ダカールラリーとアフリカエコレース 2020

年の初めはラリーから。
私が中学の頃から「正月はパリダカを観る」ことでした。
まだこの大きなラリーには出場できていませんが、砂漠に憧れ昨年は3度目のアフリカ、アルジェを走ることができたし、なによりダカールラリーを走るホンダワークスがノグチシートを付けて走っている。
憧れが現実になっていく喜びと言うのは何事にも代えがたいものです。

さて、これから始まる大きなラリーが二つ。

一つはダカールラリー。
ダカールラリーはその昔パリをスタートして、アフリカはセネガルの首都ダカールを目指す通称「パリダカ」と呼ばれるレースでした。
それが、南米に舞台を移して開催されてきました。
今回は南米を離れてサウジアラビアで初開催されます。
サウジアラビアなのにダカール?と思われる方もいるでしょうか、ダカールは商標と考えればよいかと思います。主催者ASOが開催するラリーはどこでやってもダカールラリーなのです。


HRCは順調にマシンのシェイクダウンも終わり、車検を済ませてあとは優勝に向けて突っ走るだけです。

そして、もう一つのラリーは「アフリカ エコ レース」
こちらはパリダカ時代のルートを踏襲したラリーです。名前に「エコ」とはいっていますが、電気で走るとはハイブリット車で走るわけではありません。
オールドパリダカファンの私としてはダカールを目指すこのレースも大いに気になるところです。
今まで日本人ライダーが出場することがなかったのですが、今回4人のライダーが挑戦します。
参加者の一人、増田まみ選手はノグチシートを付けて走ります。
微力ながら応援させてもらっているメディアのビッグタンクマガジン編集長は現地からレポートを配信します。


増田まみ選手と今回乗るマシン。

このCRF450X 2WDは日本人ではありませんが、ノグチシートを装着して走る2輪駆動のバイク。
日本人ライダー、杉村さんのメカニックの麻生さんはノグチ製工具巻きでライダーをサポートします。

この仕事を始めた頃には想像ができなかったのですが。
今では、日本をはじめ世界の多くの方がノグチの製品を、こうした過酷なレースで選んでもらえると言うのが本当にありがたいです。
「これじゃないとダメなんだ」と言われる製品作りを今年もやっていきたいと思います。

BMW R100GSのシート

生産が終了して20?いや30年経つでしょうか。記憶が定かでなくてすみません。
僕の中のGSはやはりパリダカで、ガストン・ライエは言わずもがなですが、シェック親子、レイモンド・ロワゾーが乗る姿が目に焼き付いております。
そんなロワゾーさんにパリダカの車検場で会った時には感動して握手をしてもらいました。ガストン・ライエさんはバイクから引退後車で参加していた時に、ボルドーの田舎の綺麗と言えないホテルで偶然会ったのも良い思い出です。とても気さくな紳士でした。と、思い出話はこのくらいにして。

生産が終わって旧車になったけれど、まだまだ人気のあるBMW R100GS。
当社にも年間通して多くの改造及び張替の依頼が来ます。
R100GSのシートはシート屋にとっては、なかなか手間のかかるシートなのです。
カバーがリベットで固定されていたり、カバーがシートウレタンに糊付けされているため、剥がすとウレタンがボロボロになってしまい、それを綺麗にならすだけでも結構な作業量となります。
(当社ではウレタンにEVAシートで防水処理を施すため、ウレタンに凸凹があると表面にそのまま出てしまいます。小さな凸凹を隠すための薄い柔らかいウレタンを貼り付けるなどの加工は,着座時の感触も悪くなるのでいたしておりません)

今まで多くのR100GSの張替えをしてきましたが、基本的に色や素材(ビニールレザーかウルトラスエード)の違いはありますが、切替えのデザインはこのタイプに落ち着きました。耐久性や見た目など多くのお客様に喜ばれております。
当社としてはこのデザインが一番間違いないと考えてご提案する次第です。
もちろん、お客様のご希望のデザインも可能です。



当社では例外を除きウレタンにカバーを接着することがありません。
理由として、糊はやがてはがれてくるからです。ノーマルも部分的にはがれているものをたくさん見てきました。
また、当社では先端部にこのような切替が入ります。
理由はこの部分を1枚で張るとシワが発生しやすくなるためです。


