2023 HRC感謝の会

毎年この時期に声をかけていただき、出席している「HRC感謝の会」
HRCの契約ライダーやドライバーが一堂に会します。
今回の会場はホテルニューオータニでした。
ずらりと並ぶマシンたち。
さらには
2017 日本人初のインディ500を制した佐藤琢磨選手のマシンまで!!
そして
なんと本人と記念撮影まで。

ダカールマシンの展示もあったけど、新型の展示ではなかったな。
新型のシートは作ってるのだけど、新型マシンがまだ見れていないというのは、少し気分が乗らないというか・・・。まぁいろいろ事情があるんでしょうね。
今度のダカールではぜひ優勝をしてもらいたいです。
毎年だけど、こうしてグローバルな超大企業に混じって当社のロゴがあるというのは正直誇らしいです。
パーティーではいろんなライダーやドライバーがそこかしこで談笑しているので、隙を見て記念撮影をお願いしました。
今年でホンダを去ってしまうマルク・マルケス。まぁスーパースターですね。

F1パイロットの角田祐毅選手

ジェット・ローレンス

ティム・ガイザー

今年もフジガスこと藤波さんにも会えました。

抽選会ではジョアンミル選手のサイン入りTシャツを貰うことができました。

他にも中上選手や色々たくさんの選手がいて楽しい時間を過ごすことができました。

 

 

友人が2024ダカールに出場します。

先日、友人の壮行会に行ってきました。
池町佳生
彼と出会ったのは1993の四国のラリー。
当時、私も鼻息が荒かったので、そう簡単には負けないつもりでいたのですが、競技区間で彼に恐ろしいスピードで抜かれて一気にテンションが下がった記憶が昨日のようです。
以来30年の付き合いが続いていて、いまだに挑戦し続ける彼には憧れすらあります。
壮行会には彼の人柄から、遠方から多くの人が集まりました。
ゲストもなかなか豪華で、見てて楽しかったです。

彼のマシンも仕上がって、今はサウジアラビアに向けて移動中だそうです。

シートも作らせてもらいました。

HRCの活躍も期待なのですが、友人の活躍に大きな期待をしています。

 

 

バリ島-ロンボク島ラリー2023 Bali-Rally2023

バリ島とその隣のロンボク島で行われるラリーに参加してきました。
主催はこの男Kadex. Explorideと言う会社が運営するアドベンチャーラリーです。
ちなみに参加資格があり、詳しい内容は省くけど、まぁ参加条件に当てはまればOKってわけで、とりあえず現地集合、現地解散的な大人のお遊びです。
簡単に言えば、日本国内でもここ数年でイベントも増えてきたコマ図を使って遊ぶ「バリ島版」です。
CAPまで記載されたカラーのコマ図。
距離はかなり正確で補正は少しで済むレベル。
しかし、そうは簡単ではないです。
こうしたジャングルの中を網の目のように走る細い生活道路(と言う名のシングルトラック)を数メートル刻みで、右や左に分岐を曲がれと指示が出てきます。
火山のふもとも走るのですが、パンクの恐怖と、もっと出したいスピードと葛藤をしながら、火山灰のザクザクした道を進みます。ここも写真のような道ばかりではなく、轍の薄いトラックにも入り迷います。

主催者曰く今回のテーマは「ラビリンス!」
とにかくジャングルや、いろんなところで迷路のように入り組んだ道を、迷わずにゴールを目指せだそうです。

僕のマシンはこれ。
満タンで100kmは走るのでガスの心配はないです。
ちなみにガソリンが少し足りないなと思ったら、どこの村でも売っているこの緑の瓶がガソリンなので、これを買います。
とにかく暑いです。イメージ湿度250%です。
砂漠のように水がなくなると怖いくらい汗が吹き出します。
砂漠じゃないのに山の中でスタックもします。
1度雨が降ったのですが、これがすごいスコールで、今まで埃を立てていた道が一気に川になり、雨や雷で大きな木倒れて道をふさぎ、踏み固められた土はツルンツルンに滑るありさまで、なかなかなサバイバルな日もありました。
食事はレストランで取ったり、ランチパックを持って走ったりです。
こうしたお弁当が朝配られて、各自適当に食べます。
このシンプルなお弁当。しっかり味付けもしてあり美味しいです。

こんな感じにランチタイム。
熱帯の中をこんなもの持ち歩いて食中毒は大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、参加者全員最後までお腹壊すものは一人もいませんでした。
ある意味それも参加条件です。
リエゾンの最中では、時間に余裕があれば村の売店でこうして肉団子入りラーメンとかカップラーメンを食べたりもします。

