ツーリング 

お盆休み初日は雨。初日と二日目と一泊ソロツーリングのつもりが、雨の中を出発する気力は無く、会社の雑仕事して一日が終わりました。
翌日は天気予報も概ね晴れそうな雰囲気だったので行ってきました。
今回は写真多めで報告します。

朝4時に目が覚めて、暗い中出発。
地図なし、行き先なし、特に予定なしで走り始めました。
行き先は決めていなけど、道路に掲げてある地名を見て、聞いたことはあるけど、行ったことがない場所へ行くのが目的かな。とまぁ、あれしたい、これが見たいというより、のんびりぼんやりポテポテ走っていくのが一番の目的。
なんとなく彦根に着いたので、彦根城に行くが入れず。そりゃまだ6時前ですから・・・


お堀の周りを早朝ランニングの方たちに混じって少し歩き、天守閣を見た気分になって彦根城観光は終了。
西に向かって走っていると、今度は織田信長の安土城跡の看板。絢爛豪華な城だったということを何かの本で読んだ覚えがあるくらいだけど、金華山に登っている僕としては、織田信長の城だったと言うことで、その跡だけでも前々から見たいと思っていた場所です。

当然、こちらもこの時間ではまだ開いていません。9時開門とあるけど、まだ6時半・・。
急ぐわけではないですが、またバイクを西に向けて走り出す。
琵琶湖沿いを走っていたら、猛烈な睡魔が襲ってきた。まだ7時台と言うのに・・二度寝の時間のようです。
こんな時は寝ればいいんです。曇っているせいか、気温も低く水や青草の香りも心地よく、ベンチで横になるとすぐに寝てしまいました。

ここで30分ほど仮眠。バス釣りの人たちがたくさんいました。
頭がシャキッとしたので元気よく走り始めます。
国道1号線の看板が見えたので、それに乗ってさらに西へ・・
京都に着いたころには、日差しも強くなっていました。暑いです。サングラスをバッグから出そうと中をみるが無い。どうやら、出かけるときにバッグにちょっと挿しただけだったので、走っているうちに落っことしてしまったみたい。まぶしいです。京都市内を少し走ってみました。清水寺の前を通り、八坂神社、祇園を通り・・。どこも人人人・・車車車・・。しかも暑い。北に行くことにしました。

平安神宮の赤と言うか朱色の鳥居や建物をしばし眺める。
まだ、10時前。
このままさらに西へ向かうか、北へ向けた進路のまま行くか。
とりあえず、このままバイクを置いて市内観光は気が乗らないのは確かです。
このまま北に行けば、大原がある。(と書いてあった)大原と言えば「♪京都ー♪大原♪三千院」しか思いつかない。
行ったことが無いし、その辺りの地理も詳しくない。ましてやそれらの知識はかなり断片的なものであるため、何をどう見ていいものか・・。イメージとして「苔だらけの庭!」ぐらいなんです。
国道367を北上してしばらく行くと「寂光院」の看板。よくわからないが、とりあえずこの辺りは初めてなので全部見てみよう。
細い道を山の中に入っていく。すれ違いができないくらい狭い道。
しかし、涼しいな。
狭い道沿いにお土産屋さんが並び始めた。行き止まりになってバイクを止める。
小さなお寺でした。平家物語ゆかりのお寺がここだったんですね。
「平家物語」同年代の人なら小学生のころ、その冒頭を暗唱した記憶はありませんか。
ギオンショウジャノカネノコエ ショギョウムジョウノヒビキアリ・・・
僕の場合、暗唱テストで 鐘の声を鐘の音としか覚えられず、何度も不合格になった記憶しか残ってませんが・・。


これの響きのことか!

