当たり前だけど、24時間耐久レースなので真夜中も走り続けます。

今回はバハ1000の前に走る長時間のレースと言うことで、実験的なシートも含めて数種類のシートをJCRへ送った。前回のバハ500で出た要望を踏まえてより滑らないシートをというところに重点を置き、座面やサイド部分へ何種類かのエンボス模様を付けた。

たくさん送ったもんだから、テストも大変だったと思う。

やっぱりこういう写真は嬉しいね。メカニックのエリックです。

シートの滑り止め具合のテスト中の写真です。その効果はどうだったかと言うと、「エンボスにより滑り止め効果はアップしたが、滑り止め効果が高すぎてモトパンがシートに食いついて尻の皮が持たないかもしれない・・」ということでした。
この評価は、ある程度思った通りと言うか狙った所であり、もう少し滑り止め効果の高いシートが欲しいと言うところに、もう少し滑り止め効果のゆるいシートが良かったといわれる物を提供できたということなので、次はこのあたりで良いだろうというシートが見えてきた。 バイクのセッティングと同じですね。ドンピシャなセッティングをセンターとするならば、一度センターを越えてセッティングを出すと割と早い段階でちょうどいいセンターに合わせられると言うことです。

実際に今回のレースで使用したシートはこちら。

コースやレース内容によってギヤやサスペンションのセッティングを変えるように、シートにも同じような選択肢があるということが広まっていくと嬉しいなと思う。今回も選ぶシートが多くあったのでいろんな意見が聞けたし、そのどれもが次のシート作りに役立つ意見だった。

ちなみにカバーの滑り止めのことばかり書きましたが、肝心の長距離と衝撃に対する対策としてT-NETオリジナルウレタンでの中身の改造は全てのシートに行っています。24時間の疲労はこれで少しでも軽減できたかなと思っています。

もちろんこれと同じシートは車種は違っても一般のお客様に提供可能なものばかりです。

 

ラリーモンゴリア2012 HONDA XR250BAJA Rally Mongolia 2012

今年は雨などでコースが大荒れとなったラリーモンゴリア2012
当社でシート改造をされたお客様が見事完走し、シートの完走もいただいたのでここにご紹介させていただきます。

お客様より

先日終了しましたラリーモンゴリア2012に出場し、おかげさまで無事完走する事ができました。

その際、今回製作して頂いたシートの効果をとても強く実感出来ましたので、御礼を
申し上げさせて頂きます。

とても良いシートを製作して頂きありがとうございました。

私のシートは、ノーマルから3cmのアンコ盛り、ビニールレザー+エクセーヌで製作して頂きました。ノーマルのシートでは低くてヒザが曲がりすぎて、長時間の走行ではヒザが痛くなってしまって、5月のTBIでは苦労したのですが、+3cmのアンコ盛りによりそれは全くありませんでした。また、立ち・座りの繰り返しも楽になり、アイポイントの上昇による路面状況の把握も良かったです。

まるで一クラス上の車格のバイクに乗っているようでした。

本来このシートの低さだけが悩みで、エクセーヌの座面は興味でやってみたのですが、これの滑り止め効果が期待以上で、

「座面のグリップが良いとこんなに安定したライディングが出来るものなのか!」と、驚きました。この効果は普段のツーリングで使っても効果があるのでは?と思いました。

ただし、わかっていた事ではありますが、雨や朝露で座面が湿ってしまうのはやはり普段使いでは少し問題があるかなとも思いましたが。まあ走ればすぐ乾くし、レースユースですので、今回は問題はなかったです。

今回は予算の関係で衝撃吸収素材は使いませんでしたが、アンコ盛りによりクッションが増えた分ノーマルシートよりもおしりの痛みも少なかったです。

初めての海外ラリーでしたが、シートの効果もあり、楽しんで走る事が出来ました。また機会があれば相談したいと思いますので、その時はよろしくお願いします。

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御感想いただき誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。