汗をかくので塩味の効いた食べ物がすごく美味しく感じます。
しかし、超スパイシーなインスタント麺もあるので、そこは要注意です。
スパイシー? ノットスパイシー?と聞いても笑顔でうんうん頷く売店の女の子。最後は勘で注文です。
食べたらまたジャングルへ・・
そうそう、今回友人の池町のマシンがKOVE450RALLYでした。
まぁ、このマシンであのジャングルを難なく走れるのは彼くらいでしょう。
と書くと「いやいや、他にもいるでしょう」と言われそうですが、ラリーでのルートファインディングにおいては、間違いなく彼は国内どころか海外でもトップクラスの能力を持っていますので、そういったことを踏まえて彼くらいででしょうという話だという事をご理解ください。
ちなみに彼は2024ダカールラリーにバイクで参戦します。

2000年のパリダカで総合10位になった彼が52歳でどんな走りをするのかとても楽しみです。ノグチシートも応援しています。
そしてKOVE450に少し乗ってみたのですが、これが意外に違和感がない。バランスは良いし、アクセルのツキもいい。思った以上にマイルドでした。もちろん海岸などで開ければちゃんと飛んでいく。KTM450ラリーレプリカは乗ったことが無いので比較してみたいです。

バリ島を走った後はロンボク島へ。
海がきれい。思ってる以上にゴミが浮いていない。
田舎道を走っていると残念な光景にもあたるけど、こうした場所はとてもきれいな印象を受けました。

この写真を撮る少し前に、参加者のインドネシア人が崖から落ちてて助けた。
「狭すぎて一瞬で落ちちゃうから怖くて」って言ってました。
とにかく慎重にっていうくらいしかかける言葉が無かったです。
ラリーで使う道は殆どがシングルトラックなのでバイクしか走れないです。
なので、対向車にこうした「作業車」が頻繁に来るので、邪魔にならないようにこちらが遠慮するルールになってます。
一番驚いたのは、20cmx20cmx3mくらいのデカくて重そうな角材をバイクの両側に縛り付けて走っているのを見ました。それもなかなかやばい山岳地帯の道で。しかも3台連なってましたので、レールか何かあるのかと思ったくらいでした。
こういう景色の良いところもたくさんあります。
しかし、走るのが精一杯でなかなか写真を撮ってられません。でも、こうしてこのイベント専属カメラマンが撮ってくれるのでありがたいです。毎日夜には配信されます。


こんなトラブルもありました。
ドレンボルトが落ちました・・
たまたますぐ後ろに友人がいたので、これを知らせてくれてエンジン壊さなくて済みました。
スタッフが「よし、前の村でドレンボルト探してくるわ」と買いに行ってくれました。
ちなみに朝のオイル交換の様子はこれです。
これとドレンボルトの関係は無いのですが、たぶんワハハワハハと楽しくやってるうちに閉め忘れてしまったんだろうなぁ。
さすがにドレンボルトのゆるみまで朝チェックするわけにもいかないけれど、それを怒るつもりもないし、なによりスタッフの人たちの終始優しいこと。
笑っちゃうくらい全員がナイスガイなんです。


あまりの暑さに川でクールダウン中。
艤装はこんな感じ。GPS マップホルダー 距離計。
昔は適当なトリップメーターで、区間距離を足し算で暗算しながらやってたけど、今回は年のせいもあり暗算が追い付かないのと、暗算している間に次の分岐を過ぎてしまう細かさだったので、ラリー中にiPhoneのアプリでラリートリップを購入してiPhoneを装着しました。

今回バリ島やロンボク島のジャングルはお腹いっぱいになりました。
普通の旅行ではいけない奥地の生活が見れたのも良かったし、良い所、これからな所など、日本では想像もしなかった人たちの生活が見れたのも良かったです。

あー-- 楽しかった5日間でした!

そうそう、最後に一言言っておかなくちゃ。
久しぶりにノーマルシートでラリーを走ったんだけど・・・
やっぱりそうでした。安心したというか、次はちゃんとシートを作って行こう。

バイクに一番いい季節

春の新緑を見ながらのツーリングもいいのですが、結構雪が残っていたり寒さが冬のままだったりと、良い感じになってきたころには汗だくの季節に突入なので、やはり今の季節が一番いいです。

赤や黄色や緑のコントラストが目に嬉しいです。
雨が少ないのもいいですね。
走ればお腹が空く。
関市のはずれにある「栄屋
ここの「まぶし丼」ひつまぶしとはちょっと違うけど、間違いなくおいしいです。
岐阜の「けいちゃん」の知名度は全国に広がりつつあるのだろうか。
ここは白川町の「まんぷく亭」うどんの追加も忘れずに。
けいちゃんは他にも白草 まるはち食堂 その他諸々有名で美味しいところがあるので色々試してみるのも良いと思います。

ここはツーリング途中というより、20年前からたまに食べたくなる名古屋名物スパゲティで「マローネ」のスピカドーロ。高速をビューンと飛ばして家から30分。食べてからまた高速乗って東農方面へ走りに行くというのがいつものパターン。

