某有名メカニックからこんな依頼が
「作業中にアメ舐めて整備したいんだけど、そのアメを入れるポケットを作ってほしいと・・・」
アメって。
ラリー中、徹夜で作業することもあるメカニックは、アメでも舐めて糖分をしっかりとり、常に最高の整備をしなければならない。2週間に及ぶダカールラリーは長いけれど、整備のちょっとしたミスが全てを台無しにする。
そう考えると今回の依頼も、とても大事な依頼だと理解できます。
と、どうでもいい前置きはいいとして、
工具箱の蓋の裏はデッドスペースになってることが多い。
中にはこの写真の工具箱のようにタイラップなどで固定できるようにパンチングされた鉄板が付いている場合もあります。
最初からこうなっているものもあります。
それを利用した例が次の写真です。
ふむふむ。色々つけてるな。でも、いまいち使い勝手が悪いとのこと。
現地から寸法も届いた。
何を持ちたいか、数枚の写真でだいたいわかった。
分かったらとりあえず作って、使ってもらおう。
1回目でダメ出しをしてもらい、2回目で完成に近づけ、3回目に製品化・・となればいいな。と思いつつ1個目を現地へ発送。
アメだらけ ^^ ^^
だいたい欲しい条件はクリアしてるけど、筆入れやポケットの広さ、全体の寸法など少し改善したいという要望。
ちなみに指示書はこれ・・・ざっくりにもほどがある指示書。
見て感じろ的なやつです。
そして2回目の製作をしている途中で、1個目の試作見た周りのメカさんたちも
「俺もそのアメ入れが欲しい」と。
1個も3個も変わらないので製作。
そしてまた現地から届いた写真がこれ。
まだ届いたばかりで適当に道具を刺しただけですが、これで良いでしょうという合格ハンコをいただきホッとしています。
ノグチシートではこんな便利グッズも製作しています。
そして
とりあえず2018ダカールに向けてのノグチシートの仕事はひと段落ついた感じ。
シートもタイヤキャリーバッグもあれもこれもいろいろ作りました。
もちろん、まだ依頼があれば作りますけどね。
シート以外の、こうした便利グッズでライダーを支えるメカニックさんたちのストレスが少しでも少なくなれば、より優勝に近づくのではと考えています。大袈裟か・・