ウエルダータックロール Vinyl welding

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シートの座面にタックロール加工や、サイド部分のビニールレザー補強などを今までは3mm、2mmのフラットバーでビニールレザーを押えて溶着してきました。
溶着の良いところはなんと言っても防水性です。糸を使わず2枚のビニールレザーを接合できるので糸切れなどの心配もありません。
フラットバーでも耐久性や見た目にも問題はなかったのですが、純正シートによくある「縫い目模様」が入った型押しがしたいなと考えていました。
しかし、3mmのフラットバーに均一に幅1.5mmの縫い目模様を機械で彫ってもらうには金型のコストのことを考えるとなかなか手が出なかったんです。一発勝負で作ってみるのもありなんだけどそれでは失敗した時に諦めてしまう可能性もある。なので、模様の大小やバーの長さなど色々手軽に試してみたいと常々考えていました。
やはり考えていると10個のうち1個くらい良い案が浮かぶもので、試しにやってみたら大正解!写真のようにステッチラインっぽく仕上がりました。
一度形になってしまえば、そのアレンジは簡単なものなので、今後フラットだけではなくてR形状など考えていこうと思います。

刺繍ミシンと同じで、この機械でできることはだいたい知っているけれど、どうしたらそうなるのかわからない・・・ 高周波溶着の機械を買ったはいいけど、使い方がわからないところからのスタートは同じ。指を大火傷すること2回。知らないが故、その道のプロでも思いつかない荒技も生み出すこともできてなかなか楽しい。