友人が24時間耐久レースに出るというので応援にも行ってきました。
坂内バイクランドに訪れるのは10数年ぶり。以前ここで3年ほどレースを主催したけれど、これが結構大変で3年で気力が尽きてしまった。あいにく雨だったけど、友人チームの優勝は素晴らしいなと。

遊びながらもGS用のテールバッグを作ってみたりと、少しは仕事のことも考えたりしています。
遊ぶにも体力は必要なので20年前から週末の山登りは相変わらず欠かしてないです。

最近クマの話題が多いので、薄暗い山道は少し怖いです。大声で歌を歌いながら登るわけにもいかないし、鈴でもつけるかな。
と、こんな感じで週末を楽しんでいるのですが、遊んでばかりもいられません。
先月のモロッコラリーで使用したシートが戻ってきました。
ワークスライダー5人分

たたき台のシートを製作して、現地でウレタンの微調整をして、これでダカールに臨むという見本です。


形状の寸法の落とし込みも重要なのですが、縫製、ロゴ、カードホルダーなどなど、メカニックからは伝えられない部分をレース後のシートから読むことができます。

さぁこれで2024ダカールラリーのシートの製作です。

 

息子とツーリング

バイクや車に全く興味を示さなかった息子が、急にバイク免許取ろうかなと思うと言い出したのがお盆の帰省中。
どうやらYouTubeでハンターカブの旅動画を見てるうちに自分も同じようなことがしたくなったらしい。
免許取ったらガレージのハンターカブ乗って良いの?と聞いてきたので、ここにあるバイクは何を乗っても良いよと返事。
お盆が過ぎて、現在住んでいる東京に戻り直ぐに自動車学校に入校。
1か月ほどで合格し、免許の交付にまた岐阜へ。
そして、余りにも危うい運転に心配になり、暫く一緒に走ろうと、あちこちツーリングに行ってきました。
せっかくなので、バイクじゃないと行きにくいところを選んでツーリング。
本人は念願のハンターカブに乗って楽しそうだし、息子と走る自分も楽しい。
僕はCRF230Fだったので、ハンターカブに慣れたころに
「ちょっとクラッチ付に乗ってみたら?」
と交代。最初はギクシャクしてたけど山道をしばらく走ると
「なんかこっちのほうが楽しい気がしてきた」
と言うので
こんな感じのフラット林道。
怖いと言いつつ転倒もなしで3kmほど走行。
1週間ほどの滞在であちこち行ったけど、最後に
「朝ラーに連れて行って欲しい」と言うので、考えた末に近所で一番景色の良いところへ。
しかし、そこに行くまでが少し厄介。
既に廃道になりつつある道。
倒木もある。
免許取って1週間というか、東京では自転車すら乗っていないし、汗をかくと言ったらジムでトレーニングするときだけ。
そんな人間がいきなりこんなところに来ると汗は噴き出すし、力も奪われる。
心が折れないように気を遣う。
隠れ石にハンドル取られて崖から落ちそうになったり。
こんなところ二度と来るか!と思われないようにやさしく手伝いつつ、まだ着かないのと言う言葉が出る頃に「あと50mだ」と言う感じで到着。
おぉぉー--って叫んでました。
スゲー良いところやん。ここに来る道からは想像できなかったわ。まぁ一人じゃ一生来ないところだったし、バイクだとこんなところに来れるんだ、と褒めてもらえました。
サッポロ一番塩ラーメンと味噌ラーメン。味玉トッピングで。
おにぎりは朝家で握ってもらったやつ。
大満足だったようでなによりでした。

もう一つ嬉しかったのは、1週間であちこち600km近く走行し、息子にお尻の事を聞くと「痛くないわけじゃないけど、別に気にならない」1日で200km走った日も同じような返事が返ってきた。
お尻が痛くなるという人が、どの程度の痛みのことを言っているのか分からないので何とも返事がしにくい。ノーマルのシートで一度走ってみたいから、東京に戻ったらレンタルバイクでツーリングしてみるよと言ってました。
シート屋のおやじとしては、免許取りたてで、しかもバイクに乗ったことも無い人がいきなり100kmや200km走ったらお尻は痛くて終わる。
全員じゃないけど、だいたいそんな事が多いことは知ってる。
なのにこうして毎日のようにお尻の痛みを心配せずに乗れるシートを息子に体感させることができて良かったなと思うわけです。自分が乗りたいと思うバイクにノグチシートで無敵になると自分では思っているので、息子もいつかそう思ってくれたらと願うばかりです。

なんにせよ、今回色んな道を走ったので少しは上達したと思うし、安全運転についても色々話ができたので、東京でも事故に気を付けて乗ってほしいものです。