HONDA CRF450RALLY Special seats. For the DAKAR2020


ダカールラリーの前哨戦ともいうべきモロッコラリーが終了した。
結果はハスクのアンドリューショートが優勝し、HRCホンダのジョアンが3位、リッキーが5位と言う結果でした。

ライダーやチーム員の皆さんがモロッコで戦っている間、それと同時進行で2020ダカールに向けたシートを製作しました。

レースごとにシートのオーダーが変わったり、レース中に仕様変更の速報が入って直ぐに改修したりと、当たり前なんですが気が抜けません。
レース中の写真やビデオを見ながら、ライディングスタイル、ポジションの研究をしています。

彼らには全く及びもしない私の走りですけど、同じフィールドでレースに参加することで少しでも彼らの希望を汲み取れたらと思って、私はラリーを続けています。もちろん、私のような趣味のライダーに、より良いシートを提供するのも同じ理由です。
シートは重要な機能部品であるとノグチシートは考えています。

少しでもライダーに負担をかけない、性能の良いシートを提供したいと思っています。
さて、今度のダカールラリーは初開催のサウジアラビア。
ワークスチームのHRCにシートを供給して8年。
今度こそ優勝をと願うばかりです。

がんばれHRC!!!!!!

 

 

BMW R1200GSのシート改造

友人から預かったBMW R1200GS 30アニバーサリーモデルのシートを自分の好みに改造しました。
ノーマルのシートは赤色でビニールレザーです。
先日このシートで、1日で350kmほど走ってきました。
やはり広い座面とポジションの良さ、マイルドなエンジン特性から、ほとんど疲れを感じさせない良いバイクなのは分かりました。
しかし、
限定モデルのこの赤がなんとなくしっくりこないのです。
これはこれでありなのは分かります。しかし、黒いシートも付けてみたい。
ウルトラスエード(アルカンターラ)の適度なすべり止めも欲しい。
フロントシートの尖った先端がちょうどニーグリップの位置なので、ホールドしやすいウルトラスエードなら余計にいいのではと思うとすぐに張替したくて仕方がないです。
形状も若干股間に圧迫感があったのと、若干前下がりなのでシート前部のアンコ盛りとシェイプをすることでより、ポジションが安定して快適になるはずです。
もちろん中身は衝撃吸収材T-NETとオリジナルウレタンのミディアムの積層仕様です。
作業途中の写真です。
ノーマルウレタンを削って衝撃吸収材T-NETを積層。
ここから、削っては重ねてとそれなりにノウハウの詰まった加工が進みます。
前後のシート形状ができたら防水コーティングをして装着確認。ラインを引いたりして、カバーのデザインを考えます。
今回は比較がたくさんできるようにノーマルのシートはそのままとってあります。
シート前部のくびれがノーマルよりも大きくなって、細身になっています。
こうすることで、この部分が高くなっても足つきに影響はありません。
あんこ盛りなのに、足つきが変わらないのは理想のシートの一つだと思ってます。
カバー地の型取りです。
あーでもないこーでもないと、ラインをたくさん引いてデザインの微調整の跡が見えます。ミミズが這ったようなラインで大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、そこは職人なんです。完成写真をご覧ください。

黒のウルトラスエードに入れた黒糸のGSの刺繍が正解でした。大きく目立たず、でも光の当たり加減でキラッと光るロゴになっています。
座面にはパンチングのウルトラスエードを使用して、黒一色だけどアクセントになっています。
フロントからリアシートへの縫製ラインのつながりもいい感じです。どの角度からも違和感なくつながりを感じる切替だと自己満足です。
皆さんはどちらが好みでしょうか。
赤か黒。
赤/黒のツートンカラーにするのもいいかなと思いましたが、私はやはり真っ黒が好きです。
こうして並べるとシート形状の違いが分かるでしょうか。
赤のノーマルと比べて、黒はシート先端の立ち上がり部分のカーブが緩やかになっています。新作のシートは着座面が10mmほど上がり前部は15-20mm上がっています。赤いシートはビニールレザーが着座部分で浮いているので、写真では同じ高さに見えますが、実際には10mm以上低いです。
足つき性の比較です。
新作の黒は、停車時のポジションにおいて足が出しやすいように幅が狭くしてあるので、高くなっているのにノーマルと足つきは変わりません。
少し話がそれますが、この理屈から、現在足つきがギリギリでシートを薄くして足つき性を確保しようと考えている方は、やみくもに削ってクッション性を悪くするより、着座部の厚みは確保したまま、停車時に足を出す部分、前方のシート幅をシェイプして細くするだけで足つき性が確保できます。(但し、全ての車種に有効な方法ではないので、アンコ抜きをお考えの方はメールか電話でご相談ください)
話を戻します。ライディング時に気になっていた股間(内股)への圧迫がかなり軽減されています。
着座部の幅は十分に確保してるので長距離が楽しみです。

