3/22  車検・受付  スペイン・アルメリア港

車検、受付後は、フェリーでモロッコ・ナドールへ移動












3/23 DAY-1 ナドール 〜 ミッサー
   
プロクラスでエントリーしたものの、ガレ場でアフリカの洗礼をモロに受けました。
キャブの調子も悪く、うまく吹けなかったり、吹けすぎたり・・・、ラジエーターの水が吹いちゃったり・・・威力限界状態で CP1 へたどり着くもタイムオーバーで、ターマックで CP2 へ移動。

※ Tuareg Rally は、 CP タイムが厳しく設定されていて、遅着するとペナルティを受けて次の CP へ、ターマック移動する事になっています。
(失格ではなくペナルティ)

すでに、 CP2 、 CP3 のタイムも怪しく、やはりペナルティを受けてしまいました。
残雪の残るアトラス山脈には目もくれず、なんとか、 FCP (ゴールのマキシマムタイム)に間に合うように、走りましたが、漆黒の闇夜に、アベレージは上がらず、( KTM ライト暗いっ)これもペナルティを受けてのゴールとなりました。

ガレ場で、長時間悶えていたので、ダート距離は 20 〜 30Km くらいしか走ってないと思います。
ターマックは 500km くらい移動したと思います。

※ KTM450 は足が全く届きませんでした。(身長153 cm なので当たり前ですが…)左足と地面につけると、右足はステップの 10 cmくらい上の宙を舞っています。
シートを加工していただかなかったら、もっと最悪な事になっていたでしょう…。
こんな状態で、あのガレ場を走ったと思うと、我ながらよくやったと思います。
でも、私がやっとのことで CP1 にたどりついた時には、トップグループはすでにゴールしていたそうです。
世界ってすごいですね。改めて実感しました。

ブリーフイングは夜行われます。
私がゴールしたのは、ブリーフィングも終わった頃でした。
皆さん、シャワーに入ってさっぱりした様子で、おいしそうにビールを飲んでいました。
皆さんの『おいおい・・・あいつ大丈夫か・・・?』みたいな視線が痛かったです…。
Tuareg Rally はプロクラスとアマチュアクラスに分かれています。
身の程知らずな私は、プロクラスでエントリーしていましたが、この時に主催者へ『アマチュアクラスへの変更』を申し出ました。
*初日の夜までに限り、クラスの変更が可能なシステムです。

順位はアマチュアクラス   32 位 /46 人中でした。微妙な位置加減です。




3/24 DAY-2    ミッサー 〜 メルズーガ

アマチュアクラスに変更したので、少し楽になりました。
コマ図自体は、難しくなく気持ちよく走れる道が続きます。
トリップを 0 にしなくてはならない箇所が数か所あり、走行距離は不明ですが、おそらく 400 kmくらいではないかと思います。


※ SS は 10 〜4 0km ほどの距離で一日に 2 〜 3 箇所設定されていました。

メルズーガの近くになるにつれて、砂丘群が現れました。
ミスコースした時に、馬鹿でかい砂丘に向かって轍がついていました。
きっと、上手な人は突っ込んでいったのでしょうが、私には無理です。
ミスコースを認めて、オンコースを探します。

この日は明るいうちにゴールできるかも・・・と胸をときめかせましたが、約 6 km程の砂丘ではまってしまいました。
小さい砂丘も越えられませんでした。
何度も転んでは、スタックして、バイクを掘り起こし、 1 km進むのに、 1 時間かかっていました。
ちょっと、走馬灯が流れ出した時に、他のエントラントに励まされて、日が沈んだ直後に砂丘脱出し、この日もなんとかゴールすることができました。この日はノンペナルティでした♪

順位はアマチュアクラス  18位 /4 6人中でした。急に順位が上がった気がします。





3/25 DAY-3  メルズーガ  〜 ループ 1 日目

本格的な砂丘オンリーの日でした。 
ルートはビバーク地を中心として、大きなループと小さなループです。
おそらく、両方合わせて 100 kmくらいだったと思います。

