クラタス  日本科学未来館で、なんでもはるよ。 KURATAS

今週末、日本科学未来館で行われるMAKER FAIRE 
作者の倉田さんがハカセと出会ったイベントでもある。このイベントに先駆けて、日本科学未来館のシンボルゾーン(入場無料)に11/28-12/10までクラタスを展示することになったそうです。
MAKER FAIREの期間中はクラタス動作デモも行われるとあって、今回もパワーアップしたクラタスとそれに伴う内外装の担当として「なんでもはるよ」と東京まで行って来ました。
駅から歩いて会場の日本科学未来館へ向かう途中に聞き覚えのある名前が書かれたビルがありました。産総研。ほぉーーー、ハカセはここで働いているのか。モダンで素敵な建物だなぁ。

そして、その隣の会場へ到着。

倉田さんの車・・・荷物満載・・しかも謎のアース線が車から出てるし・・

会場で組上げられるクラタス。天井にあるこの館のシンボルであるジオ・コスモスが凄くきれい。これ球体の画面なんだ。

油圧バルブの変更により、背もたれが干渉するのでフレームを切って再張り込み。
このために小型コンプレッサーやタッカーを持ってきたんだ。そのまま再張り込みだと、シワの問題などがでるのでウレタンの追加がしたいがそこまでの材料を持ってきていない・・そうなったときは今すぐ手に入るもので代用するのがプロの仕事。(と思ってる)柔らかくてボリュームがあって期間中クッション性を保つもの・・・・と考えていたら、倉田さんが「これどうっすかね」廃油処理箱の中に入っているフェルト。おーーーー!これ使える。椅子屋じゃない倉田さんですが、物つくりをしている人の頭の中は基本同じで、工夫すると言う回路がちゃんとできているんだ。
汚れはあるものの、気になっていたシワも取れてまぁまぁいい感じ。本革の色の変化も出てきたし、なによりグレー色のクラタスの中で唯一暖色系があるのはこのシートだけだし目立つ。ハッチが開いてこの椅子があることで「操縦する!」と言う意識が見てる人に湧き上がる。そして「座ってみたいあなぁ」と思わせたいですね。それが椅子屋の一番の喜びなんです。

なんでもはるよー。接着剤を大量に使うので館内での作業ができず、屋内ではあるもののほぼ外気温のままな場所での作業。ワンフェスの時はサウナだったけど、今回は寒かったなぁ。

一旦作業を中断して、この館の職員さんたちの内覧会がありました。???僕の目の前に立っている人どこかで見たことがある。何度も見たことがあるぞ。

おぉぉぉ!日本人としてはじめてスペースシャトルで宇宙へ行った毛利さんではないか。今はここの館長をしているそうです。宇宙のお話はできなかったけど、クラタスについて少しお話をさせてもらいました。宇宙へ行ったことがある人と始めて話をしたってのがなんか嬉しくてね。
内覧会後、ハカセの作業少し眺める。どうやらクラタスの手がパワーアップしたようだ。今までの機工とは違って指全てにサーボモーターが入った。
ちなみに今までの指はこのような動きでした。
YouTube Preview Image

それがこんな動きに変わった。ちなみに僕が動かしてます。
YouTube Preview Image
じゃんけんもできるよ!グローブのセンサーも倉田さんの手作り。手の指とグローブを倉田さんが作り、それをハカセが制御する。この最強のコンビでクラタスができているんです。

ちなみにちょっとおさらい。クラタスは倉田さんの作品ですが、搭乗型ロボットとして成立させるにはハカセのプログラムが必要なんです。そのプログラムをハカセが作ったのですが、それの簡単な紹介ビデオがこれです。
YouTube Preview Image

YOMIURI ON LINE ここにも動画があります。

もう何がなんやら・・ちなみにこの紹介ビデオに出てくるロボットは今回ハカセのバッグに入っていたので「いつも持ち歩いてるの?」と聞くと「いや、今回はこれでプログラムの修正をしてクラタスの・・」 とにかく僕の頭には花が咲いているとしたら、ハカセの頭の中は映画マトリックスのオープニングのあの数字が流れてくる、あんな感じなんだろう。クラタスの脳の回路の中をハカセの脳が・・・よく分からないけど、なんかそんな感じだ(^^;)

そして、寒い現場へ・・今度は形を修正したカバーを「なんでもぬるよ。」
塗料を計量して、硬化剤を混ぜ、スプレーガンでシューーーシューーーシューーーーーーー。

スポットライトが当たり、陰影が強く出たクラタスは美しい。
これが立つと4mになる。中々の迫力だ。
翌日はメディア各社が集まっての記者会見となった。新聞、TVなどなどなど。

質問攻めにあっている倉田さんとハカセ。

YouTube Preview Image

讀賣オンラインでも 

国内だけではなく海外からのメディアも多数あり、この日は夜8時まで取材スケジュールがつまっているとのことでした。僕は自分の仕事を終え、囲み取材を受けている倉田さんを眺めながら帰宅しました。今後もクラタスはどんどん進化していくのでたのしみです。

次はどこで「なんでもはるよ」と言えるでしょうか。