 

 

スーパーカブのシート HONDA SUPER CUB

スーパーカブはツーリングバイクとしても人気が高く、商用車そのままの状態で旅をする人や思い切りカスタムする人。スーパーカブの派生でハンターカブやクロスカブで遊びやツーリングを楽しむ人が増えてきました。
おかげさまでカブのシートの依頼も多いです。
今回のシートはこれぞカブと言うスーパーカブです。

カゴ付き。通勤、おつかい、配達まで何でもこなせる1台です。
ご依頼のライダーは女性
これをシートだけで可愛くするのはだいぶ無理があるけれど、黒いビニールのままでは嫌だというので相談に乗りました。

余談だけど、可愛いシートと言えば、ずいぶん前に木彫り作家のムラバヤシケンジさんのシートも作ったなぁ。
今回は、この可愛さとは違って、マルチに使える可愛さを追求します。

話を戻します。
90ccのこのカブの荷台は、たまにタンデムもするかもしれないので、荷台に乗せるタイプのタンデムシートも合わせて張り替えたいと、WEBショップで社外品の安価な汎用タンデムシートを購入して張替えることに。

先ずは届いた二つのシートを確認します。

フロントシートはカビが生え、ウレタンが崩れているところがあります。

そして、通販のタンデムシートめくってみたら・・・。
これがお値段通りと言うか、びっくり。
今までこんなクッションは見たことがないし、こんな発想もなかった。
チップウレタンならまだしも、ウレタンチップを固めずに袋詰めして、その上に硬い板状のポリエチレンでチップの凸凹を整える感じです。ビニールレザーを張り込めばちゃんとした四角いウレタンが入ったクッションに見えます。

なので、ノグチシートオリジナルウレタンで成形。
そして防水コーティング。
しかし、いくらなんでもあのクッションは無いなぁ。

ウレタンの補修が済んだら色決めです。
シックに可愛くという要望に、茶系とアイボリーで組み合わせに悩む。
生地は最高級ウルトラスエード。汚れても防水加工したウレタンだから、水と洗剤でザブザブ洗えます。
なので、濃い色ではなく柔らかいタンとアイボリー色に決定。

そして完成。

大変喜んでいただき、とーーっても素敵な写真をたくさん送っていただいたので紹介します。




 

「カブと私とノグチシート」な写真集でした。

 

 

ラーツーの話 RAMEN Touring

ラリーの話じゃないです。
ラーメンツーリング。ラーツーです。
今までツーリングと言えば、オフロードなら林道を繋いで休憩もそこそこにひた走る。オンロードバイクなら、目的地やルートを決めて、これもまたとにかく走る。

走ることがメインで、観光などはそれほど重要ではありませんでした。
そもそも何かを背負って走ることが苦手なんです。
お盆中はツーリングに出ても暑いし渋滞だしなぁ、出かけるにはちょっと・・・でも乗りたい。何かないかなとユーチューブを眺めていたら「ラーツー」の動画をみかけた。
バイクで出かけて、その先でラーメンを作って食べて帰ってくる。
それだけなんだけどなんか楽しそう。近所には山も川も沢もたくさんあって、良いロケーションはたくさん知っている。

さらに、ラーツーするための道具は何一つ追加しなくても、すぐに出かけれるほど揃っている。
ガスのストーブやもっとコンパクトなものもあるけれど、なんとなくガソリンストーブのオプティマス8Rをラーツーのお供にすることにしました。
とりあえずやってみよう。
早速、袋ラーメンを一個持って出かけてみました。
この時は、おにぎりと刻み葱と海苔を追加。きれいな沢に足をつけながら涼しい風に当たって食べるラーメンは美味い!
いくら涼しいとはいえ直射日光が当たる場所は暑い。なので太陽を遮る大きな樹の下の影を探して、なおかつ風が抜けるところを探すんだけど、さっきまで影だったところがお湯が沸くころにはカンカン照りになったりして、思っていたより地球は早く回ってるなぁなんて気づいたりします。
2回目はラーメンに入れるカット野菜と赤飯のおにぎりを追加。
この場所は県道の休憩所のようなところで、県道と言っても車の往来はほとんどなしなところ。すぐ下には川も流れ、ぎりぎり汗もかかない程度の場所。
やっぱりテーブルがあると楽だなと思う。
早速折り畳みミニテーブルを買ってしまった。
道具はぎりぎりまで増やしたくはないんだけど、快適で便利なものはやはり持って行きたい。

