プリント素材

先日の展示会で見つけたプリントの素材。

ビニールレザーやウルトラスエードへロゴのプリントは今までもしていたけれど、いつも「より強固なもの」を探していました。
シートカバーのプリントはスクリーン印刷が一般的ですが、大量生産ではない当社ではその方法は向いていません。
以前はカッティングシートを切り抜き、それをマスキングとしてロゴを塗装していた時がありましたが、これも作業性が悪い。

作業効率ばかり追いかけてクオリティが下がっては本末転倒なので、きれいに長持ちするプリント素材を探して10年ほど前に満足いく素材がみつかったので今まではそれを使用していました。
しかし、素材は進化し日々更新されているので、展示会などで情報を収集するというのは欠かさないようにしています。


今回見つけたこれはサンプルの感触がとてもよかったので、早速購入して大きな文字や小さな文字をプリントして日光、風、雨にさらしたり


毎日乗る社用車の背もたれに摩擦試験やこれからの季節車内温度も上がるので高温試験も兼ねて設置したり。
このプリントのメリットはスクリーン印刷では苦手な大きなデコボコが表面にある場合もきれいにプリントできる点にあります。
写真を見てもわかるようにプリント基材がしっかり凸凹に追従しています。
とがった金属で表面をゴシゴシいじめても、フィルムが少し破れる感じで捲れてくる気配は今のところありません。

ウルトラスエード、表面模様の違うビニールレザー各種にプリントしてこれから夏秋冬と経過を見ていきます。

既に自分のバイクにもプリントしてほぼ問題ないというのはわかっているのですが、でも心配なので耐久試験は欠かせません。

こういった試験はオリジナルウレタンや衝撃吸収材T-NETも同じようにやってきました。

長期間使った結果を自分が最初に確認するというのは結構大事なことだと考えています。

 

 

ビニールレザー新色追加のお知らせ

ビニールレザーに新色(正確には表面模様の新しいタイプ)が加わりましたのでお知らせです。

メーカー試作分であったりデッドストック品であったりするため、入荷した分で売り切りとなります。このようなものですが、バイク用のシートカバーに適した非発砲レザーであり、全方向に延びる基布を使っているため性能は一般的な家具用ビニールレザーの数倍の耐久性があります。
過去に詳しく書いたものがあるの参照ください


B-58とB-61の表面模様(以後、シボと呼びます)はほぼ同じで、30番程度のサンドペーパーのようなざらつきがあるのでグリップ力は高いです。
2つの違いは厚みです。形状がシンプルなオフロードにはB-58 立体的な形状にフィットさせるには若干薄めのB-61が良いかと思います。
このタイプは人気で以前B-46という品番で出していましたが使い切ってしまい、しばらくお問い合わせに対して断らなければいけない状態でした。
座面にB-46を使用したCT125のシートです。
私のR100RSの側面に使用したB-46(廃番)とB-58の比較写真です。
こうして見るとほぼ同じですね。

B-59のシボは一般的な皮シボです。色はホンダのピンクレッドです。

B-60はB-58 B-61と同じシボです。色は現行のヤマハのブルーです。
現行アフリカツインの青としても合う色かと思います。

B-62はB-41 B-42 B-43と同じシボで、色はシルバーです。
セローの側面などに合わせるのもよいかと思います。


こうして並べると新しいビニールレザーの色が比較できるかと思います。
WEBではすべてのビニールレザーが載せてありますのでそちらも張替えの参考にしていただければ幸いです。

先に書きましたが、WEBに載っていても廃番となっているものがありますのでご了承願います。

 

 