まだ、走り慣れていないので、スタートと同時にスタックし、観客の人に助けてもらったりしていましたが、いよいよ、誰もいなくなってしまいましたので、何度も一人でバイクを起こしてました。
100 m走るのに、 2 〜 3 回は転んでいましたので、体力的に、きつかったです。
私はカモだと思ったのか、ベルベル人がずっとついてきます。
80 ccくらいのバイクで、先まわりとかしてやがります(運転すごく上手)。
私が転んだ時にバイクを起こして、金を請求するので、私ひとりでブチ切れてました。
私がブチ切れた後は、手を出さないのですが、『金をくれたら手伝ってやる』とばかりに、観察されていますので、余計に腹が立ちます。
あんまり私が怒るので、愛想をつかして、他のカモを見つけにいきました。
そうなると、それはそれで、ちょっとさびしくなりました。

CP1 にはタイムギリギリで間に合いました。
急いで CP2 へ向かいます。
ブレーキタイミングがつかめず、砂丘の上で止まり切れずに 2 〜 3 m級のダイブも数回しましたが、少しずつ、転倒の回数が減ってきました。
砂丘の上で一旦停止して、次の進路を考えて走ります。
砂丘を 1 つ超えたら止まって〜砂丘を 2 つ超えたら止まって…を繰り返すうちに、砂丘の砂の読み方や、アクセル、ブレーキワークが少しわかるようになった気がします。
『砂丘の尾根を走る』という意味も分かりました。
初めは、轍のない所を走るなんて怖くて仕方なかったのですが、次第に、誰の後でもない砂の上を選んで走っている私がいました。
新雪のようです〜。

CP2 へはタイムオーバーとなってしまいましたが、少しずつ成長しているようです。

ちなみに、あと 15 分間早やければ、間に合っていたそうです。
ゴールまで残り 20km というところでした。残念。

CP 2からビバークに向かう途中にガス欠しました。
距離にして 70Km ほどの砂丘でしたが、 ICO を見ると、なんと150kmも走ってました。
どうやら、砂丘を縫うようにちょこまかちょこまかと走っているようです。
一緒に行った(丸さん)深草千穂さんからは、『砂丘をこの時間で、これだけ走るのはある意味すごい』と言われてしまいました。
丸さんは二度目の参加という事もあり、難なく走っていました。
すごいですね〜。

CP2 でペナルティを受け、順位はアマチュアクラス  15 位 /43 人中でした。

アマチュアクラスだと、 CP2 までこれたら、いい成績っぽいです。





3/26 DAY-4  メルズーガ 〜 ループ 2 日目  king stage ( キングステージ )

砂丘オンリー 2 日目です。この日は、ほぼ、シェビ砂漠を縦断+横断する形となります。今まで(といっても 3 日間ですが)見たこともない、砂丘がそびえたっています。
はっきりいってビビリました。

そして、周りを見渡せど、誰もいません。
砂しかありません。
マジで、ここで何かあったらどうするんだろう・・・?って思いました。
何かあったら、誰にも見つけてもらえないです。
遠くでゴマ粒のような人影がみえました。
ついうれしくなって、そっちの方向に走ってみたら、エントラントが手を振っています。
挨拶かと思ったら、『ヘルプミー』らしいです。
その人は、 1 時間以上、必死で助けを呼んでいたらしいです。
私がヘルメットを取ったとたんに、愕然とした表情に変貌しました。
その人は、バッテリー切れらしく、砂丘のすり鉢の下に、マシンがたたずんでいました。
『君(のようなチビッこ)にはノーヘルプだよ』みたいなことを言って、背を向けられました(ちょっとムカ・・・)。