テーブルが届かないのに3回目の出動
今回は出来立てラーメンに落とす生卵と食後のデザート「なごやん」東海地方の人ならだいたい知ってるお菓子。卵の輸送は気を使うので、なにか1個入りのケースを考え中。
廃村になった村を抜けてしばらく行くとコンクリート舗装の道が途切れる、ここは誰も来ない場所なので道でラーメン。食べた後にそのまま道に大の字になって仮眠も気持ちいい。

楽しいぞラーツー。
なので、袋ラーメンも毎回同じでは面白くないので、ネットで袋ラーメン20食入り福袋なんてのを買ってみたり、乾燥野菜のネギやコーン、キャベツにわかめと、そうそうメンマも要るやん!とラーツーを充実させるラーメントッピングも購入。

乾燥野菜なんて買ったことがなかったけど、これはこれで試すのが楽しみ。
こういったものを全部揃えてしまうと、揃った時点で飽きてしまうことが往々にしてあるけれど、まぁそれはそれで良しとしよう。

そして先日も。
今回は「朝ラーツー」をやってみました。
朝ごはんにラーメンはいかがなものかと思いつつ出発。
こんな渓谷。すごく涼しい。
この場所は、山の家のすぐ裏なんです。
袋ラーメン定番中の定番。
乾燥野菜も大正解でした!
こんなところでぼんやりする時間もいいもんです。


続く。

はず。

 

 

CRM250ARのレストア

友人から、ほったらかしにしているCRM250ARのレストアを頼まれました。
レストアと言っても、それほど大げさなものではなく、よくあるしばらく乗らないうちにキャブが詰まり、ブレーキが固着したという簡単な修理で直りそうな状態です。
いままで乗ったことがないモタード仕様のCRM250AR。

ガレージに入れていろいろ外していく。
タンクの中のガソリンは既に腐った匂いがしていて、スロットルが固着しているキャブの中は想像通りな状況でした。
とは言え、洗えば綺麗になる程度だったので、最新のケミカルを買って掃除。
しかし、最近のケミカルってすごい。あっという間に汚れが落ちてしまう。無理やり擦らなくても良いって言うのが本当に素晴らしい。
キャブと同時進行で、前後のブレーキのオーバーホール。
キャリパーのピストンが固着していてどうしても動かない。
会社のエアコンプレッサーでピストンを強制的に出そうとしたけど、あまりの固着ぶりにまったく動かず。そうこうしてるうちに、うっかり入れてはいけない場所に指を置いていて、そういう時に限ってピストンが急発射!
瞬間でキャリパーに食われた指はびくともしない。冷や汗とあまりの痛さに涙も出てきた。動けないので大声を出す。
離れた場所で仕事していた職人に「助けてーー 指がぁー たぶん折れてるぅー」と叫ぶ。
職人は半笑いで、何やってんですかねぇとピストンをこじってくれて指脱出。
久しぶりにあんな痛い思いをした。
キャリパー側だけではなく、マスター側もダメで部品交換。
やはり、ブレーキは即命にかかわるのでちゃんとしないといけません。
だましだまし部品の再利用はしないことにします。
ステムやリンク部のグリス確認をしたら、こっちは錆びもなくすべて新しいグリス注入でいけました。室内保管と低走行が良かったんだろうと思います。
タンクもワックスをかけたらとてもきれいになりました。
とにかくどこを磨いてもオフロードを走った形跡がない、傷が全く無いと言っていいほどの状態です。
一通り組み上げて試走です。
このお盆休みに急にブームが来た「ラーツー」を兼ねて試走です。
涼しい山に行って、バイク眺めながらラーメンと数年ぶりに動いたCRMをお祝いして赤飯のおにぎりも追加です。
スポークも黒にしてみました。
モタード仕様って初めて乗ったけど、これはこれで楽しい。
ワインディングが気持ち良くて、あとエンジンの調子もすごく良くて試走と言いながら150km走ってきました。
気になるところがあれば、直ぐに止めて調整です。

アイドリングの調整が調整ネジで出来ないのはなんでだろう。
ワイヤーの引っ張りで調整したけど、それだと遊びがなくて好みじゃない。
キャブの調整ネジをどちらに回してもアイドリングは変わらず・・・
半透明スモークのスロットルカバーから奥に見える部品が何か小刻みに動いているのは見えたけどよくわからない。ネットで勉強しなきゃ。
試走中、やっと2,000kmのこの車体。
そりゃ綺麗なわけで、エンジンの調子もいいわけです。
スプロケがモタード用なんだろうけど、少し小さい気がするので1枚2枚歯を増やしてみよう。
いずれにしてももうしばらく楽しませてもらいます。