CRF450L 何回目かのシートの張替え

節分も済んでいよいよ春!とはいかず今日は雪模様。
明日も雪の天気予報なので、バイクにも乗れずバイクをいじり始めてはみたものの、普段からメンテはしっかりしているつもりなので特にやることもないので、春になるということもあり衣替えとしてシートの張替えをしました。
買ってすぐに中身はダカールスペックにして、3年経っても形状ともに問題ないので張替のみです。多分これで5回目かな。
このシートで何キロ乗ったかな。何キロで張り替えたとか記録を取っていないのでよくわかりません。
いつも林道を頑張って走る乗り方なので、一般的なツーリングよりはシートに負担はかけたと思う。
このシートにはオフロードバイクではまず入れることがないタックロールを、実験的に高周波ウエルダーで入れました。
若干、型押しした端面にこすれは見られますが、破れにつながるレベルではありません。気になると言えば気になるのですが、なぜこれに入れたのかというと、ロードバイクのシートに同じように加工した場合に、結果がどうなるのかを早く見たくて、自分のシートに施したわけです。
ちなみにこれは同じ手法で加工したハンターカブのシート。
これは4000kmほど使っていますが、CRF450Lのシートで起きたこすれなどは全く起きていません。
タックロールの高さや、乗り方などで出るであろう問題は大体わかったというのもあり、今回の張替えはオーソドックスな張替えとしました。
プリントをして
ハイ出来上がり。
座面はウルトラスエード(アルカンターラ)の黒
サイド面はホンダ純正色のB-54

荒めのサンドペーパーのような表面模様です。
プリントもしっかり表面の凸凹に追従しています。
自画自賛ですが、かっこいい。
シンプルな配色のシートだけど、ジョニーキャンベルレーシングに頼んで入れてもらった、ジョニーの永久欠番11xのゼッケン入りのデカールと違和感なく合っています。
ビニールレザーB54の赤色もホンダのプラスチックにぴったり合っています。
なので、CRF250Lなども問題なく合わせることができます。

シートウレタンの改造は乗って自分で確かめないと、果たし今提供しているものが良いのかどうかも分からなくなってしまいます。
このバイクに限らず所有するバイクのカバーを頻繁に張り替える理由は、いろんなパターンで張ることでお客様の参考になればいいなという意味もあります。
少しでも改造の参考になれば幸いです。

 

 

 

MOTO GUZZI1000 シート張替え

モトグッチ1000のシートの張替え依頼をいただきました。

お客様の要望は
1.添付の1000Sシート①の様にMOTO GUZZIプリント希望
2.純正シートの形状・デザインをとても気に入っているのでそれを可能な範囲で再現して欲しい。タンクからシートにかけてのラインやステッチ及びタックロールなど。
3.ノグチロゴは織ネームロゴ希望

ビニールレザーに関しては同じものがないので近いもので張替えとなりました。


出来栄えの評価はお客様が決めるものですが、わりといい感じにノーマルに近い張替えを再現できたと思います。
今回の張替えで一つ勉強になったのはモトグッチのロゴが年代で違うということ。

今回プリントしたものは1976-1994のロゴです。
最新のロゴは初期のロゴとほぼ同じですね。
こういう発見があるのも楽しいです。

こうした旧車のシートも承っております。

 

 

 

2022ダカールラリーが幕を閉じました。


2022ダカールラリーが終わりました。
後半の追い上げが一歩届かず2位。
HRCの3連覇はなりませんでした。


優勝はGASGASのサム・サンダーランド
以前はHRCライダーで、その後KTMに移籍して優勝。
今回が2回目の優勝となりました。おめでとうございます。

昔友人が四国のラリーで1週間戦って数秒差で2位になったときに
「2位以下は負けじゃ!」と、きっぱり言い切ったのが今でも頭に残っています。


とはいえ、負けたから何もないとは言い切れないと思っています。

ダカールファンとして、NXRから始まるホンダファンとして負けは悔しいですが、ノグチシートとしては10年もの長い間ワークスチームにシートを提供した歴史が出来上がったし


その間に培ったシート製作のノウハウはどこにも負けないという自負もあります。

トップ10の中に4台のノグチシートがあるというのは、シート屋のみの目線で言わせてもらえば、10位以内に入るライダーの疲労を抑え、ライディングの補助をしたという結果だと思っています。上位10台のうちのシェ4割と言えば聞こえはいいですからね。大企業みたいです。


いずれにしても、ダカールラリーでトップ争いをするライダーがノグチシートを信頼してくれているという誇りがあります。

ラリー中にメカニックがシートを洗っている写真。
一瞬を切り取った写真ですが、シート屋から見ても丁寧に洗っている感じが写真から読み取れます。
勝つためのマシンはどの部品をとっても愛おしいものであり、繊細であり、美しくなければなりません。
レースが終わるまで最高の状態を維持するのも大事なことです。

2022ダカールは終わりましたが、また次を見てよいものを開発していきたいと思います。また、こうした過酷なレースで培ったノウハウを使い、レースに限らずノグチシートが作るシートはこれからも皆様に愛されるシートにしていきたいと思います。