静かに座って庭を眺める。しかし、涼しい場所です。ヌルっとした湿っぽさもありません。
三千院はすぐ近くなので、近道と書かれた狭い路地を通らなくても行けるのですが、なんとなく一度通った道より何か発見がありそうな道を選んでいきたいのです。しかし、バイク禁止ではないが、バイクじゃないほうがよさそうです。歩行者が多すぎます。三千院までも狭い道が続きます。もうバイクでは無理というより、気分的に申し訳ありません。な感じなので、わき道にそれて上がりました。行き止まりですが、いい感じのところにとめることができました。

予備知識などないけれど、かすかに断片的な知識があるので、訪れて、ここがそうだったのか!
と、記憶の隅っこの、断片的な部分がつながることが多いです。
宝泉院もそうだった。せっかく来たんだからと、三千院の周りにあるものは全部見てみようと入ったところが、一度見てみたかった庭園でした。観光客も少なくて静かでした。書院造の広間から眺めるお庭は、とても落ち着く素敵な場所でした。


お茶をいただきながら、ぼんやり眺めてました。



そしてこれ。血天井
写真はありませんが、この庭園と、血天井が一緒の所とは知りませんでした。知らないことだらけです・・。
丁寧な説明を聞かせていただき、大変勉強になりました。
さて、三千院です。
苔です!
やっぱり苔です!
素晴らしい緑色です!
これだけ苔に感動することはそうありませんね。


何か苔に包まれてこっちを見ています。

わらべ地蔵。とてもかわいい顔をしています。見てると自然に手を合わせたくなります。
写経¥1,000とあったのでやってみようと思いましたが、小学生しかおらず、一緒に並んでするには勇気がありませんでした。
ちなみに今調べたら苔寺なるものがあるんですね。
西芳寺と言うそうです。知らなかったのは僕くらいでしょうか。世界遺産なんですね。
次はここにも言ってみたいです。
お昼になったので山門前でおそばをいただき、京都はこれで終了。
海を見ようとさらに北へ。
道沿いには「鯖寿司」の看板が多い。ほんと多い。
鯖街道と大きな看板もある。お昼食べたばかりでもう食べられません。
鯖寿司食べてみたかった。
海沿いを走って敦賀に到着。小腹が減ってきたので、敦賀と言えば一力のラーメン
それを思い出したら、無性に食べたくなり道を外れてお店へ・・到着するも、2時過ぎで20人以上の行列・・。
福井と進むことにしました。
途中、金沢まで100kmとあったので、夕飯は金沢で食べようとそのまま金沢に向かう。
ところで自画自賛ですが、厚さたった3cmしかないスポーツスターのシートはすこぶる調子がよかったです。
アルカンターラで張り込んだシートは蒸れもせず快適です。
ここまで300km走っているけど、痛みは少しあるくらい。休憩するればリセットされるレベルです。
なので、気分的にも余裕が生まれてきます。
痛いばかりだと、寄り道する余裕もなくなってしまいますし、早く帰りたくなってしまいますもんね。
根性で遠くへ行くより、気付いたら遠くに来ていたほうがいいですよね。

さて、金沢に着いたまではよかったのですが、雨です。
カッパなんて持っていません。
びしょ濡れです。
「片町こっち」の標識が目に入るが、びしょ濡れではお店に入れません。
時間が早くて、濡れていなければ21世紀美術館も行ってみたかったです。
なので、仕方なく高速道路で残りの200数十キロをずぶ濡れで帰ってきました。
途中標高1000mを超える場所があり、温度は19度・・。寒すぎて寒すぎて・・
今回は約600kmのソロツーリング。
地図に落とすとこんな感じです。

今度は東のほうを一人でブラブラ巡ってみようかな。

沼岩魚 ドライバッグ

いよいよ梅雨の時期となりました。
雨は嫌いではないのですが、キャンプやツーリングで濡らしたくないものが濡れてしまうととても残念な気持ちになってしまいます。
ずいぶん昔に出場したラリーでは、ラリー期間中ずっと雨に降られ、濡れたテント室内に濡れた寝袋を敷き、朝は水が滴り落ちるヘルメットをかぶりスタートしました。ヘルメットは仕方がないにしても、着替えや寝袋くらいは乾いたものが欲しかったです。
バイクだけではなくカヌーでツーリングをすることもありますが、その場合は着替えはもちろん食材も濡らしたくないですね。