張り込み方法はノーマルと同じようにリベットで固定です。

これらがノグチシートのR100GSシートのご提案です。
他社さんでは違う加工をされるかもしれません。それぞれの加工方法があるので、その一つの参考になればと思います。

当然ですが張替えのみならず、衝撃吸収材T-NETの挿入やアンコ盛り、アンコ抜きなどの改造も同時に行えます。
自分はこうしたいんだけど。と言う相談にも乗りますので、先ずはメールか電話でお問い合わせください。

 

 

 

repair of Eames shell chair. 椅子の修理

 

友人からイームズのシェルチェアーを貰いました。
椅子に興味がない人には、なんかよく見る形の古い汚い椅子に見えますが、僕にとってはお宝。
これは友人の会社で長年(たぶん30年以上)使用されていて、廃棄処分前に救われた1脚です。価値のわかる人が持っていたほうが良いからとうちに来ました。シェルの色が渋くてかっこいい1脚です。
座面には4カ所でボルト締めされています。
通常のシェルチェアーならば、シェルの裏側にゴムのベースが接着してあり、それにフレームを取り付けます。
長年使われるうちにゴムが劣化し剥がれて、座面に穴を開けて固定したのでしょう。
オリジナル感が損なわれると言う人もいるでしょうが、これもこの椅子の歴史です。
FRP素材の椅子は最近ではなかなか珍しいのでちゃんと直してずっと使いたいわけです。
足の先のグライズも破損していたので交換です。
インターネットのおかげでこうした部品も、田舎にいながら直ぐに購入可能なのはありがたいです。
シェルに貼りつけるゴムも手配し翌日届きました。
丸の部分をならしてゴムを貼り付けます。
48時間ほど固定します。

そして、固定の為にあけられていた穴をどうするかいろいろと考えました。
パテで埋めて同じような色を塗るか・・
結局こんな感じにしました。
さっきも書いたように穴もこの椅子の歴史なので、穴を隠すようにリベットの頭を接着。パット見た感じはボルト止めしてあるような雰囲気を残しました。
そして完成。

ゴムのブッシュもしっかり接着


これで、これからまたうちで末永く頑張ってもらおうと思います。

 

バリ島でラリーツーリング。Touring in Bali

 


知り合って何年経ったのか忘れるくらい長い付き合いの友人から
「のぐっちゃん、もう何年もバイクで一緒に遊んでないからバリ島でバイク乗らない?」
とお誘いがありました。
タイミングが良かったので「いくよ」と即答。
今回は友人がバリでバイクツアーを営む現地の友人に特別にオーダーしたツアー。
ツアーと言っても、ガイドを先頭にみんなで仲良く走るのではなく、コマ図やGPSを使って一人ずつスタートするラリー方式。

コマ図もしっかりしてる。指示された道をこれに沿って進むのだけど、これがなかなか手ごわい道。1日約100km前後だけど、なかなか距離が稼げません。丸一日走ってやっと100kmって感じです。




走る道は100%生活道路。生活道路と言っても、日本に住んでいると理解できないような細い道や険しい上りで、絶対ここは対向車なんていないだろうと思ってると荷物満載のスクーターが下りてきたり、登ってきたりするから生活道路なんです。

今回動画は撮っていないので、youtubeにあった動画を転載します。まさに今回走ったシチュエーション満載な動画です。日々こんな感じです。

たまにコマ図が間違っているというトラップもあり全く気が抜けません。
30度近い蒸し暑い中で、タプンタプンする泥に突っ込むと疲れがどっと出るのでなかなか抜け出せません。道に迷って一人の時にスタックしたらと思うとゾッとします。

とは言え、狭い所をチマチマチマチマ走ってるだけではなく、ちゃんとその辺りの演出はしっかりしていて



誰もいない海岸を3km全開(もうアクセルねじ切る勢いの全開)で駆け抜けたりして爽快感満点のシチュエーションもあります。
バリ島からロンボク島へフェリーで渡るので、旅感はより一層高くなります。
フェリーで移動するというのは、古いパリダカファンからするとたまらない演出なんです。




