CRF230F シートなど色々

少し前に友人の誘いで険しい山遊びをしたときにセローを借りました。
これが思った以上に登り、思った以上に乗りやすくてこのサイズのバイクを探していたところ、友人が今乗っているCRF230Fを手放してBETA250に乗り換えるという話を聞いたので、じゃぁそれを貰いますという事でガレージにやってきたCRF230F 2003 ブラジル製
ハードエンデューロに出場や、その練習のために山で色々やっているバイクなので、プラスチックはブラックジャックのようにワイヤーで縫合してあったり、リアフレームの曲がりや各種曲がりや凹みなどなどなど・・

エンジンからの異音は全くなく始動性もすごくいいので、エンジン以外のところから分解整備開始。
バイクと一緒に貰ったリアのスポークセットがあったので張替え。
そのままスイングアーム、リアショックを外しグリスアップ。
フロントのステムベアリングもグリスアップ。
そうそう、このスタンドすごく便利です。キャスターがついているので移動できるし、高さの固定も3段階でできます。割と安定しているのでよほどのことがない限り転んだりしません。欲を言えばもう少しキャスターが大きくてスムースに動くと良いかな。
リアショックのバンプラバーが無くなっていたので、汎用品を入れて組付け。
実は保安部品のハーネスや社外品のメーター配線がなかなか手強くて、ハーネスのことは常に頭の隅にありつつ、他の作業をしていました。
とにかくバイクの整備しているだけで楽しい時間なので苦にはなりません。
しかも、お盆休みは前半はツーリングをしてきたけど、その後はずっと変な天気で、バイクで出かけることもできず休みの大半を結局ガレージで過ごしていた感じです。
あと、自分のシートは会社の営業が始まると作業スペースの関係で邪魔することになってしまうので、シートだけは休み中に必ずやる必要があります。
気になっていたシート後端の隙間。
まぁ予想通りというか、張り込みの仕方が悪い為にシートベースが変形してしまったようです。
シートカバーを張る!とYouTubeで検索するとだいたい「シート先端と後端をピンと張ってから全体を張る」みたいな説明が多いです。間違ってはいないですが、それが正解でもないです。
たぶんこのシートもそうやって張り込んで、しかも社外の沈み込みの大きいハイシートフォームを入れたので、激しく乗るたびにシートカバーが前後に引っ張られてどんどん大きく変形したのだと思います。
カバーをシートに張る際には、シートの部分部分で引っ張る強さの調節と、均一なテンションが大事かと思います。

先ずはシートベースを熱で元の形に戻します。
一心不乱にやっていたので途中の工程の写真がありません。
一応ハイシートの形状のまま、衝撃吸収材T-NETなどでダカールスペックにしました。
タンクとの当たり面はウレタンがへたっていた部分に盛って再成形。
全体が整ったら防水コーティングです。
張り込んだ時の写真です。
一部外車などではよく見る方法ですが、当社も例外はありますがだいたいのシートカバーはこのように裏側に伸縮縁巻きテープを縫製して張り込みます。
以前はカバーを固定するのにタッカーの針を隙間なくきっちり並べて打っていました。
しかし、並べて打つことでシートベースが割れたり、それ以外の問題も出たため現在はこのようにしています。テープがあることでタッカーの針はかなり少なくすみますし、少なくてもテープのおかげでカバーの引っ張りのテンションは一定に保たれます。それと、なにより仕上がりが綺麗です。
シートエンドもしっかり収まりました。



注文していたデカールも届いたので張替。
シートカバーは座面はヤマハ純正色のB-47 サイドはB-61

シートの青がデカールの青と会っていい感じかなと自己満足です。
ハーネスも必要ないものを省きつつ、保安部品も正常に動作するようになって、完成間近です。

乗るのも楽しいんですけど、こうしてガレージでいじってる時間も同じように楽しいですね。