クラタス  モリコロパークで、なんでもはるよ。

あのクラタスが、初めて工場を出て一般公開されました。

クルマ未来博2011で の展示です。まだ、搭乗して動き回るにはいたっておりませんが、完成前に少しお見せしますよと言う事でした。
そこで、シートを担当させてもらった事もあり(が、まだシートは作っていません)、隠したい部分の目隠し加工やコクピットの内装部分のレザー貼り付けなど のお手伝いをしてきました。

私が到着したときには、まだ外装部品の取り付けをしていたので自分の出番はありません。
なので、作業中のスタッフとお話。
そんな中、会ったことはないけど、「ハカセ」と一目でわかる人物を発見。ハカセは「なんでもつくるよ」ブログによく 登場する、今回のロボット制御のプログラマー。
そのまま白衣着て歩いていても、まったく違和感のない博士なオーラ。
年齢は私と20近くの差がある・・。
ハカセが忙しく配線作業をしている横で、ダラダラと喋る私。
なにげにハカセの手を見ると、驚くほど爪が長い。長いったら長い。気になる・・とても気になる・・・

・・・気になってしかたがない・・・・・・

「ハカセ、何でそんな爪が長いの?」我慢できずに聞いちゃいました。
「例えば、こんな作業をするときにピンセットで押さえるのが面倒なんです・・だから」
と、言いながら手渡された基盤を見ると・・(◎◎;)

何?ハカセ、これ一個ずつハンダ付けするの?隣との間隔1mmもないじゃない。
はいそうです。
って、ほんと細かいな。爪の先で押さえつけながらハンダを流す。爪が長くないと熱いし細かなところを押さえられない。しかも、爪の先を見せてもらったら配線何度も押さえたのでいい具合に溝までついている。まさに指先に工具がついている感じ。でもなぁ、爪長いなぁ・・・

そうやってみんなの邪魔をしながら時間が経つにつれて、外装もかなりついてきた。

取り付けた外装にはマーキングを施していた。
担当の人がいたが、特に私もやることがなかったので、なんでもはるよとお手伝い。

展示はトレーラーに乗せたままなので、トレーラーにも工場の名前をマーキング。
このロボットは量産する予定なので、量産はこの会社「水道橋重工」が請け負うのです。

左腕にランチャーを取り付けて、やっと私の出番。ランチャー以外の腕部分をカバーします。
倉田さんからこの相談を受けたとき、採寸してカバーを作るか、大き目のカバーでごまかすか色々考えたけど、腕は動くし突起物も当日まで何がつくかわからない。なので、ストレッチ性のある生地で腕を巻き、マジックテープで固定すると言う方法をとりました。
そう。たんなる「包帯」です。

さて作業です。

 

              巻きます
      なるべくシワのないように巻きます
    と言っても、腕は動くので余裕を持たせるためにシワが出るところもあります。
結構いい感じ!!! 100点とは言いがたいが、はり屋としての面目は保った。と思います。
腕を動かしても露出する場所もなく、もちろん破れることもなかったですね。
その後、内装のパネルをはりつけたり、外装にもレザーをはりました。暗くなって、手元が見えなくなるまで作業は続きました。
 寒くて時間の制約がある場所での作業で、スタッフは手際よく動き、ハプニングにもすばやく対応して、とても楽しく作業ができました。

本番は今日。もし時間のある方は是非モリコロパークへ。生のクラタスはロボットとしてのオーラはもちろん、作家「倉田光吾郎」創造力と造形力にも感動できると思います。

参考:http://gigazine.net/news/20110907_kuratas/