シート表皮の素材や縫製の見本。

当社ではこんなカラー見本帳や素材のカットサンプルなど用意しております。
1つのシートにいろんな素材と縫製を施した見本もありますので、当社で打ち合わせをいただく場合は現物を見ながらなので、お客様のシートの完成図がよりリアルに想像することができます。


パイピングにC-01とD-01の組み合わせ。白でロゴペイント

シングルステッチにB-08とB-12の組み合わせ。ガンメタでロゴペイント

右アルカンターラ黒。左エクセーヌ黒。微妙に黒の発色が違います。前のマチがアルカンターラのパンチング。

アルカンターラ黒とビニールレザーの組み合わせ。
実際またがってみていただいて感触を体験していただけます。
その他のサンプルにはR1200GSアドベンチャーでロングツーリングで使用したアルカンターラのサンプルやダカールラリーで実際使用したシートなどがございます。
メールではわかりづらいと言う方にはぜひお越しいただいてサンプルを見て打ち合わせをさせていただけたらと思います。

エクセーヌやアルカンターラでの張替 バイクシート

最近依頼が増えたのがエクセーヌやアルカンターラを使った張替えですね。
雨の心配をされる方も多いですが、確かに表皮に保水はしますが、当社ではウレタンに完全防水加工を施しますので中まで濡れていつまでも水浸しと言うことはありません。
濡れた後は乾いたタオルで水分を取ってあげれば早く乾きます。
気を付けなければならないのは、かなり濡れた状態で2-3日激しく乗り続けると表面が荒れてきたことが実例として1度だけありました。私もアルカンターラを使用していますが一般的なツーリングで問題が出たことはございません。

KTM 1190RC8 Y-03とエクセーヌの組み合わせ。 シート形状も変更してあります。

KTM 1190RC8 B-19とエクセーヌの組み合わせ。こちらもシート形状変更ですね。

BMW R100GS アルカンターラ青とB-17の組合わせ。

KTM950アドベンチャー アルカンターラ黒とB-16のくみあわせ。

YAMAHA WR250F アルカンターラ黒とアルカンターラ青の組み合わせ。

ハーレーダビッドソン スポーツスター XL1200S アルカンターラ黒に赤ステッチでダイヤキルト。
そのソフトな座り心地とビニールレザーに比べて数倍ムレにくく、引き裂き強度も高く耐候性もあります。
本革やバックスキンに比べて耐久性はトータルで数倍上と言えます。
ビニールレザーとは違った高級感もあります。
サンプルが見たいと言う方は当社で実際張り込んだシートを見ていただくか、サンプル希望とご連絡いただければ小片サンプル(無償)もしくは総合カタログ(有償)を送らせていただきます。

旅先から

バイクシートの加工をされたお客様から写真付きメールをいただくことが多くあります。
国内や海外の旅先からその楽しそうな絵をいただきます。
南米を旅されたお客様より

ワニが車にひかれてペシャンコです。
僕も海外でいろんな動物が車にはねられたのを見てきましたがこんな光景はありません。

バイクシート 張替えのデザイン




先ずは写真から。キャンディーカラーのブルーなヒョウ柄
それに合うシートが欲しいということで、ヒョウ柄!と言うわけにもいかず無難に黒のPVCレザーに太い糸でダイヤステッチとブルーのパイピング。
ベースはラペラのシートだけど、ノーマル形状がしっくりこないと言うことだったので気になる部分を補修してウレタン変更とT-NET挿入。
こうした外装の場合シートはあまり主張しないほうがいい。と言うのが私の意見です。
張替えの場合、気になるのがデザイン。
お任せの場合は当社の今までの経験とお客様の要望を合わせてデザイン案を2-3提出して選んでいただきますが、お客さまの方で既にデザインが決まっている場合は漫画を描いていただいたり、シートに直接書き込んでもらったりしてます。


切り返しが多くステッチの位置などを細かく記載していただいた例。

ここで色分けをしてほしいと、マスキングテープでマーキングしていただいた例。
このように直接シートにラインなどを入れていただくと、より理想に近いシートとなります。
オーダーの参考になれば幸いです。

バイクシート改造 アンコ盛り

「アンコ盛り」これも他にいい言葉ないかな。
さて、今回はアンコ盛りについて。
足つきは問題ないけど、座面とステップの位置が近いために膝が曲がりすぎて窮屈。
シートの高さはいいのだけど、シートの角度が前傾過ぎて知らず知らずのうちにお尻が前にずれてしまう。
タンデムシートの角度が悪いためにブレーキング時や長時間走行で前にずれてきてしまう。
アンコ盛りのメリットしては上記の問題の解決だけではなく、オフロード車などは高くすることによってスタンディングとシッティングを繰り返す時の運動量が減り結果疲労が少なくなります。
実際乗ってみるとわかるのですが、シートが高いと乗りやすく感じます。私だけかな。
走るシチュエーションにもよりますが、多少の足つきを犠牲にすることで今まで感じなかった乗車フィーリングが得られますよ。
昔のパリダカの写真です。
シリルヌブーやガストンライエなどは座面の高さなんて関係なく乗ってましたね。何かの本に座面は高いほうがいいんだって書いてあったような・・・まぁテクニックがあればのことかもしれないですけど。

ロードバイクの場合アンコ盛りと言うより角度調整的な盛りが多いですね。角度が悪いので着座位置を固定するために前を盛って後ろを下げるとかします。
最近増えたのが高速道路で二人乗り解禁に伴ってのタンデム時の不満です。
ブレーキをかけると前にずれてくる。普通に乗っていてもずれてくる。後部座席が悲しいくらい乗りにくくてお尻が痛くて快適なタンデム走行ができない。などです。
タンデムする人はライダーに比べて体重移動をする機会が少ないので、どっかり座っても疲れにくい形状を提案しています。
こちらにアンコ抜きも含めたユーザーレポートなど載せてます。
シートは張替だけではなく、形状と素材の変更で乗り方まで変わってくるパワーパーツとしてもっといろんな提案をしていきたいですね。