『てれれれっれれ〜』(ドラえもんがアイテムを取り出すときの音楽)と言いながら、リュックをゴソゴソしていると、『こいつはバカか』みたいな表情してやがりました。
中から取り出したのは、 パリダカ出場経験のある岩崎モータースの岩崎さんからお借りした、ブースターケーブル(改良版)♪
見る見るその人の表情が明るくなります(どうだ!!!)
でも、それを使う為には、私もすり鉢に降りなきゃいけない・・・。
ので、決死の覚悟で、降りました。
無事、エンジンもかかり、そいつが、はまっていた砂丘を一発で上がった時の、優越感・・・いえ感動は、今でも忘れません♪

後に、このヒトから『オ〜マイワイフ♪』と言われていました。
私は罪な女です♪えへへ♪

相変わらず、ちょこまかちょこまかと走っていましたが、意外にも、砂丘の中でのナビ能力はあるようで、他の皆様が見逃しやすかった、 SCP( シークレット CP) はきっちり見つけることができました。
この時から、砂丘の形を見て、走りやすいラインを見つけることができるようになりました。
でも、一番いいラインは、ラクダの通った足跡です♪。

そんなこんなで、やっぱり CP2 でタイムオーバー。
ビバークへ向かわないといけないのですが、コマ図もなく、『あっちに行けば舗装路があるから』的な指示の下、他のタイムアウトになったエントラントとともに、果てしなく、迷いながらビバークまで帰りました。

順位はアマチュアクラス 13位 /46 人中でした。なんでかわかんないけど順位上がってる・・・?



3/27 DAY-5  メルズーガ〜ループ 3 日目  ( エンデューロステージ )

この日は、砂丘 1 周 20km ほどのループコースを 3 週します。プロクラスは 4 週です。

砂丘を走った人に『砂丘の一山の大きさってどれくらい?』って聞いて、『わからない』っていわれると、なんで答えられないんだろう?って思っていましたが、よく分かりました。
比べる事ができないくらいスケールでかいです。
泣きそうでした。
でもそれも序の口のうちでした。毎日成長してるって思っていましたが、そんなこともぶっ飛ぶくらい砂丘が高く、全然考えの甘かった自分にショックを感じました。
なんだか、アフリカにやられっぱなしな感じです。

砂丘が丘でなく、山でした。
そして、ありがたいことに結構な斜度の山の頂点に CP があります。
しかも頂点は、面ではなく、線しかありません。
そして下から見ると、人は点にしかみえません。
下から見ていて、空いた隙間に一直線に向かってバイクをねじ込まなくてはならないのですが、数人が、途中の斜面で地獄みたいになっています。全く持ってカンベンしてほしいです。荒らさないでほしいです。
CP が空いた隙間を狙って、アクセル全開で、砂丘(山)へ挑みます。
フロントタイヤが下り斜面、リアタイヤが登り斜面になるように停車?できました。
勝手にバイクがたたずんでくれますので、サイドスタンドは一切必要ありません。

そんな砂丘の CP を3つ過ぎ、やっと 1 周できたところで、痛恨の転倒。
タンクキャップが外れてしまいました。
ほとんどのガソリンが流れ出てしまい、何とかビバークにつく頃には、リザーブでした。

ちなにみ、滅多に降らないと言う雨が降り出しました。

3 週しなくてはいけないところを、 1 週で終了でしたが、順位は  10 位 /46 人中 なんで?


3/28 DAY-6  メルズーガ 〜 ミッサー   

朝から土砂降りです。信じられないくらい寒かったです。
カッパを持っていないエントラントは鬼の形相です。
10km 程の砂丘を抜けたあとは、帰路につくはずなのですが・・・。
なにせ、雨の降らない乾燥した大地のアフリカでの豪雨なので、土が水を吸収していません。
道がどんどん水路になって行きます。
そして次第に、一面が水路から水田のようになってしまいました。

