超音波ミシン Ultrasonic wave sewing machine

とうとう念願の超音波ミシンを手に入れた。
何をするかって?
いや、なんと言うか、欲しかったんです。
名前がかっこいいじゃないですか。
超音波ミシン!
英語で言うと
Ultrasonic wave sewing machine!
強そう。
超音波ミシンとは
超音波溶着を利用し、化繊や不織布を接合するミシン。生地は熱可塑性である必要がある為、絹や木綿など自然由来の素材は使用することができない。溶着と同時に溶断(カット)する場合もある。
IMG_8563買ったとは言え、そこは中古。しかも、専門業者からではなく、ほら、よく軽トラックで「ご家庭でいらなくなった金属類を・・・」と言う方から「なんかよくわかんないけど、壊れてたらごめんね」と言われつつ購入。
先ずはスイッチを入れて、多分こんな感じかなと、付属のローラーに布を通してみた。
IMG_8575おぉぉーーーーっ!
壊れてない!・・・・と思う
ちゃんと、布を溶かして模様がついて、同時に溶断している。
しかし、超音波特有の音。黒板を爪でキィィーーとやるあの音が少々きついが多分慣れると思う。
壊れていないことを確かめたら、分解掃除開始です。
IMG_8565基盤の埃を飛ばし
IMG_8568ホーンといわれる部分の掃除とグリスアップ
IMG_8566なんだ?この丸いゴミは。
白い布の切れ端も、このミシンが行なってきた仕事を物語ってます。
多分丸い抜きカスはこんな仕事をしていたんでしょう。
1ローラー金型による連続溶断でこんな仕事も出来ます。
fcrde0pmqt16s台も汚いのでクリーニング。
1l3hs5mwoukyp布を送るウレタン樹脂がついたローラーは、ウレタンが腐っていました。
ウレタンの再焼付けも出来るのですが、このミシンでは大量生産することはないので自分で補修することにしました。
1腐ったウレタン樹脂を剥がして
unnamedゴム板を巻いて完成。なんかグリップ良さそうなので波型断面のゴム板を巻いてみた。
これもプロからみると「あーあ、やっちゃったよ・・」と言われるかなぁ。
さて、これで一通りクリーニングもグリスアップもできたので、次はビニールレザーの溶着をやって見たい。
しかし、テーブルクロスを作るローラーしかこのミシンには付いていなかったので新しいローラーが要る。
ネットで色々調べていたら、なんと当社から10分そこそこの所にこのローラー金型を作っている会社があった!
早速アポをとり相談に行くと超音波ミシンの開発をされた方で、その道のプロ中のプロでした。
ど!が付く素人の私に色々教えていただき、更には私の溶着したいビニールレザーを試してくれました。

が・・・

その方曰く・・「これはできないかもね・・」「違う素材なら出来るけど」
ガーーーン

目の前で実演してもらって、あぁぁなるほどと納得はしたものの、まだ望みは捨て切れません。
先ずはバイクシートへこの技術を転用したいのです。
できる加工はもうわかっているんだから、とりあえず無理というところからはじめてみよう。
とりあえず1個型を作って試してみよう。
古いミシンだと台が凸凹してると思うから一度面だししたほうがいいよっていわれたので、再度分解。
IMG_8577とりえず最低限の溶着と溶断が出来るローラーは作ろう。
それがあれば色々実験が出来る。
ちなみに少し前に導入した横振ミシンですが、これの手強さったら今までやってきた仕事の中でもラスボス以上の手強さで、今のところ横目で眺める期間に入っています・・・
いいんです。機械があれば!好きなときに使えるし自由に練習できるからね。想像よりも創造ってことです。