実は名古屋港から仙台、苫小牧にカーフェリーが出てるって知らなかったんです。
なので、このフェリーに乗ってツーリングすることにしました。
金曜の19:00名古屋出港 翌日土曜日の16:30仙台着。
ほぼ丸一日船内です。
船内は生演奏があったり、大浴場があったりと長旅を飽きさせないようになっています。お風呂は着岸の30前までOKでした。
部屋はこんな感じ。海は見えないけれどカーテンを開けると自然光が入ってくるので、密閉された暗い部屋で息苦しさみたいなものはないです。
シャワー/トイレも付いてます。
ちなみにフェリー代は全部込みで3万弱でした。食事3食付き。
こんな部屋なので、たまたま出発前に友人に勧められて買った本を持ち込んで部屋にこもりっきりで読書。
丸一日の時間を潰すのにとてもいい本でした。面白っかったです。
仙台に到着して、市内のホテルにチェックインして定番のこれ。
茹で牛タンのもすごく美味しかったです。
翌日の天気予報見てたら、食事は美味しいのに気分はどんどん憂鬱。
これから向かう先の降水確率90%
牛タンも食べたし、また船に乗って名古屋まで帰っても良いかなと思うくらい、雨の走行は嫌いです。
かっぱを着てしまうと、脱ぐのが億劫になり食事もとれないというか、食事だけでなくて、見たいものも雨では良く見えなかったりと良いことが無いです。
そう考えつつ寝て起きると、朝は雨が降っていなくて快適。
会津磐梯山を眺めながら猪苗代湖へ。
これが見たかったんです。
さざえ堂。
17年前に一度来てるのですが、もう一度見たくて来ました。
とにかく晴れていてよかったし、やっぱりさざえ堂は凄い。
設計者は天才ですね。こういうのを作る人を天才って言うんだと思う。
そして目的その2
さざえ堂から1時間ほど離れた山間の集落。
この家は築200年でこの地区では一番大きな家。
妻の父親の生家。義父はもう亡くなってしまったけれど、亡くなる少し前にもう一回家が見たいと言ったので、みんなで泊まりに来たのが17年前です。
回りは殆どその時のままでした。
旧姓は三瓶で、お蔵の上にある家紋もよく見るとちゃんと三瓶です。
義父は昭和5年生まれで、ここから岐阜に出てきたそうです。
昔は家にお手伝いさんが何人かいて、父親が小学校の頃はお手伝いのお兄さんに毎日おんぶして学校まで運んでもらったそうです。
そう言った類の話は他にも多くあり、聞かせて貰った時は凄いなぁと思いつつ、おしんを思い出すような話でもあり、なかなか複雑ではあります。
今この家は古民家宿としてやってるみたいですが、今日は留守でした。
ここに来たついでに、17年前に入った温泉があるかなと見たらやっていました。
以前は夜に来て、暗い階段を降り、暗い湯船につかり怖かった記憶でしたが
福島の豪雨で全損となり、今は綺麗な建物に変わっていました。
でも、温泉は昔のままで気持ちよかったです。
で、これで行きたいところはすべてクリアしたので、さてと次はという事で地図とにらめっこ。
新潟に抜けて海沿いのどこかで泊まって海鮮でもだべるかなと、とりあえず北に進路をとったけど、走り出してトンネル抜けたら雨ザーザー・・・
雨の分布図見ても逃げ場なし。
雨の日は楽しくないです。
ここから自宅に帰るには、高速使ってもたぶん7-8時間。
帰れなくもないけど、明日も休みだしもう少し走ってみようと海まで出て考えることにします。
雨の勢いは増すばかりで、朝6時にご飯を食べたけど、ちょうど昼くらいに雨に当たったのでかっぱを脱ぐわずらわしさから15時になってもまだ何も食べてない。海沿いに出たけれど、なんだかパッとしない。ご飯食べる気分にもならないって感じ。
とりあえず、ここで今晩のホテルを探してみると、バイクもとめられる富山のホテル発見。飲み屋街も近い。
ここから2時間程度で行けそうだから空腹のままホテルに入って、さっぱりと着替えてから晩御飯にすることに。
昨夜は肉だったので、今日は魚貝。
あ―ー幸せ。話し相手がいればもっと幸せなんだけど、こういう予定の無いツーリングって友人を誘いにくいんですよね。
朝から何も食べずに走るとか、泊まるところをその日の夕方に探すとか、ソロツーリングはその点、勝手に決められるので気が楽なんです。
団体行動ができないわけではないけれど、割と気を遣う性格なので、そういうことなんです。
今回の相棒もR100GSパリダカ。エンジンの調子はめちゃくちゃいい。
黒に塗ったリムやガンメタで塗ったガード類は、大きな車体を小さく見せるまでは行かないけれど、塗る前に比べたら随分かっこいいなと眺めてはうれしくなります。
タンクの小物入れの蓋が閉まらなくなるとか、細かなトラブルは出たけれど、走りは快調そのもの。タンク満タンで500km以上走れるのも頼もしいです。
燃費は17-19kmなので、34リットルタンクを5リットル程度余裕見ても500キロは余裕です。
そして、毎回同じことを言ってますが、このシートの快適さは自画自賛と言われようが声を大にして言いたいです。
製作してそろそろ1万キロほど使用したのですが、ウルトラスエードの荒れもなく、ウレタンのへたりもまだまだ問題ない。
このシートのおかげで、ちょっと寄り道してみよう、もう少し先まで行ってみよう、次はどこに行こうかなと、お尻と相談しなくてもいいというのはバイクの調子も大事だけど、そう簡単に壊れないエンジンだからこそ、気を遣うのはシートだと常日頃から思っています。
今回もこのシートでいい旅ができて良かったです。
次は林道を探して繋いでみたいです。
そうそう、ずいぶん前だけど八つ墓村の映画を久しぶりに見て、次のツーリングは八つ墓村の撮影地巡りだーって書いた記憶があります。
今回もそう思ったけど、なんとなく気分が乗らなかったのでフェリー旅となりました。でもやっぱり「八つ墓村の祟りじゃー」は名作だと思っているので、そのうち行こうと思ってます。