川の手前で、エントラントが集合しています。
いつもなら、枯れ川なのに、人の背丈以上もの川になって渡れないようです。
先頭集団の 10 数名は渡れたようなので、ものの数分で物凄い量の水が流れてきてしまったようです。
挑もうとした AUTO 車両が流され、運転手が重症をおった模様。
アルミシーツに包まれて、アンビュランスカー(救急車両)を待っています。
車は川の中で横転して、タイヤしか見えない状態まで水が増えています。
アンビュランスカーに収容されたあとは、コンボイで迂回する事になりました。
しかし、物凄い雨で、先が見えず、大粒の雹まで降る始末で、自然の猛威を感じ一番怖い思いをしたのは、この時だったかもしれません。

さすがに、 SS は中止で、オールターマックデイとなりました。

このときから、周囲のエントラントの目が変わってきたように感じます。
『おいおい・・・あいつ大丈夫か?』から『もうすぐゴールだぞ!がんばれ!』的な感じになってきました。
途中のお昼ご飯、兼給油で寄ったガソリンスタンドでは、なぜか他のエントラントから拍手喝さいされてました。
でもまだゴールじゃないよ。




















3/29 DAY- 7 ミッサー  〜 ナドール  

雨は昨日ほど降っていませんが、寒さは変わりません。 
この日は、ダートをターマックでつないで行きます。
SS は20 km ほどでしたが、ここの SS だけはピリリっとスパイスが効いていました。
コマ図デラムズでした。
10 m 間隔の分岐や、5、6車線ある分岐、 CAP 走行が盛りだくさんで、一旦ミスコースすると、どれがオンコースか分からなくなってしまう SS でした。 

私?私はもちろん、ミスコースしなくてよ♪

なんと、ここの SS は4位 / 46位中でした。すごいでしょ♪
(でもこのときにはアマチェアクラスは22人しか残っていなかったです。リタイヤ多すぎ)

ナドールの港についたら、マシンをチームのサービスカーに乗せて、フェリーでスペインへ移動しました。
フェリーにいた客室乗務員のおね―ちゃんが、めちゃくちゃかわいかったので、『ねーちゃん、かわいいいなぁ〜』と後ろからつぶやいたら、おねーちゃんが振り向いて照れくさそうにしてました。
日本語通じたようです。
野口さん、これでナンパできますよ。頑張ってください。


3/30 DAY- 8 ナドール 〜 スペイン・モハカール 

なんだか、もうラリーは終わってしまったように感じますが、この日が最終日です。
まだ気が抜けません。
主催者が、閉会式の準備をするためか、ものすごいクネクネ道を 永遠と走らされました。
でも、日本の四国を思い出させるような景色や、鮮やかな緑が新鮮でした。
450CC クラスのマシンで、アップダウンが激しく、細いタイトターンばかりの道は、いつもドキドキの連続でしたが、その道を、どうやって AUTO 車両が抜けたのか不思議でなりません。

ゴールには、大勢の人が集まっていて、ビール飲み放題でした。

総合優勝は、カイザーさんでした。
不眠不休でチームのメカニックをしながら、肋骨骨折しながらの優勝はさすがとしかいいようがありません。
初日のキャブの不調は、レンタルマシン全てに同じ症状がでていて、初日から徹夜で全てのレンタルマシンのキャブをばらしてました。
(かなり KTM メーカーにご立腹しておられました。)


私は、アマチュアクラス  11 位 / 46 人中 

    丸山・姉      4 位 /46 人中

    丸山・妹      12 位 /46 人中 でした。


一緒に行った、丸山姉妹と 3 名でチームを組み、アマチュアクラスでのチーム優勝まで頂く、おまけ付きでした。(何チームかは知りません。きっと少ないと思います・・・笑)

まだまだ書ききれないくらいですが、いろんな人に助けられて、本当にいい経験をいっぱいしました。
反面、宿題もいっぱいできました。
腕が未熟な事もありますし、言葉の壁、走るだけじゃない自分のやらなきゃいけないことも、沢山見えてきました。

次は、もっと成長させた自分で走りきりたいと思います。

結論; どんなに足が届かないバイクでも、野口シートがあればナントカなる!(笑)

おしまい♪です