ドライバッグと言うもをご存知でしょうか?完全防水ではありませんが簡単にかなりの防水効果を持ったバッグです。
濡らしたくないものを中に入れてクルクルと入り口を折りたたみバックルでカチッと止めるだけ。
カヤックなどでは、これがフロートの代わりにもなります。
素材はターポリンと言って厚みがあり耐久性のある防水素材です。
それを高周波ウエルダーと言う機械で溶着します。

これがその機械です。
当社にて加工ができるので、オーダーサイズも承っております。
小さなものから大きなものまで1つから製作可能です。
色も各色揃えております。
ちなみにこの機械はビニール同士を溶着するだけではく、真鍮でできた刻印でビニールや本革に刻印をしたりできます。

詳細はこちらから

世界一周のシート

彼とは2004にバイク屋さんの紹介で知り合い、その縁で世界一周のシートを作らせてもらいました。
世界一周中にスペインで合流してダカール見物を楽しんだりもしました。

スペインのスペシャルステージで、スタートを待つカミオンを後ろに見ながら飲むビールは贅沢な時間だったなぁ。
既に旅も終えて4年が経過してます。
まだHPが残ってました。
地球ぶるるん旅行
そんな彼が海外に転勤する事になり、バイクを預かる事になりました。
スタート時はこんな感じでした。

約30ケ月。10数万キロを走破したシート。製作から6年経過しました。


ビニールレザーは表面がこすれてテカリが出ています。
紫外線にさらされ続けたビニールレザーは色が飛び、少し硬化もはじまってます。
ステッチの糸は擦り切れています。
しかし、縫製はほつれていません。
クッション性もまだまだ良好です。
今度、カバーをはいで中を確認してみようと思います。
当社で製作したシートがライダーを支えて無事旅を終えて今度は当社がそのシートを検証することで、また新たなアイデアや技術を生みます。
こうした実績の一つ一つがとても大事なことだといつも思っています。

ドライバッグ (沼岩魚バッグ)

ドライバッグ
なぜ沼岩魚かって?
沼岩魚って聞いたことないでしょ?
長野の山奥に一年中草で覆われたじめじめした泥だらけの沼にひっそりと棲んでいる・・・・ウソデス
特に意味はないのですが、友人が作ったこのロゴマークが防水バッグにちょうどいいやと使うことにしたんです。
砂漠なのになぜ防水バッグが必要なのか。
細かな砂やほこりから守りたい物を入れるのはもちろんなだけど、防水にこだわるにはわけがあるんです。
初の海外旅行が1989に「オーストラリアンサファリをバイクで追っかけよー」と言う雑誌ミスターバイク企画のツアーだった。
20歳当時の私は、鼻息は荒かったが所詮世界も旅も知らない田舎者。
バイクに乗る装備はみんなと変わらないけど、海外旅行と言えばでかいハードケースと思いこんでいて、それを砂漠に持ち込んだ。
もちろんキャスターも付いているやつ。
小さなキャスターは砂漠の砂でスタックするどころか、成田のロビーで初顔合わせした旅なれた感じのライダーたちに鼻で笑われる始末だった。
キャンプ地はラリーと同じ所で、移動は別ルート。
走行距離は5000km以上あったかな。
危ないこともたくさんあったけど、とても楽しいツアーで、それからラリーにどっぷりつかってしまうことになった。
そのツアーでは、私たちの荷物を運ぶトラックが一緒にいた。
ある日、そのトラックに積んでいたオイル缶が破裂して荷台がオイルまみれになってしまった。
ナイロン地のダッフルバッグなど見事にオイルを吸いこんでテカテカになっていて、バッグの中にあったテントやシュラフ、着替えまでも全部オイルオイルオイル。
みんな慌てて砂をかけたりと頑張るがダメ。
そんな中、テカッテカのオイルまみれになった私のハードケースはオイルの浸みこみもなく、その後の夜も快適に過ごせた。
そんな出来事があってから、旅には必ず防水バッグを持って行くようになりました。
当社では、オーダーでの製作も承ってます。
欲しいサイズや形状があれば、遠慮なくご相談ください。