HONDA CB750Kのシート改造

CB750Kのシートのご依頼を受けました。
この辺りの年式となるとシートベースは鉄で、ウレタンは赤ゴムだったりして、当社では手に負えない経年劣化をしている場合が多いのですが、今回はリプロのシートをウレタンもすべて改造するということで仕事を受けました。
奥様も後ろに乗るということで衝撃吸収材T-NETは全体に挿入。
バランスが悪くならない程度のアンコ抜き。
落ち着いた大人な感じの外観・・等々。打合せをしてまずはウレタン加工。
足つき性と全体の形状は問題なかったけど、タンクとの間の隙間が大きいので補正。
いつものざっくりした絵で申し訳ないのですが、タンクとの隙間埋めも限界があります。もちろん大掛かりな工作をすれば理想に近づけることはできますが、結局コストとの相談にもなります。
赤い丸で囲った部分にできる隙間は、ウレタンで埋めることができません。
この部分はカバーのテンションが大きくかかる場所でもあり、ウレタンで埋めたとしてもカバーを張るテンションで凹んでしまいます。
なので、下の絵のようにタンクとの当たり面の上部はウレタンで埋められますが、サイド下部はシートベースの形状のままの隙間が出ます。
このCBも同じなので完全にフィットとまでは行きません。

そしてウルトラスエードとビニールレザーのコンビで張ったシートが完成しました。

こうして見ると、それほど隙間に気が行かないレベルかと思います。


新車以上に磨きこまれたCB750Kにシンプルな切り返しのシートは派手さはないけど落ち着いた大人な感じでとても素敵です。
新しいシートで奥様と楽しいツーリングをお楽しみください。

 

 

ダカールラリー2023に向けて 

2023ダカールラリーに向けてテスト用から本番用まで、今回もシートのお手伝いをすることになりました。

長年在籍したジョアン・バレダが契約終了となり、新たにエイドリアン・ファン・ベベレンが加わりました。
彼からのシートオーダーを受けて、テスト用のシートを製作しています。
もちろんリッキー、キンタニラ、コルネホのシートも同じように微調整をしながら2023ダカールラリーに向けてつめていきます。

ライダーごとに違う形状、グリップ性能の違うカバー地など、ノグチシートからも提案しつつ、ライダーの好みに合ったシートに近づけて、ライダーとマシンのポテンシャルが最大限発揮されるシートになればと考えています。


11年目のサポートなる今年もあぐらかかずにしっかりやっていきます。

 

 

ダカールスペックシートのうれしい感想

ギリシャで開催されているヘラスラリーに参加しているSilk.Riderさんからリアルタイムでこんなメッセージが届いた。

今日は350kmのステージを走り切ったぜ!
それなのにノグチシートの俺のお尻はなんともないんだ。
他のライダーはお尻を右や左にずらしながら辛そうだったけど、
もうね ノグチシート完璧! キングオブシート天才!!!

(すみません。訳は正確ではなく動画の勢いをそのまま言葉にしました)

会ったこともない遠い国のライダーがノグチシートを選んでくれて、結果ラリーを楽しく走ることができているということが職人として本当にうれしいです。
すべてがこういう結果になればいいんだけど・・
だから開発は止まることがないんです。
仕事をしていると色んなことが起こるけど、こういう声が聞こえるとますます頑張ろうという気になります。

 

 

久しぶりーのラリー参加

久しぶりにラリーに参加してきました。
知り合って30年近くになる友人が主催で「たまには来てよ」と誘われ、この20年近く国内のレースというか、こうしたイベントの手伝いはしたけど自分で走ることがなかったので、昔この友人と特訓をしたエリアでもあるし、たまには行ってみるかとなりました。
海外のレースを何十回も経験してきた彼の演出は素晴らしく、この1枚からもわかるようにホテル(ではないんだけど)の前にHQがあり、パルクフェルメもある。ヨーロッパの風が吹いてる感じ。
レストランからの眺めも最高なんです。
そして、コースはというと・・・・
こういうことです。
一歩間違うと帰れなくなります。
とは言え、きちんとコマ図に従い、ちゃんと指示された道を前に進めればやがてゴールは見えてくる。
このコマ図に指示された道を行くんだけど、登れと言われた目の前の道が、岩の壁にしか見えなかったりする・・・
登りきるとこんな素敵な景色が待ってるし、ここに来ないと次に進めないから人の手を借りたりしながらとにかく進みます。
町中をキャノンボールのように走るのではなく、ごく狭いエリアに設けられたステージのみで時間計測をして順位を決めます。
1日に3-4ステージがあり、それを2日間。トータルで時間の短い人が勝ちます。
友人の作るステージは、運転テクニックを競うものや、スピードを競うもの、地図を読んでオリエンテーリングのようにポイントを集めるステージなど、ただバイク乗って速いだけでは勝てません。
あっという間に2日間が終わってしまい、久しぶりにものすごく楽しい時間が過ごせました。

ノグチシートのオリジナル座布団

ほぼ毎日十年以上使ったオリジナル座布団

さすがにへたってきたのでお暇を出すことにしました。
そのまま捨てるのは惜しいので分解して中を確認。
黄色い部分が硬質低反発ウレタンで青い部分が衝撃吸収材T-NETです。
どの部分を切っても衝撃吸収材T-NETのへたりはほぼなく、新品当時の厚みを保っていました。
低反発ウレタンは発泡のセルが砕けて薄くなっている部分が見られます。

バイクシートには低反発ウレタンは使用しておりませんが、高反発ウレタンとT-NETの組み合わせであれば、ノーマル以上の耐久性が望める結果ではないかとこれを見て思います。
バイクシートに低反発を使わない理由については色々ありますが、簡単に言えば疲労軽減に効果がないと判断したからです。
しかし、車のシートや事務椅子などの既存のクッションの補助して使う分にはこの座布団は効果的です。基本的にバイクはシートの上で動きますし、事務椅子の上ではほぼ動かない。この違いです。

オリジナル座布団は事務椅子や車の座席の補助として使用していただいています。

性能試験の結果を書いたブログも併せて読んでいただければ幸いです

在庫あります。