CRF250Lのシートについて

新型CRF250L、最近よく見かけるようになりました。
新型CRF250Lのシートは、すべて共通だった旧型と違って、250L<S> Rallyと全て違います。

CRF250LとCRF250L<S>は車体写真でその違いを見てもらいましょう。
シートの高さは50mmの違いがあります。

そして
写真をずらしてシートのボトムを合わせてウレタンの厚みの比較写真です。
注文部品番号が違うのでウレタンの厚みは変わっているだろうと言う予測です。写真で見ても明らかに薄いので、こうして写真をもとにシート本体で比較すると約20mmほどウレタンが薄いです。正確な数値はわかりません。
Sを買ったけど若干足つきに不安がある場合は、スタンダードのシートを付ければSの足はそのままに少し足つきが良くなります。
逆にスタンダードを買ったけど、少し足が窮屈であれば<S>のシートを付ければハイシートとなります。

次はCRF250RALLYです。
こちらはスタンダードと<S>では55mmの高さの違いがあります。

こちらも部品番号が違うのでウレタンの厚み変更が加えられていると思うのですが、250Lほど写真で見て厚みの違いがわかりません。10mmかなと思いますが、これはわかった時点で修正して数値を記載します。

LとRALLYではシートベースから違っています。
2つ並べて見て見ましょう。
左が250L<S>      右が250RALLY(Sではないスタンダード)
ウレタンが厚い250L<S>のシートよりも250RALLYのスタンダードのほうが厚いです。250RALLY<S>のシートがまだ手元に無いので何とも言えないのですがSになっても20mm厚くなると言ったことはなさそうな感じです。

座面の幅は同じように見えますがRALLYのほうが若干広めです。
広めだけどシート高による足つきの悪さを解消するために、全部がLより細めにシェイプされています。
タンクに面する部分は、ビッグタンクのRALLYのほうはタンク幅に合わせた幅広になっています。

前から見るとその違いは明らかです。

シートベース(底板)は似てはいますが違います。
手前がRALLYなのですが、ラバーマウントとなっています。
ウレタンの厚み、シートの座面幅、ラバーマウントと、250Lに比べ250RALLYはより長距離走行を意識したシートになっていると思います。
と見たまま色々書きましたが、いやいやそこは違うよ!と言う中の人がいましたら、こっそり教えてください。自分で見たことのように訂正します。

部品の共通化によるコストダウンは当たり前の世の中ですが、こうしてそれぞれのモデルの専用シートがついていると言うのはすごいなと思います。
また、先に書いたように厚みの違うシートが存在するので、ポジションのセッティングの幅が広がるのも良いと思います。
もちろん、当社でシートの高さや幅、衝撃吸収材T-NETの有無、カバー地をビニールレザーかウルトラスエード(アルカンターラ)するかなどの、細かなオーダーをしていただくことで、お客様に合わせたシート作りが可能です。
新型のシートはすでに多くの注文が来ております。

製作例です。
CRF250RALLYのダカールスペックシートです。
カバーはウルトラスエード。

既存のシートでは満足できない方の相談にいつでもお応えいたします。

皆様からの問い合わせお待ちしております。