スズキSV650のシート改造依頼
お客様からはこのように、自分のシートを写真に撮り、プリントアウトしたところに要望を書き込んでいただきました。
この要望をもとに、詳細を詰めていきました。
”さきほど実車に取り付けてみました。
ノーマルの薄っぺらな印象から
がっしりと剛性感のある座り心地になりました。
今度のツーリングが楽しみです。”
と言った感想をいただきました。
ありがとうございました。
フリースタイルモトクロスで目標に向かっている戸田蔵人さんのシートも微調整を重ねています。
写真は戸田さんのfacebookからお借りしました。
車椅子に乗ってる人がこうして飛んでいるって、ほんとすごいです。
まだまだこれからが楽しみです。
サイズ調整をした新しいシートで、よりエキサイティングな技を決めてください。
バイクシートを注文したいんだけど、どう説明したらいいのか分からない。というお話をお客様から聞きます。
*とりあえずお尻が痛いから何とかしたい。
*足つき性を改善したい。
*シートカバーが破れているから張り替えたい・・・
このような要望を言っていただければ、それに合わせた提案をさせていただきます。
明確にこうしたい!という希望がある方は以下のような指示をいただきます。
これらの例が皆様の参考になれば幸いです。
1.当社の加工例やインスタにある写真をメールに添付して
「これと同じ仕様が良い!」 というオーダー方法です。
車種が違っても「こんな感じの色やデザインがいい」と言っていただければ、提案もしやすいです。
2.シートに直接指示を書いてもらう。
写真のようにシートに直接テープなどで切替ラインを描き、素材の指示、ロゴの位置などの指示があると間違いも起きにくくなります。カバーに直接ペンで描いてもよいです。形状変更がある場合は、ここを削る、ここを下げたい、などの指示も同時に行なえます。
3.イラストで指示をいただくこともあります。
オーダー前にこんな感じにしたいんだけど可能かな?とか、イラストつきで質問があると見積もしやすく、不可能な部分はそのイラストに当社が書き加えてお客様へご返事させていただきます。
4.刺繍の糸色のオーダーも可能です。
ステッチラインの指示や、刺繍の位置などかなり細かなオーダーにも対応します。
特に刺繍は自社で加工できるので、オリジナルの刺繍も広い範囲で対応しています。
5.第一希望だけ伝えるというのもありです。
カタログ写真を使って、ペイントソフトで簡単にラインを引き「緑のラインでアンコ盛をして欲しい。デザインはお任せするから 後はよろしく」でも構いません。
6,当社で打ち合わせをする。
直接来ていただければ、素材の提案から完成イメージまでより具体的に打ち合わせができます。バイクで来てもらい乗車姿勢から考えたり、シートだけ持ち込んで打ち合わせも可能です。
ただし、当社での打ち合わせは事前に予約をお願いします。
担当者が不在の場合、ご迷惑をおかけしますので宜しくお願いいたします。
オーダー品というものは注文する方とされる方の意思の疎通が第一です。
希望した物と違うということがないように打ち合わせは慎重に行なっております。
問い合わせはメール ファックス 電話 どんな形でも構いません。
バイクシートについて相談があると言っていただければ、当社の専門スタッフが対応させていただきます。
電話での問い合わせですが、やはり最低でもお名前と車種をはじめに伝えていただき、そこから相談内容を話していただけると電話を受けるほうも気分が良いです。
先ずは問い合わせフォームからお気軽に問い合わせください。
携帯のメールアドレス(docomo.ezwebなど)からだと当社からの返信メールが届かない場合がありますので、PCメールもしくはGmailなどのフリーメールから問い合わせください。
いただいた問い合わせに関しては必ず返事は致します。返事が来ないと思ったら迷惑メールフォルダーなどを確認してください。
戸田蔵人さんのシートを作った話を少し前にしました。
こんな感じのシートでした。
これを使用してもらって、戸田さんからの要望が出たので手直しと、ストッパーの形状を変えたものの新作をしました。
簡単な型を作り、硬質ウレタンで成型です。
ストッパーにはクッション性は要らないので、硬質ウレタンを使用しました。
この後の作業の写真はありませんが、仕様を変えたシートの完成です。
ロゴはレモンイエローに変更し、リブを赤色に。
良い感じの派手さとかっこよさと自己満足しています。
そしてこの滑り止めのリブ。
これは私が知る限りノグチシートのみが行なっているリブの取り付け方です。
一般的には縫製によって、リブを糸で縫い合わせますが、ノグチシートでは「溶着」と言う方法を使い、素材同士を溶かしてリブと座面の生地を一体化させています。
この方法だと、糸の切れる心配もなく、泥のつまりなどもなく、汚れ落としも楽と言う利点があります。
また、耐久性も縫製に比べて高いです。
このシート持って1月のアメリカへ行かれる戸田さん。
活躍が楽しみです。
9月に名阪スポーツランドで行なわれた全日本モトクロス。
その時に特別なバイクでデモランをされた戸田蔵人さん。
戸田さんのプロフィールはWEBから引用させていただきます。
全日本モトクロス国際A級(IA1)プロライダー戸田蔵人
08年6月に事故が起き胸から下が完全麻痺に。
損傷部位:脊椎T6.7脱臼粉砕骨折、 肋骨1本残し全骨折 手首、顔面、首骨折
折れた肋骨が左右の肺に刺さり穴が開き多量出血
損傷高位;T6・7完全麻痺 asia A コンプリート 脊髄神経はほぼ完全断裂
医者からは一生車椅子と。
しかし諦めず挑戦し続け、また歩き、そしてライダー復帰を目指す。
いつか必ず。
現地で声をかけさせていただき、自己紹介をしたところ・・
「野口シートさん? この前アメリカで練習したときにトッドポッターから、このシート知ってるか?って野口さんのシートを教えてもらいました」
って、嬉しい話を聞かせていただきました。
デモラン前で忙しいときだったのでシートの話は詳しく出来なかったのですが、後日メールで何かご協力できることがあればという申し出にシートを作らせていただけることになりました。
現状使っているシートを送ってもらいました。
腰部分が当たる所は硬質ウレタンで成型されています。
シートの高さと腰当の高さ角度などは、何度も試して寸法を決めたそうなのでこの部分は変更せずに、形状を整えてグリップの良いシートカバーで張り込みをしました。
当社としてもこれが正解なのか、イマイチ自信がないというのが正直な所です。
しかし、作って試さないと次には進めません。
戸田さんに乗っていただき、問題点など洗い出しながらスペシャルなシートに仕上げて行けたらと思います。