エルメスの手仕事 Hand works of HERMES

IMG_4894

 

エルメスの職人が名古屋でその仕事の実演をしてくれるというのを知り、見に行ってきました。

エルメスの事は知ってるけれど、エルメスの商品は残念ながら所有していない。
以前、知り合いの女性が8年(!!!)待ってやっと手に入れたというハンドバッグを見せてもらった。
その時に、縫製のすばらしさと、隅々まで隙のない作りにため息をついたことがあります。
IMG_4884スカーフの印刷作業。
職人の後ろで工程の説明をしています。
スカーフ1枚作るのにどれだけたくさんの工程があるか、ここまで気を配って慎重に仕事をしているんだという話をユーモアを交えて説明していました。
彼が「私たちには手間をかける十分な時間があります」と言う言葉が印象的でした。

IMG_4885印刷されたスカーフの縁を手でこよりを作るように丸め、一針一針縫っています。90cmのスカーフ1枚を45分で仕上げていくそうです。
この縁の部分、パイピングのように細く丸まっています。
「クリーニングに出すことがあったら、この縁をアイロンがけしてペッチャンコにならないように注意してくださいね。この部分がペチャンコになると悲しいです」
なるほど、ただ縁かがりをしてるのではなくてこの部分にも形としての理由があるわけなんだ。

どの作業もすごい人だかりで、私は身長があるので後ろからでも見えるのですが、殆どの人は良く見えません。
近くの女性がこんなことを言ってました、良く見えないけど何してるの?と友人に聞くと友人は「なんか縫ってるだけ」「つまんないからほか見に行こ」
そんな会話だったと思います。
ただ縫ってるだけ ただ描いているだけ ただ塗ってるだけ。
確かにそうなんですが、職人が簡単そうにやってる作業をジッと見てると、体が覚えた繊細な手さばきに見とれてしまいます。

IMG_4888

IMG_4890

 

どの作業の職人も自分の仕事に誇りを持って作品とお客さんに向かっているんだなと感じました。
IMG_4892久しぶりに良いものが見れました。
ちゃんとした仕事が出来るように、これからも頑張ろーー

一流ではなく超一流を目指したいなと思いました。

IMG_4893