今回もせっかくたくさんオフロードを走るんだからとシートを作って持ち込みました。

もうね、これはライフワークのようなもので、バイク乗るなら先ずはシートを優先的に考えるという病気みたいなものです。
やはり作り手が一番たくさん乗って、いろんな条件を走るというのが一番いいのだと思っています。

今回のゼッケン50は好きな数字を選べという事で、今年で50歳 今年で会社が50周年という事で50番にしました。ちなみに今回の参加人数は5人です。
他にもインドネシアの現地からツアーに参加した人たちが10人ほどいましたが、こちらは別ルート、ビギナーコースを走っていました。
これ、初日のホテルのレストランからの眺め。なんとも素敵な眺めです。

翌日のホテル。このバンガローから見える風景は
すぐ海。
こんな感じでダートライディングはゲーム的要素満載だし、泊まるホテルはリゾート感満載。
そして美味しい料理。

途中何カ所かでばらけたメンバーをまとめるポイントがあるんだけど、そこが絶景ポイントになっていたりと、本当に良くできたツアーだと思いました。
何より現地のスタッフが全員ナイスガイなのがいい。これほどまでに気を使ってくれるのかと言うほどいい人たちなんです。
全日程笑ってばかりいたのも彼らのおかげだと思います。
雨期なのに雨が降らなかったというのもラッキーでした。
今までは砂漠が多かったけど、こうしてバリを走ってみるとまだまだ面白いところは世界に沢山あるんだなと改めて認識しました。
ちなみに今回の参加費用はUS$400.00/DAYなので全行程でUS$1600.00
これにエアチケットなどです。
ツアーの楽しみは、この一言に集約されています。
https://www.facebook.com/kingofseat/

またいい経験ができました。

Thank you Kadex & Exploride staff. See you!!!

BMW RnineT のシート改造

RnineTのシートの相談を受けました。

内容は以下の通りです。

オートバイの頻度としては、週末のツーリングから、平日の通勤帰宅まで幅広く使用しておりまして、これまでシートについては常々悩んでおりました。
というのも、RnineTはシートが薄く硬いため、100kmも走るとお尻が痛くなります。
また、シート高が低くしっくりこないため、シート加工にてシート高を高めたいと考えております。
また、知人が貴社にてシート加工をし、非常に満足だと伺っておりましたので、貴社にてお願いできればと考えております。

以下、悩みと希望をできるだけ簡潔に記載致しますので、ご一読ください。

【悩み】
・比較的早い段階でお尻が痛くなるため、シート加工にて改善を図りたい。
・シート高が低くしっくりこないため、アンコ盛り等の手段で高めたい。
※シート高は跨ると両足が踵まで地面につく状態ですが、両足の踵が少し浮くくらいの感覚を希望します。

まずは上記を改善できればと考えております。
また、ブログを拝見しまして、以下もできればと考えてろいます。

【追加希望】
・衝撃吸収材T-NETの挿入
・表面生地の張替え
・bmwのロゴマークをシートに1つ付けたい。
ご依頼内容を踏まえて
ライダー部シートに衝撃吸収材T-NET挿入
ライダー部シートアンコ盛り
張替生地はウルトラスエード(アルカンターラ)
という事で改造内容が決定しました。
お客様から
先日はシートをお送り頂き、有難うございます。
到着後すぐ装着し、しばらく乗りました。

足つき感もちょうど良く、何よりお尻の痛みがかなり軽減されました。距離も数百km走行しましたが、苦痛もなく非常に満足しております。

長時間乗車でお尻の痛みがゼロというわけではございませんが、痛みが大幅に軽減されたことと、長時間走行後若干痛みが出てもすぐに回復し、快適な走行が実現しました。

こちらの要望に丁寧にお応えいただき、大変感謝しております。
非常に大満足です。
私の周囲にも是非とも勧めさせて頂きます。
長く乗るバイクのシートですので、また何かありましたらお願いすると思います。その際は是非とも宜しくお願い申し上げます。
※装着後のバイクの写真をお送り致します。見た目も大満足です。

満足いく仕上がりになったという事で安心しました。